もうすぐ秋のお彼岸です。
プリザーブドフラワーのお供え花のオーダーや、ご自身のご先祖様へのお供えにプリザーブド仏花が大活躍する時期ですね^^
仏花に限ったことではありませんが、アレンジメントのオーダーをいただくと、原価に悩むことが良くあります。
資材を思う存分使える予算があるに越したことはありませんが、もっと原価を削らなくちゃ!なんてこともしばしば・・
そんな時に便利な「シサル麻」を今日はご紹介いたします。
こちらがシサル麻。「ジュートファイバー」とも呼ばれます。
「シサル麻」はリュウゼツランという多肉植物の葉から作られています。一方、ジュートファイバーは麻の繊維です。
すこし粗めでガサガサした繊維がシサル、細めでツルツルしているのがジュートです。どちらも同じように使えますが、小さなアレンジには、まとまりやすいジュートの方が使い勝手が良いように感じます。
色々なカラーがあります。
少ない量でグランドカバーができるので、モス代わりに使われることが多いシサル。
円錐型のセックなどでクリスマスツリーなどのアレンジを作りたい時に、円錐セックの全面にこのシサルを張りつけてカバーした上から、お花を入れていったり、といった使うなんていう方法もあります。
茎を長めに使ったアレンジの時、 アジサイやリーフでスキマを埋めていくと、意外とコスト高になってしまうもの。そんな時に「モヤ」のようにシサルをスキマに入れていく方法もあります。たとえばこちらの仏花アレンジメント。
一見、これで問題ないように見えるのですが、寄ってよく見てみると・・
黄色い丸の部分、わかりますか?テーピングしたワイヤーがスキマから丸見えになっています。
・・とはいえ、テーピングは施してあるので、それほどしっかりスキマ埋めをしなくて良いですよね。そんな時に、シサルが便利です。
小さくさばいてくるくるっと手のひらで丸めたシサルを、スキマへ丁寧に入れていきます。(シサルがお花にかかってしまうところはカットしてしまいます)
モヤがかかっているみたいに、フローラルテープで巻いたワイヤーがうっすら隠れてしまいました。
上の方までアジサイやリーフで隠すとなると、材料代としてもテクニックとしても負担がかかってきますが、シサルならそんな問題も解決です。
また、このふわっとモヤが掛かった雰囲気が、なんだか仏花にはしっくりくるのが不思議です。デザイン的にも◎ですね。
ちなみにトップに使ったFEJ仏花「リアン」でも、シサルを使っています。
コスパ抜群のシサル。コストを抑えアレンジを仕上げたい時などぜひご活用ください^^