2016年のトレンドカラーは初めて2つが選ばれました
皆さまももうご存知かと思いますが、昨年12月、PANTONE社(パントン社)が2016年のトレンドカラーを発表しました。今年の流行色として選ばれたのは、2色。テーマは「ジェンダーレス」です。
ちなみに2つの色が発表されたのは今回が初めてとのこと。確かにこれまでは1色だけの発表でした。
ジェンダーレスって?
ジェンダーとは、国際的に使用されている英語で、定義は国により解釈が様々ですが、日本では「社会的性差別」とされています。ですので、ジェンダーレスは、「性別に関係ない」世界を意味しています。
日本政府も平成12年の閣議の男女共同参画基本計画でこのようなことを発表しました。
「男女共同参画に関する認識を深め、社会的・文化的に形成された性別(ジェンダー)に敏感な視点を定着させ、職場・家庭・地域における様々な慣習・慣行の見直しを進めること等を目的として、広報・啓発活動を展開する。」
ジェンダーレスはすでにファッションの世界でもトレンドとなっています。
ジェンダーレスが何故この色なの?
選ばれた2色はセレ二ティとローズクウォーツ
セレ二ティは淡いブルー
ローズ クウォーツはペールピンク
セレ二ティは静けさ、平穏、安らかさという意味。落ち着いたブルーで強い主張はありませんが、心休まる穏やかな色です。
ローズクウォーツは天然石。セレ二ティと同じく落ち着いたペールピンクも優しくて気持ちをリラックスさせてくれそうなナチュラルな色。
「2色をバラバラではなく、一緒に見てほしい。暖色と寒色である同カラーはお互いを引き立たせる。ピンクを組み合わせることにより “セレニティー”が持つ静穏や静けさを強調し、ブルー を組み合わせることにより”ローズ クウォーツ”の魅力が際立つ」とエグゼクティブディレクターがコメントしていますhttps://www.wwdjapan.com/fashion/2015/12/05/00018907.html
https://jp.pinterest.com/pin/16888567330877377/
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初めて2色が選ばれた理由
今年のカラーが2つ選ばれた理由。それは、2つの色がお互いを引き立たせてくれる組み合わせということ、組み合わせたことによりもっと魅力が増していく・・・そんな意味が込められていたのです。
作られたジェンダーによって、片方の性にとって生きにくい社会があります。昔、学生の頃に女性の権利獲得に奔走した活動家「平塚らいてう」に感銘を受けて論文を書いたことがあります。だから、2016年のトレンドカラーのテーマ「ジェンダーレス」は私にとってとても印象深いものになりました。
差別にとらわれず生きやすい世界を目指して、ジェンダーによる差別を私達女性こそが意識していかなければならないと思います。ちなみに・・・こんな私のもとで育っている息子たちにはこの世で一尊い存在は女性だと小さい頃から教え込んでいるので、きっと将来お嫁さんになる人のことを大切にして、男性たちと同じように女性もリスペクトをしてくれる人になってくれると信じています。
なにしろ「お母さんが一番怖い」と言っていますからね!(ちょっと違う?)