みなさん、こんにちは。町田の花と輸入雑貨のお店「フルールベネット」主宰している通地です。
ジトジトと熱い季節がやってきましたね。熱中症対策など体調管理が気になるこの時期はお花にとっても過酷な季節です。
そこで、生花のメンテナンスが難しいシーズンだからこそお勧めしたいネイティブフラワーについて、ご紹介させていただきたいと思います。
存在感と迫力のある個性的な花とし、近年人気急上昇のネイティブフラワー。綺麗にドライにできるものが多く、暑い夏でも長く観賞できるのが魅力の一つです。
別名「ワイルドフラワー」としても親しまれているネイティブフラワーは、南アフリカやオーストラリアなどに自生する花のグループを指しています。花に限らず葉や枝もユニークなものが多く、その独特で個性的な姿は一風変わった雰囲気と味わいを感じさせてくれます。
特徴としてはきれいな状態で「ドライ」にすることができるので、流行のドライフラワーやスワッグなどに使用されていることが多々あります。
単体で見ると面白いと思えるような種類も色々な花たちと重ねることで、すごくまとまりのあるモダンなデザインを創ることができます。
不思議な魅力が満載のネイティブフラワーは、今や欠かせない植物の一つとなっています。
~個性的なネイティブフラワーたち~
(1)プロテア ホワイト
(2)リューカデンドロン
(3)テトラゴナナッツ
(4)カンガルーポー
(5)シンカルファ カップブルーメン
(6)セルリア
(7)フランネル
(8)グレビレア
ヤマイモガシ科プロテア属。単体でも複数でも存在感を放つ堂々たる姿は、皆様もどこかで一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?種類も豊富でどれも主張が強いのでとても見応えがあります。
ピンク系・ミックスカラー系と色のバリエーションが多いのも特徴で、基本的には通年を通して流通しています。原産地でもある南アフリカの国家でもあるプロテアは、切り花としてはオーストラリア、ニュージーランドでも多く生産されています。
ブーケ・スワッグなどアレンジの主役にしても非常に素敵に仕上がります。
ヤマモガシ科リューカデンドロン属。南アフリカが原産で開花時期は6~8月、特に秋になると流通量が増えこの時期にしか出回らない品種も多く見られます。こちらも多くの種類があり、葉の形は卵形から先の尖った針状のものなど多岐に渡ります。
枝分かれして仕立てられているものは「マルチベット」と呼ばれ、上部の色の付いた部分は花ではなく苞葉になります。非常に丈夫で花持ちの良さも特徴です、比較的入手し易いこちらのリューカデンドロンはアレンジでも人気がある花の1つです!
フトモモ科ユーカリ属。ユーカリの一種で原産はオーストラリアで枝先にベルのような果実を多数つけます。名前の後に「ベリー」と付くものは、実がついている状態のものを指しています。
ユーカリは定番のポポラス以外にも、葉や実が個性的なものが多く入荷されるようになり、最近ではイタリア産も増えていきています。小さく白い実の部分はとても可愛らしく、リースやスワッグのアクセント等に好んで使用されます。
今回ご紹介する中で、最もユニーク姿をしているのがこのカンガルーポー。
先端のお花の表面には細かな産毛のような毛が生えいて、形とその見た目から「カンガルーの前足」と訳される名前が付けられたと言われます。
ハエモドル科。オーストラリアの南西部を中心に約8種類が分布する多年草。
花の見ごろは5~6月頃、流通時期は9~12月が多く、花色は赤、ピンク、黄色、黒など沢山の種類があります。
ドライにすると、茎部分が少し細くなる程度でお花の形はほとんど変わりません。
独特な雰囲気を好む方にはおすすめの品種です!
南アフリカを原産とするキク科シンかカルファ属の植物。「シルバーデイジー」の名で流通しているものの殆どは、同じ植物として扱われているようです。茎や葉は銀白色、カサカサとした性質は可憐なネイティブフラワーです。
ハーバリウムやクリスマスの装飾など、様々なシーンで活躍してくれます。
南アフリカ原産のヤマモガシ科セルリア属の1種で、花弁に見えるのは実は総苞が発達したもの。面白い質感が特徴的です。英名は「Blushing Bride(頬を染めた花嫁)」ブライダルにも人気の季節花材として良く使用されます。
また、セルリアの中でも「セルリア・フロリダ」という品種は、故ダイアナ妃のウェディングブーケに使用されたことでも有名です。流通時期は5月~10月の約半年ほどで、切り花や鉢物で出回っているものは交配種がほとんどです。
原産はオーストラリアです。白く可愛らしいフランネルの切り花は非常に人気が高く、花や茎、葉には細かな毛が生えています。
柔らかな敷物のような手触りが大きな特徴です!
美しく清楚な印象が好まれ、結婚式など特別なシーンで使われます。
ヤマイモガシ科グレビレア属。オーストラリア原産のグレビレアはあまり出回っていない希少品種ですが、スパイダーフラワーとも呼ばれ、最近徐々に人気を集めています。
こちらは表面はグリーンで裏はゴールドのコントラストが非常に珍しい葉リーフです。葉の形状も独特の大きさがあり、個性的な美しさを醸し出します。
ドライにしてもその葉の色と形状はほぼそのままに残るので、これを使用したリースは緑と黄金色の対比を色々な角度から楽しめる価値のある作品に仕上がります!
いかがだったでしょうか。
ポピュラーな花たちとは少し異なる個性派揃いのネイティブフラワーたちでした。撮影した花々は全てフレッシュの状態でしたが、ここから時間経て更に味わい深いドライフラワーへと変わり、また違った魅力を見せてくれています。
リースに、スワッグに…そのまま置いても絵になる彼らをぜひお楽しみください!
東京町田 ライセンススクール
フラワー&輸入雑貨「フルールベネット」通地 美弥子
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