夏休みも終わり、今日からFEJ/CA営業開始です。とはいえ、、今年のお盆はなんだか寒かったですね。このまま秋になるのかな?なんて思ってしまいます。皆様、体調崩さぬよう残りの8月も頑張って参りましょうね。
秋のお花の代名詞といえば「コスモス」。和名を秋桜というくらい日本人が愛してやまない秋のお花です。ちょっと早いですが、そろそろお花屋さんでも見かける時期に突入です。
種類によっては夏から咲き始めるコスモスですが、このお花が咲きだすと秋の気配を少しずつ身近に感じるようになってきますね。
コスモスは夏から秋にかけて花屋さんでも手に入るようになります。鉢植えを買ってきて、咲いた花を1輪挿しに挿して楽しむ方法もありますね。コスモス畑で積み放題なんていう場所もあります。
せっかく手に入れたかわいいコスモスたちを、より長く楽しむ為には「水揚げ」が重要です。水揚げには色々な方法があり、コスモスを新聞紙に包んで沸騰したお湯に根元をつける「湯揚げ」や、同じく新聞紙にくるんで直火で根もとをあぶる「焼き揚げ」などがスタンダードです。
でもこれってちょっぴり面倒くさい・・・。
そこで今日は簡単に出来る、お花の知識の無い方にも出来る方法をご紹介します。
水揚げすると同じ花でも持ちが全く違うので、お花の知識の無い方も、ぜひ実践していただければと思います。
それでは一番簡単な方法をご紹介します。(この記事を書いている時はまだコスモスが手に入らなかったので造花で実演します!)
コスモスを買ってきたり庭から摘んできたら、まず、ボールや洗面器等に水を張って、その中でコスモスの茎の一番下の部分を1~2㎝、良く切れるハサミで斜めにカットします。
これを「水切り」と言います。斜めにカットすることで、給水面が大きくなります。
それを茎が短くならない程度に2~3回くりかえします。
空中でカットして素早く水につけるというのはNG。あくまでも水の中でカットして下さいね。
一番最初のカットで輸送の途中などに茎についたバクテリアなどを除去するのですが、その後、何回か水切りすることで、茎の中の下の方に溜まった空気が抜けて、水圧によってお花が水揚をあげやすくなるのです。深呼吸しやすい状態にしてあげるような感じでしょうか。
その後、なるべく深いバケツに、出来れば花首ギリギリの深さまで水をいれて、コスモスを30分以上つけておきます。
茎の長い水揚げ前の植物の場合、あまり浅い水だと、上手く水を挙げることが出来ません。深水にしておくことでこちらも水圧がかかり、花が水を揚げやすくなります。
たったこれだけでOK。
お湯を沸かしたりする手間が無いのでぐっと簡単に出来ますね。
見るからにクタっとしてしまったコスモスの場合は、水切りだけだと水が挙がらないことがあります。そんな時は、塩を使います。
・まず、コスモスの茎を、ハサミの背でダンダン!と叩いて砕くように割っていきます。
・次に、割った茎の部分に、クタっとするまでたっぷりの塩をもみ込みます。
・そのまま、5分~10分程度、置いておきます。
出来れば、軽く霧を拭いておいた新聞紙にくるんで置くと蒸散を防ぐのでさらに良いのですが、包んだことで花びらにダメージが及ばないように注意して下さい。
5~10分経ったら深水につけて、水が挙がるのを待ちます。
花を飾る時は、叩いた茎の部分はカットして、水切りをしてからお使い下さいね。
なぜ塩なのかと言うと、塩を茎にもみ込むことで、一時的に茎の中の塩分濃度が高くなります。
水は濃度の低い方(深水)から、濃度の高い方(茎の中)へ移動しようとする性質があるので、これを利用しているのです。ただしこの理由で言えば砂糖でも良いのでは?ということになりますが、塩には殺菌効果もあります。両方の理由から塩を使って水揚げをするのですね。
水揚げがしっかり出来ると、びっくりするくらい「シャキーーーン」と茎がしっかりするコスモス。飾る時にもひと手間をかけてあげましょう。
水がしっかり上がったコスモスを飾った花瓶には、それほどたくさんの水を入れなくても大丈夫です。やや少なめでOK。
あまり上部まで水を入れると、バクテリアが繁殖するモトになるので要注意です。
さらにより花持ちを良くする為には、毎朝水を変えて、花瓶もきれいに洗って使いましょう。
コスモスも、流水で茎についたヌメリを洗い流し、更に数ミリで良いので水切りをしてあげると、バクテリアの繁殖を防ぐことが出来ます。
市販の水揚げ剤や延命剤は効果があるので、お持ちの場合はお使いいただくと尚可ですが、無くてもご紹介したようなちょっとした手間をかけてあげることで、お花もステキな表情を長く私達に見せてくれますよ^^
今年の秋は、コスモスを飾ってお花のある暮らしをお楽しみ下さいね。