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秋のレッスンも要注意?!コスモス、ねこじゃらしも花粉症になる《秋の花粉症》

2017.09.20
投稿者:okada

 しのぎやすい日が増えて、お花の持ちも良くなる季節になりましたね~。

夏の間フラワーレッスンをお休みしていた生徒さん達や、秋からお稽古ごとをはじめたい生徒さんがいらして下さる時期でもあります^^

この時期、生花やドライフラワーを扱う先生が知っておいた方が良いのが、アレルギーを引き起こす秋の植物です。

突然生徒さんのくしゃみがとまらなくなった!

こんな時は、材料の中にアレルゲンとなる植物が含まれているかもしれません・・・

そこで秋の花粉アレルギーを引き起こす植物を調べてみました。よろしければ参考にしてくださいね。

秋に花粉症を注意したい植物

それではさっそく秋に注意したい花粉症のアレルゲンとなる植物をピックアップしていきます。まず、秋の花粉症の代表格といえばこちら。

●ブタクサ

ブタクサはキク科ブタクサ属の一年草です。

秋になると黄色い花を咲かせ、花粉を風によって広範囲に飛散させる「風媒」という方法で受粉をするので、アレルギーの原因となります。

ブタクサアレルギーはアメリカでは猛威を振るっていて、日本なら杉花粉症、アメリカならブタクサ花粉症というような国民的なアレルゲンとなっているようです。

ブタクサと良くにた植物に「セイタカアワダチソウ」があります。空地に背高く茂っている黄色い花、といえばピンとくるでしょうか。

ブタクサと似ているのでセイタカワダチソウも花粉症の原因になるのでは?と思ってしまうのですが、セイタカワダチウは花粉を飛ばすことなく、虫媒によって受粉する植物ですから、一般的にはあまりアレルギーの原因にはなりません。

どちらもキク科の植物ですが、葉のつき方に違いがあります。ブタクサは、そう、まさにキクみたいな(春菊に似ていますよね)葉をしています。

一方セイタカワダチソウは、葉の1枚1枚が細長く、輪生に葉をつけています。見分け方を覚えておくと便利ですね。

ただ、このブタクサはアレンジメントの材料には使わないのでその点は安心です。

●ブタクサを含むキク科の植物

ブタクサがキク科の植物であるとご紹介しましたが、キク科の植物はアレルゲンになりやす花材なので実は要注意です。

特に、キクは夏から秋に花を咲かせるものが多く、花屋さんでも多く出回っています。

キク

ヨモギ(ブタクサに次ぐ秋の花粉症の原因と言われています)
ダリア

35fb326d5e4d82525c0ccb0557e5a888_sヒマワリ
c55e0a4cae874464d6e4b05d2b1c4e77_sコスモス
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なんとコスモスも花粉アレルギーを引き起こすそうです!キク科の花粉アレルギーがある方は、残念ですが秋のコスモス畑にはあまり近寄らない方がよさそうですね。

キク科の植物は、花芯が露出していて花粉が手につきやすいので、レッスンの後は手を十分良く洗うのがオススメです!

●イネ科の植物

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イネ科の植物も、ブタクサ同様、花粉症のアレルゲンとしてとても有名です。ですが、お米のイネってお正月以外はアレンジではあまり使いませんよね。お米以外のイネ科でアレルゲンになりそうな花材はこちらです。

エノコログサ(ねこじゃらし)

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いずれも夏から秋にかけて、アレンジメントで良く使う植物です。イネ科アレルギーのある方は、注意して下さいね。

●カナムグラ

アサ科(以前はクワ科)カラハナソウ属の植物です。

ブタクサ、ヨモギ、そしてこのカナムグラが、秋の花粉症の三大原因と言われています。スギ花粉のように長距離に飛散することはありませんが、公園や空き地、河川敷など、私達の生活圏内に多く自生しているので被害をもたらします。

ただしこちらも、一般的なアレンジメントでは使うことはありません。

●スターチス

b85ddd606992a888a0ca2cfa22c26f53_s生花でもおなじみのスターチス。ドライフラワーとしても良く使う花材です。

スターチスはイソマツ科イソマツ属(リモニウム属)の植物で、別名をリモニウムと言います。

このスターチス、意外にも花粉症を引き起こしやすい植物のひとつだそうです。

スターチスは秋の花というわけではないのですが、輸入されたものが長い時期、店頭に出回っています。

最近のドライフラワー人気で、手に取る機会が増えているスターチスですので、花粉症を引き起こしやすい素材として知っておいていただきたい植物のひとつです。

ドライフラワー、注意点はあるの?

ドライフラワーでおなじみのスターチスが花粉アレルギーを引き起こしやすいことをご紹介しましたが、ドライフラワー全般ではどうなのでしょうか。

同じ植物でも、ドライフラワーは花粉症とは違う理由から、アレルギー対策が必要な花材になります。

ドライフラワーは、その花自体に問題があるのではなく、管理の方法によってはアレルギーを引き起こす可能性があるのです。
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カビやホコリに付着するダニに要注意

ドライフラワーはナチュラル感が魅力ですが、その分、梅雨や秋の長雨、台風シーズンなどの湿気に弱いという難点があります。湿気を帯びたまま放置しておくとカビが発生してしまうこともあります。

また、防腐処理をしていない場合は、自然素材だけにダニなどがついてしまうこともあります(防虫対策として薬剤を散布やくん煙処理等しているものがあります)。長期間保管する場合は、密封のできるポリエチレン袋などに、市販の防虫剤と一緒にしまっておくことをお忘れなく。

ドライフラワーは購入後、なるべく早く使いきってしまいましょう。

ちょこっと残ったドライフラワーはハーバリウムやミニブーケなどに活用し、使いきってしまうのがオススメです。

誰でも突然発症する可能性のある花粉症。

ご紹介した秋の花粉症を引き起こす植物だけでなく、レッスンの後はしっかり手洗いをして、手についた花粉はしっかりと取り除くのが良いですね。これからレッスンが増える先生は注意してみてくださいね!

 

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@fujie_okamura

Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。