プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーの大切な相棒といえば「モス」類です。
フォーム類やメカニックをカバーする使い方が一般的ですが、種類によってはあえて見せるようにして、デザイン的に使用したり、時にはリースに使ってみたりと様々な用途があります。
最近ではスパニッシュモス(サルオガセモドキ)がそのまま飾るインテリアとして雑貨屋さんの店頭でオシャレなアイアンフックにブラブラと下がっているのをみかけます。
【プリザーブド】大地農園/ソフトスパニッシュモス(出典:はなどんやアソシエ)
私達フラワーデザイナーが最もヘビーユーズしているのは、「アイランドモス、ノルディックモス、フィンランドモス」と呼ばれるモスです。
フロールエバー/ノルディックモス(出典:はなどんやアソシエ)
手に取りやすい小袋タイプと、色によっては大箱タイプが販売されています。
グリーン系のモスは日常的に使うので、教室を主宰されている先生の場合、コストパフォーマンスの良い大箱がお手元にあるのではないでしょうか。(大箱の方が断然コストが安いです!)
便利な大箱ですが、ひとつだけ困ったことが起こることがあります。それは・・・・
カチカチになって、フラワーワイヤーが上からささらないほど、固くなってしまうことがあるのです!
そうなると全く使えなくなるので、捨ててしまっている方、いらっしゃるのではないでしょうか。
でも、捨てるのはちょっとお待ちください!
カチカチモスを元通りに復活させる方法、それは
「霧を吹くこと」。たったそれだけです。
お手持ちのスプレーボトルで、モスの表面にシュッシュっと軽く水を吹きかけます。
ちょっとした固さであれば、霧を吹けばすぐにやわらかさが戻りますし、カチカチの場合は、ビニール袋などに入れてそのまましばらく置いておきます。
モス(苔)はもともと、空気中の水分や雨を体内に取り込んだり出したりして適度な水分を保っています。ですから、カチカチになった時はちょっと霧を吹いてあげると元の弾力を取り戻すのです。
注意しなくてはいけないのは、早く元に戻したいからといって、浸たるほどの水には入れないこと!水が多すぎると色落ちの原因になりますし、コンディションが悪くなって使えなくなることもあります。
霧を吹く際には、状態を確認しながら、少しずつ、がコツになります。
モスがもしカチカチになっていたら、捨てる前にぜひお試し下さいね。