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それはダメ。プリザーブドフラワーアレンジオーダー時にしてはいけない3つのこと

2017.01.12
投稿者:fujie

今日は花の活動をしている人向けです。

お花を習っていたり、教室を運営していると、お花のオーダーってちょこちょこと頂くものです。

慣れている方は良いのですが、初めてだとドギマギしてしまい、「こんなはずじゃなかった・・・」という失敗をしてしまうことも。特に注文後、製作中にキャンセルが入り、私たちに「どうしましょう~」という相談メールが多いです。

そこで、本日は最低限、オーダーを受ける際にしない方が良いことを3つ、お伝えしたいと思います。

してはいけないその1)代金後払い

一番多い失敗のうちのひとつが代金の問題です。

初めてのオーダーでは、大体の方々が「私の所にオーダーが来た~!うれしい。」と感激してしまい、出来るだけ、相手の意向に合わせてしまいます。

その気持ちはとても大切ですが、初めての人とのやり取りの支払いは基本先払いが鉄則です。(または半額を先に支払って頂く)

なぜなら?

花のオリジナル製作はその人の為に花を発注し、その人の為にオリジナルで作成するので、キャンセルになっても他に使いようがないからです。半額だけでも支払っていただければ花材だけでも赤字にはなりません。

完全に後払いにしてしまうと、お金をいただいていない弱みで(これは制作者が自分からそう思ってしまうことが多いです)、過剰な注文を受けてしまうことにつながります。

さらに、お客様に代金を後払いでお支払する意思が最初はあっても、どんな事故や事情が急きょ発生するかわかりません。音信普通になってしまったら、お金がいただけないだけでなく、とても悲しい気持ちになります。

最近ではネット通販に慣れている方が殆どですし、その為に特定商取引法に基づく表示が義務付けられているのですから、代金先払いと申し上げても、嫌がる方はあまりいないのではないでしょうか。

むしろ、注文を受けたら「前払い(半額払い)」をきちんと最初にお客様にお伝えし、花材を発注した時点でキャンセルは不可ということをしっかりお伝えしておきべきだと思います。

そこでお断りされるようでしたら、こちらからその案件はお断りすれば良いでしょう。

してはいけないその2)希望の雰囲気があいまいなまま材料確保

オリジナル製作は、お客様のご希望を聞いて製作に入ります。1万円であとは全部お任せします、というお客様であれば安心ですが、なるべくご希望に近いイメージをお互いに確認した上で材料を発注しましょう。

・お客様にイメージに近い画像を送ってもらう

・こちらからいくつかイメージに沿うような画像をお客様に送る(過去の作品を見せる)

・デッサンができればイメージを描いて確認していただく

・作品のサイズ感もお互いに確認

・できればメールでやりとり(LINEでも)してお客様との履歴を残しておく

・○月○日には材料を注文するのでそれ以降のキャンセルはできないことなども連絡

・料金の振り込みが確認できたら材料の手配を開始

ざっと書いてみましたが、こんな感じでお客様とイメージをすりあわせていくことをお勧めいたします。(もちろん、仕入れる花や花器などで雰囲気は変わることを了承いただいておくと良いと思います)

あと、よっぽどの高額でない限り、制作途中の写真を何度もなんども何度も見せて注文主様に大丈夫か大丈夫かと確認するのはやめておきましょう。

制作者側が初めてのオーダで不安のあまり、イメージを何度もお聞きしすぎることがあります。お客様も疲れてしまいます。でもお客様の中にもどんな仕上がりになるか心配、という方がいます。そんな時は

「修正は1度まで」というように、あらかじめ取り決めをしておくとお互い安心です。

お客様の希望の雰囲気をしっかり確認しないまま、製作に入ることはトラブルの元になりますし、なにより誰も幸せになりません。しっかりと最初の打ち合わせをすることがコツとなります。

してはいけないその3)納品期日が短すぎるオーダーは受けない

時々、「明後日までにアレンジが欲しいんです」というオーダーをしてくるお客様がいらっしゃいます。

普段、作り慣れている定番アレンジで材料も手元にあって、制作する時間も確保できるならお受けしてもかまいませんが、手元にはない材料がご希望で、かつご要望が多い内容の場合は最初から引き受けないことをお勧めします。

材料探しに翌日交通費をさんざんかけて奔走したり、1輪の為に1箱、このリボンのために1巻を購入していたら、結局赤字になってしまいます。それでも見つかれば良いのですが、ご希望の花材を見つけられなくてイメージ通りのアレンジを納品出来ず、お叱りをいただくハメになるなんてことも。

超短期納品をお引き受けする場合は、覚悟をもって臨まないといけません。出来ない場合ははっきりお断りする勇気も必要です。

おわりに

オンリーワンのデザインを考える場合は、慣れない方は時間がかかります。このこともしっかりと頭に置いて、フルオーダーだったら納期●●日、セミオーダーは●●日、定番デザインなら●日といったように、余裕をもった期日をあらかじめ自分の中で設定しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

相手の気持ちを思いやったつもりでも、ご希望に添えなければクレームになります。

自分のできることとできないことを明確にしてからオーダーをお受けていきましょう!

ちなみにクーリングオフについて

インターネットを利用して商品を購入するのは「通信販売」のひとつです。「通信販売」はクーリング・オフにあたりません。なぜなら、事前にお客様が商品の詳細を確認した上で購入いただくからです。ただし、返品の可否や条件について必ず広告に表示するよう定められています。その表示が無い場合、商品の引き渡しを受けた日から8日以内であれば、消費者が送料を負担して返品することができます。

ネットショップで花を売る場合は、これならのことをしっかり記載することをお勧めいたします。

 


 

 

 

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@fujie_okamura
@fujie_okamura

Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。