今回のブログでは、初めてでも簡単にできるミニブーケの作り方をご紹介したいと思います。
もちろんお花屋さんに託してしまえばミニブーケを用意することはできますが、贈る相手のイメージはご自分でしかわからないと思うので、イメージにピッタリのブーケを用意するのはなかなか難しいことでもあります。
そこで、今回のブログでは、初めての方でも簡単にできるミニブーケ作りをご紹介させていただきます。
ブログでは花選びのポイントからブーケの束ね方まで詳しくご説明しておりますので、オリジナルのプレゼント作りに是非お役立て下さいませ。
今回ご紹介するミニブーケを構成する花材をご説明します。
それぞれの花の形をもとに、その役割などもご説明させていただきますので、ブーケ作りの花選びをする際のご参考になさってみてください。
ガーベラのように面の広い花が入ると、ブーケが華やかになります。
花弁の面が広い分、ブーケの中でも存在感が出て目立ちます。作りたいブーケのイメージに合った色を選ぶと良いでしょう。
ガーベラの他には、ダリアやひまわり、胡蝶蘭などがあります。
花弁に高さのあるものを入れると、ブーケが立体的に仕上がります。
バラの他にはラナンキュラス、ユリ、カーネーションなどがあります。
今回使用するスプレー咲(1本の枝から茎が分かれて複数の花が咲いているもの)の花は、コスト面を抑えることができるので、とてもお勧めです。
季節感を感じられる花が数本入ると、ブーケが更に素敵なものになります。
バラやガーベラ、ユリなど通年出まわる花材の他に、ワンポイントで季節の花を入れてみると良いでしょう。
ブーケの中に個性的な形の花が入ると、遊び心が加わり、印象的なブーケに仕上げることができます。
メインの花というよりは、アクセントとして取り入れるようにするので、本数は少なめにして少量を添える程度がお勧めです。
野に咲いている花にも葉がついているように、花だけのブーケよりも葉物を入れることで、ブーケがより自然な雰囲気に仕上がります。
その他、葉物はブーケのボリュームを出したい時にも活躍します。今回は一種類の葉物を使用していますが、更にボリュームを出したい時は2種~3種の葉物を入れてみると良いでしょう。
お花屋さんで売られている花は、“水揚げ”と呼ばれる花を元気にする作業が完了しているのですが、花をご自宅に持ち帰った後は、もう一度少し茎を切って新鮮な水を吸わせてあげましょう。
また、ブーケとして花を束ねる際は、茎の下の方についている葉を取り除かなくてはなりませんので、葉の処理方法もご説明させていただきます。
茎の下の方にまだ葉がついている状態です。写真のバラは全体が60センチほどありますが、半分以上の葉は取り除いてしまいます。
下の方の花はハサミでカットしたり、手で取ってしまっても大丈夫です。手で葉を取る場合は、茎を折らないように注意しましょう。
半分以上の葉を取り除いた状態です。
葉を全部取り除いてしまうと、ブーケが寂しい印象になってしまうので、上の方(写真の状態は上から約20センチぐらい)の葉は残しておくようにします。
続いて、茎の“切り戻し”を行います。
下から3センチほど、茎をカットして新鮮な水に浸けておきます。
葉の処理と茎のカットを終えた花材は、なるべく涼しいところで新鮮な水を吸わせてあげましょう。
この時の水の量は、なるべく多めにしてあげることで水圧がかかり、水の吸い上げが良くなります。
葉や茎の処理が終わったら、いよいよブーケ作りです。
まずはスプレー咲のバラの茎を切り分けます。
写真のように枝分かれしている茎の下の方の茎をカットすることで、1本のバラから数本のパーツを作ることができます。
枝の分かれ目をハサミでカットします。
カットするパーツの茎の長さがあまりに短いとブーケに束ねることができなくなってしまうので、枝分かれしている茎がある程度の長さである場合のみ、写真のようにカットしてパーツを作ります。
写真のもので、カットしたパーツは30センチほどの長さがあります。
バラを束ねていきます。
“バインディングポイント”と呼ばれる、茎を束ねる位置(茎を手で握る場所)により、仕上がりのブーケの大きさが変わります。
バインディングポイントを高い位置にするとブーケは小さくなり、低い位置にすると大きくなります。
参考までに、写真のバインディングポイントは、上から25センチほどの位置です。
枝分かれをカットしたパーツを足していきます。
花を足す時は、軸になる花に新しく入れるパーツを添えるように足していきます。
全てのバラを束ねた状態です。
茎を強く握り過ぎると茎が折れてしまうので注意しましょう。
枝分かれしたパーツは、茎の長さが短くなっていますが、バインディングポイントよりも長くなっていれば問題ありません。
続いて、フリージアを入れていきます。
フリージアようにポイントで入れる花は、写真のように数本を束ねて入れてみたり、1本ずつ散らして入れてみたり、お好みで入れ方を変えても大丈夫です。
ブーケ作りに慣れていない場合は、写真のようにまとめて入れると作りやすくなります。
フリージアを入れ終えた状態です。
ポイントとなるフリージアが埋もれないよう注意しましょう。
ブーケの下の方にガーベラを入れていきます。
ガーベラのように花の向きが不揃いなものは、花の角度(向き)に注意します。
最も花が美しく見える向きを探して、その面が正面にくるような角度で入れていきましょう。
3輪のガーベラを入れ終えました。
ガーベラのように面の広い花を入れる際は、写真のように少し段差をつけて入れることで、より立体的なブーケに仕上げることができます。
写真の状態で、約3センチほどの段差がついています。
今回のブーケに使う“花”を全部入れ終えました。
ブーケ作りに慣れていないとそれぞれの花材が埋もれやすくなってしまうので、全ての花がきちんと前面を向いているかチェックしましょう。
また、バインディングポイントには余計な葉がないこともチェックしましょう。
最後に葉物を入れます。
大きな葉物や枝分かれしている葉物の場合は、切り分けて小さなパーツを作ると束ねやすくなります。
買ってきた葉物の大きさや、作りたいブーケの大きさに合わせてカットします。
花で葉の処理をした時と同様に、バインディングポイントより下にくる小枝はカットしておきましょう。
小枝以外にも、小さな葉がある場合は取り除いておきます。
1本の葉物をカットして、余計な葉を取り除いた状態です。
ブーケの周りに葉物を入れていきます。
ブーケを覆うように、背面に葉物を入れ終えました。
枝ぶりのよいものは、ブーケの両サイドや前面など、目立つ部分に入れていきます。
全ての花材を束ね終えた状態です。
葉物は少し長めに入れることで、ブーケ全体のボリュームを増すことができます。
最終的に埋もれている花がないかチェックします。
もし埋もれてしまっている花があった場合は、写真のように引き抜いて、花が美しく見える位置に戻してあげましょう。
茎をお好みの長さでカットします。
参考までに、今回ご紹介するブーケは、全体の長さが40センチになるように茎をカットしました。
カットを終えた状態です。
カットする茎の長さを短くすると可愛らしい雰囲気になり、長めにするとスタイリッシュな雰囲気のブーケになります。
バインディングポイントと呼ばれる今まで握っていた部分を紐で束ねます。
写真ではラフィア(麻紐)を使用していますが、ご自宅にあるものでも問題ありません。
片手で縛りづらい場合は、写真のようにブーケをテーブルに置いて両手で縛るとやりやすくなります。
その際は、花の位置がずれないように、そっとテーブルの上に置くようにしましょう。
バインディングポイントを縛ったら、ミニブーケの完成です。
ブーケ作りはついついお花屋さんに任せてしまいがちですが、今回ご紹介した束ね方をご参考にしていただくと、手作りのブーケを贈ることができます。
手作りのブーケは、贈る相手にピッタリな雰囲気のものを用意できるばかりか、何よりも“手作り”という愛を込めた思い入れのある花贈りをすることができます。
ブーケ作りにご興味のある方は、是非この機会に手作りのミニブーケ作りにチャレンジしてみて下さい。
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