本記事は過去に会員様向けに配信させていただいた内容です。一部を加筆・修正してお届けいたします。
フラワースクールを開講する時に頑張って考えるオリジナルの技術。このテクニックを守る為にいろいろな先生方が日々ご苦労をされているようです。
今日は、ある会員様からの相談内容を例に挙げて考えてみたいと思います。
お悩み2)
私の教室では、写真撮影一切禁止です。問題あるでしょうか・・??
どちらも良くお聞きする質問、ご相談です。
まず最初に、お悩み1の「オリジナルデザインの保守」という視点からお伝えしてみたいと思います!
~お寄せいただいたお悩み~
習い事のご経験がある程度ある生徒様であった場合は、このあたりの空気を上手に読んでくれるものですが、初心者の方はそれほど気にせずご質問されます。でも、作り方を細かく口頭で教えるのも・・・・・難しいですよね。
ではどのようにしたらこの「返答に困る気まずい質問」をクリアすることができるのでしょうか。
まずは気まずさを解消してくれるステキなワードをご紹介したいと思います。
このようなご説明であれば、生徒様も納得し、その場をうまくおさめることができるのではないでしょうか。
生みの苦しみをご経験された方ならわかると思うのですが、ひとつのデザインを考え出すにはそれなりに時間と労力が必要になってきます。だから自分たちの力で守らなくてはなりません。
ラーメン屋さんの秘伝のタレのレシピみたいなものです。(例えがなんですが・・)
これは「ケチ臭い」という概念とは一線を画したいところです。でも、あまり守りすぎてもいけません。これこそケチ臭いです。
私でしたら、テクニック部分を聞かれたら概要だけをさらっとご説明します。そして、重要な部分は教えません。チラ見せです。重要な部分は口頭では伝えきれないですし、そこを伝えるためのレッスン(実技)の時間だからです。
ただし、その質問は今ここで簡単にお答えできるものではない、ということをストレートに伝えたら相手も傷つきますのでここは要注意です。
質問をされたら、
・概要をさらっとお答えする(例えば、あのブーケのテクニックをさらに応用したものなんですよ!等)
・次に、重要な部分は上記で記載したセリフを言ってみる
・ただし、申し訳なさそうに!(フラワースクールはここがポイント)
もし、私が意欲ある生徒でしたら、「重要な部分を知りたい!!」となって、その技術を学べるレッスンに申込みすると思います。
反対に、先生が「これはわたくしのオリジナルデザインです!キー!!」となっていたら、もうこの先生のレッスンはお終いにしよう、、と思うでしょう。
~お寄せいただいたお悩み~
なぜなら、撮影したその写真がどのように使われるかわからないですし、あたかもご自分でお作りになった作品のようにブログに載せられては困ります。
そのような理由でアトリエ内の撮影は禁止にしていますが、これって悪いことなのでしょうか?
悪いことではありませんが、得策とは言えません。
なぜなら、これこそケチ臭いと思われてしまうからです。
というわけで、こちたのお悩みを解消してくれるステキなワードその2をご紹介したいと思います。
このように、最初のレッスンの時に説明するだけです。
問題はクリアになりますし、生徒様も著作権や肖像権といったデリケートな部分のお勉強を同時にすることができます。
でもなにより、今はSNSで情報が広がる時代。楽しそうな雰囲気のレッスンや、素敵な作品がシェアされたら、それが集客につながる時代なのです。
どうしても嫌!という人はもちろん構いませんが、撮影を絶対に禁止するのは得策ではないでしょう。
スクールの写真撮影は最初にある程度のルールをご自分の中で決めておいて、初回レッスン時(あるいは入会時)に伝えておくのがこちら側のマナーともいえます。
撮影ルールの例)
・重要なメカニック部分の撮影の一般公開は出来ません。
・SNSでご使用される際は同席の生徒さんのお顔は写さないようにお願いいたします
・出来上がった作品はぜひ素敵に御撮り下さいませ!
等々、ご入会時にきちんとご説明なさっておくのがいいと思いますよ。
お花の先生には優しい方が多く、これくらいは良いかとついつい甘めあまめに見ているうちに、トラブルに発展してしまうことがあります。
やさしさ故のことなので、トラブルになった時は、傷が深くなりかねません。
トラブルを未然の防ぐ為には、ここまではOKここからはNGという線引きをしっかりと決めておくことが大事です。
そうすることが生徒様と良い関係を築くことに繋がるのではないでしょうか。