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引き出しは必要か

2013.01.23
投稿者:fujie
勉強と買い付け、契約の為にパリ・ロンドンへ行って参りました。
パリへはかれこれ7回ほど勉強へ行っています。渡仏する度に新しい発見がありますが、今回のパリとロンドンで得たものはことのほか衝撃的で、いつかこの衝撃的な出来事をメンバーの皆さんにどこかでお伝えできたらいいなあと思っています。
 
ヨーロッパで見てきた花に関する情報は、こちらのタイムズ「世界の花情報」で随時アップされているのでそちらをご覧くださいね。
 
 
会話から見える人格
 私は口下手です。 人の話を聞く方が好きで、前に出て演説したりすることはどちらかというと不得意です。有難いことに講演のお話を頂くこともありますが丁重にお断りさせていただいております。特に意見の違う人に対して自分の主張だけを論破する人がとても苦手です。嫌いともいえます。
でも話し合いは好きですので、熟考した大人の意見を交わすこと、そこから新たに色々なことが生み出される場は大好きです。
 
それがたとえ自分と反対の意見でも参考になるから貴重です。また悪口は言わないようにしているので、どうしても確認しなければいけない時は、直接本人に確認するというのが私の中での約束事になっています。フェアであるかどうか?それが私の基本でもあります。
 
対話ではなく最近はインターネット上で攻撃的なことを匿名で書いたり、自分が受ける印象をあたかも事実のように書いたり、人から聞いて事実確認無しに書いたり、マナーどころではない無秩序な感じは見ていて悲しいですし、私はそんな人たちを心の中で軽蔑しています。
 
 そんな中でも、この人素敵なこと言うなあ、という人・ブログにも多く出会います。文章の上手い下手ではなく、いいと素直に思える内容。これを見つけた生徒さんはここに行くだろうな、というブログも多くありインターネットの世界もこんな風に大人っぽくなったらもっともっと素敵な世界になるのになあと感じています。
 
 
 
 
教室を運営している講師にとって、生徒さんとの会話やメール・ブログの内容は重用な位置を占めると考えています。なぜならそこでその人の人格が垣間見えるからです。上から目線だったり、ちょっと怖かったり、意地悪だったらさーと波が引くように人がいなくなるでしょう。
 
引き出しは必要か
 花の講師にとって、必要かそうでないか、と言われたら結論から申し上げると「必要」です。というよりかなり必要ではないでしょうか。「引き出し」はその人が経験し積み重ねて出てくるものであったり、前職が花以外の人は別世界の引き出しがあるでしょう。私が話をしていて魅力だと思う人は、たくさんのことを知っている人。広く浅く知っている人の話も新鮮で面白いですし、一つの事に深くコミットしてきた人の話も鳥肌が立つくらい面白いです。
 
よくフラワースクールの運営相談をしていて、パッと花が咲いたように軌道にのる先生がいます。それは大まかに分けると2種類。
 ・長く花の勉強(またはスクール)をしていた人
・経験は浅くても話すことが上手で引き込まれてしまう人
 
(例外もおおいにありますので、絶対ではありません)
 花の技術を教えているところはたくさんあります。でも、実際に集客=お客様を集める技術は勉強していないので教室の運営自体を苦労している人が多いのも現状です。しかし、長く花を経験している人は、花という一つのことにコミットしてきているのでそれはそれはたくさんの引き出しを持っています。
 
そういった人に、集客技術をアドバイスしていくと、ある時から本当に花が咲くようにたくさんの生徒さんが入り始める事があります。これは、十分な花の技術+長く花を勉強していることでの引き出しの多さ+集客技術 の3つが上手に重なりあったのだと考えられます。3つのうちどれがかけてもダメなのではないかと思っています。
 
 
 
FEJが2年の間に大きな花の協会となりえたのも、技術は持っているけれど、集客する力が弱かった先生達が個々に力をつけ、本来の実力を発揮できたのが一番大きな要因となっています。今いる先生方にはもちろんFEJを広めていってほしい気持ちもありますが、それ以上に自分が一番伝えたいオリジナルの花をどんどん発信してほしいと思っています。それが一番教室にとって、先生にとって、生徒さんにとって幸せな道のような気がしています。FEJはその為のお手伝いをさせて頂いています。
 
引き出しの多さは、レッスンの魅力に直結
 
 同じ花の技術を教わるのに、一つのことからたくさんのストーリーを先生から教われたら生徒さんはとても充実した時間を過ごすことができます。例えばリースを作るのに、リースの意味、色の意味、実際にはヨーロッパではどの時期からどのくらいの期間飾られているのか。。
 
「リース」というキーワードだけで多くのことを語れる講師は魅力です。経験の浅い人は、レッスンの前に自分で勉強する時間をたくさん持たなければならないでしょう。そういった努力ができて、生徒さんに愛情をいっぱい注げる人、そして決して上から目線でない人こそ多くの生徒さんから選ばれるのではないかと思います。
 
 長く花を勉強されている先生達は今まで注いできた花との時間が自分の味方になって返ってくることが多い。これが運営の相談を受けている中で強く感じることです。
 
 そして、そこまで及ばなくともそもそも話す内容が魅力的な人は、経験を上回るスピードで花開くことが多々あります。そう考えると、花の技術はもちろんですが、対話力のある人、引き出しの多い人はスクール運営において大きな力になります。常にアンテナを伸ばしてたくさんの美しいものを見て、触れて感じることが必要で、私もそんな人になりたいなあと思います。
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@fujie_okamura
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Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。