みなさま、こんにちは。
神奈川県横浜市でFEJオフィシャルスクール「フレーズ」を主宰しております柘植です。
クリスマスのレッスンでポピュラーなデザインといえば、リースですよね。
リースといってもたくさんの種類があります。
その中でもさまざまな素材で作られていて種類が豊富な「つるリース」の選び方をご紹介します。
つるリースは、ブドウづる、サンキライ、柳、籐など、さまざまな植物の枝で作られています。
レッスンなどで使うリースを選ぶ時、色やテイスト、雰囲気で選ぶ方も多いと思います。
ただ実際に使ってみると・・
・ワイヤーが刺さりにくい
・リースが柔らかすぎて花材の重みで変形してしまった
などといったことを経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リース土台を選ぶ時はつるのリースに限らず、ただテイストや雰囲気で選ぶのではなく
・どのような花材をどの程度の分量使うのか
・花材をどのような方法で、どのようなデザインでアレンジするのか
などを考えて、リースのデザインや使う花材にあった素材のリースを選ぶことが大切です^^
では一般的によく使われるつるリースの特徴とアレンジ例をご紹介しますね。
太めの柳(ウィロー)やブドウづるなどで作られたリースは以下のような特徴があります。
・つるがしっかりしているので変形しにくい
・太さがあるのでリースに厚みがあり立体感がある
・つるが堅いので、編み込みが密な場合はワイヤーが刺さりにくい
・曲がったつるなど、つるとつるの隙間が大きくあいている場合はワイヤーが外れやすいので、しっかりとグルーなどで固定
適したアレンジの例としては・・
〇フレッシュリースなど、ワイヤーを直接巻き上げて作るリース
堅くてしっかりとしたリースは、ワイヤーを巻き上げて作るフレッシュリースの土台にぴったり。
リースワイヤーをきつく巻き上げても変形しません。
〇大きなアーティフィシャルフラワーを使ったリース
つるが丈夫なので大きな花を直接貼り付けたデザインでもOK!
つるの太さが太いリースは、大きいお花を使った大胆なデザインとの相性もいいですよ。
こちらのリースもアーティフィシャルフラワーですが、大きめのカラーやバラなどを束ねたものをリースにワイヤーで固定しています。
重たい花材でも土台がしっかりしているので安心ですね。
太くて堅い素材のリースは、細かくワイヤリングした花材をたくさんさすようなデザインにはあまり向きません。
リースの編み込みが粗いとワイヤーが落ちやすいですし、逆に密に編んである場合やワイヤーが刺さりづらくなる場合があります。
サンキライヒゲヅルリースや細目のラタンリースなどは以下のような特徴があります。
・つるが細目で適度な堅さなのでワイヤーが差しやすい。初心者向け。
・ワイヤリングをした花材をたくさん差し込んで作るデザインでも作りやすい。
・つるを見せるデザインにもおすすめ!
・直接リースワイヤーなどを巻きつけて作るデザインは、リースが変形する場合があるので注意が必要。
適したアレンジの例としては・・
〇ワイヤリングしたグリーンをさして作るクリスマスリース
ヒムロスギを使ったクリスマスリースです。
ワークショップのために作ったデザインですが、すべての花材をワイヤリングして差し込んで作っています。
リース作りが初めての方たちでも問題なく作っていただけました^^
〇つるを一部見せるデザイン
オアシスやセックが土台のリースとつるリースの大きな違いは、リースそのものを見せるデザインが作れるかどうかです。
予算が少なくて花材をたくさん使えない場合などでも使いやすいですね。
ストローバイン、カヤなどで作られた細かくて柔らかいつるのリースは以下のような特徴があります。
・非常に細いつるで作られていて柔らかいので、ワイヤーはさしやすい
・ドライフラワーの小花など、繊細な花材との相性が良い
・1本1本のつるが細く折れやすいので、強い力で巻き上げるデザインには不向き
適したアレンジの例としては・・
〇ドライフラワーを使ったリース
繊細なつるの雰囲気とドライフラワーは相性ばっちり。
カスミソウなど折れやすい花材でもつるが柔らかいのでさしやすいです。
つるリースの選び方とアレンジの一例をご紹介しました。
デザインに合うリース選びができると失敗も少なくなると思います。
特に初心者向けのレッスンやワークショップの際には、作りやすい土台を選んであげることが大切ですよね。
せひ参考になさってくださいね。
フレーズ (FEJ神奈川オフィシャルスクール)
柘植 恭子
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Living in Tokyo / floral designer
フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。
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