こんにちは!町田市「フルールベネット」主宰の通地です。
今回はドイツで最も有名なクリスマスマーケット、バイエルン州第2の都市「ニュルンベルク」についてご紹介いたします。
12月のドイツはまるでメルヘンの世界へ飛び込んだように、とても華やかでロマンチックです。
クリスマスの4週間はアドヴェント(待降節)と呼ばれ、各家庭ではクリスマスを迎えるための準備を始めます。
そして、それぞれの都市で毎週クリスマスマーケット(屋台がたくさん並ぶ市場)が開催されます。
全長約5kmの城壁に囲まれた神聖ローマ帝国の城塞都市。
伝統の木組みの家々や石畳の道が続く情緒あふれる美しさは、今も中世の面影をそのままの姿にとどめています。
徒歩で周ることができる旧市街地は、多くの歴史的建造物がかつてのままの姿に復元されています。
中世ドイツでは多くの小さな国々が発展し、帝国となった街の中心部では年に2~3回ほど市が開催されていました。その一の1つが冬の市として年末に開かれ、これが16世紀には正式なクリスマス市となって今日のクリスマスマーケットへと発展していきました。
街の数だけ多くのクリスマスマーケットがあると言われますが、特に有名なので、ここニュルンベルクで、おもちゃの見本市の街としても有名です。
11月末から12月24日の午前中までのアドベントの1ヶ月間開催されます。
まちの広場にはツリーに飾るオーナメントやキャンドルなどが並び、1日中賑わいを見せます。
13世紀から14世紀に建てられたゴシック様式の聖ローレンツ教会。教会の祭壇にもクリスマスツリーが飾られています。
1639年から続く伝統あるマーケット。トムテやスノーマンの置物がずらりと並びます。
ニュルンベルクは木工芸が盛んなことでも知られ、ドイツのマイスター(職人)による、くるみ割り人形などの伝統工芸品も数多く目にすることができます。
屋台には生花店もあります。切り花はもちろん、モミやヒバをふんだんに使用したクリスマスリースが所狭しと積み上げられています。
リースベースは直径25㎝から30㎝のもので、8.50€~11.50€(当時1,105円~1,495円)で販売。
ドイツではリースのことを「クランツ」呼び、吊り下げるタイプのクランツが一般的です。
11月に入ると、ドイツではアドベントクランツの作り方が連日テレビで放送されるほど、アドベントには欠かすことのできない重要なアイテムのひとつです。
それを見ながら「もうリースを作る季節なのね。」とか、「今年はこんなクランツを作ってみたいわ!」と、みんなの気持ちが一気にクリスマスへ向かうそうです。
作ったアドベントクランツはクリスマスの4週間前から飾りはじめ、1週間に1本ずつキャンドルを灯していきます。キリストの誕生を誰もが待ち望み、家族や教会のみんなでお祝いするヨーロッパのアドベント。まるで日本のお正月のようですね。
当時の中世にタイムスリップしたような、城壁に囲まれたニュルンベルクのクリスマスを紹介しました。続けて、世界のクリスマス③【世界で最大規模のクリスマスマーケット「シュトゥットガルト」】~クリスマスマーケット発祥の地 ドイツ~ をお届けいたします。
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