以前、「シャビーシック」についてご紹介をしましたが、本日はその続きです。
シャビーシックについてはこちらをご覧下さい。
<今更ですが「シャビーシック」ってなに?
(出典:http://homemadeinheaven.blogspot.jp/)
皆様、アンティークとヴインテージの違いをご存知でしょうか。
単に言い方の違いでしょうか?それとも同じものでしょうか?
改めてその違いや定義を聞かれた時、花講師としてきちんと答えられるようにしておきたいですよね。
フラワーアレンジメントでも、アンティーク調と銘打った花器を使うことがあります。今日はぜひその違いを覚えておいていただければと思います。
それではアンティークとヴィンテージには、どんな違いがあるのでしょうか。調べてみました!
製造されてから100年以上が経過した、家具、小物、衣類などを指すフランス語です。
アメリカの関税法では、100年以上が経過したものをアンティークとみなされています。
また古美術の世界では、アンティークは100年以上経過した貴重性、希少性の高いものに対してのみ使われる為、100年以上昔のものであっても、アンティークとは呼ばれないものもあります。
一方、ヴィンテージですが、元々はヴィンテージワインを挿す時に使うフランス語でした。
ヴィンテージワインとは「当たり年」の良いワインのことで、高級ワインの代名詞です。
つまり当たり年の年号を元々は挿していました。それが転じて、年代物の価値が高いものに対して「ヴィンテージ」という代名詞が用いられるようになったのです。
ちなみにアメリカの関税法では、ヴィンテージの定義は製造後、30年~100年未満と定められていますが、骨董的には、アンティークに比較すると、やや新しいものや、貴重性や希少性が劣るものにヴィンテージという言葉が使われているようです。
製造後、100年以上経過した貴重性、希少性の高いものはアンティーク、
製造後、30年~100年経過した価値のあるものがヴィンテージ、ということになります。
こちらはアンティークのパフュームボトル。100年以上が経過しています。
(出典:http://indulgy.com/)
こちらはヴィンテージのパフュームボトル。製造後、100年未満になります。
(出典:https://www.liveauctioneers.com/)
アンティークチェア。
(出典:http://loveisspeed.blogspot.jp/)
1930年代のヴィンテージチェア。
1830年のアンティークドレス。
(出典:http://www.kci.or.jp/archives/)
こちらはヴィンテージドレス。
FEJの渋谷本部スタジオに置いてある家具やシャンデリアの多くが、実はアンティークです。
トルソーはヴィンテージ。
時代を経た古き良き道具達は、私達の作る花や手工芸品を引き立ててくれる、良きパートナーとして、大活躍してくれています。
当協会のメンバーの皆様にはおなじみのこちらの作品。
昔々、百貨店に出店した際、表記にミスがあり「アンティ-クボックスフラワーアレンジ」となっていたところ、注意を受けてしまったことがあります。
本来は「アンティ-ク風」と入れなければならなかったのですが、「風」が入っていなかったことによりお客様より「これは100年たっているボックスなのですか?」とご質問があり、慌てて訂正したことがあります。
シャビーシックが流行して、花器やフラワーアレンジを入れる箱もアンティ-クな風合いを入れたものが多くなっています。
皆様もネットショップなどへの表記される際は、ぜひお気を付けくださいね!
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