皆さまこんにちは。
東京昭島市でFEJオフィシャルスクール(試験校)ルイールを主宰しております松川です。
本日はネットショップやオーダーで人気の高い、ドーム仏花を作る際の花材選びのポイント、テクニックをご紹介させていただきます。
ドーム仏花の利点はなにより「埃が被らないこと」「お花が美しいまま長持ちすること」だと思います。
フラワースクールをしていますと、オーダーではなく仏花の単発レッスンのご要望をいただくことも多くあります。
不思議とレッスンでは、「ドームつき」というご指定はあまりなく、こちらのようにむき出しのタイプでお好きにお作りになることの方が多いです。
きっとレッスンだと、すでにお花の経験がおありの生徒さん達で、お花の扱いに慣れていらっしゃる、お花を飾る習慣ある、ということが理由で、「お手入れいらず」ということにさほどこだわりがないからかなと思っています。
埃がかぶったり古くなってきたらまた作ろう、というお考えもあるかもしれないですね。
ではなぜ、ネットショップやオーダーではドームタイプが人気なのか。
それはお花のご経験がない方がご覧になっても、「お手入れがいらない」「長くお供えしておける」ということが、ガラスに守られたドームという見た目で一目瞭然だからだと思います。
それではドームタイプの仏花を作る際のポイントをいくつかご紹介させていただきます。
本日はこちらの花器、クレイ商品(クモワ680-903-202)を使用いたします。
こちらの嬉しいところは、
・画像のようにお客様にそのままお渡しできる
・化粧箱がついていて、また配送にも対応できるクッション材もついている
ところです。
ネットショップではもちろんすべて配送なのですが、クッション材、化粧箱に入れ、配送用の箱に入れ梱包したらすぐ送ることができます。
① 小さくカットしたら面取りをし、固定前に一度花器に置いてみてサイズを確認します。
(今回は直径2.5センチ、高さ1.7センチくらいです)
② 22番ワイヤーでUピンを作り、オアシステープで固定します。
③ セックをのせる時は、裏にボンドをつけておきます。
④ セックをセットしたら、さらにセックの上から1本オアシステープを貼り、両端を固定します。
今回のタイプはセックが小さいので1本で大丈夫です。2本にするとアレンジする場所が小さくなってしまいます。
こちらでセックの固定は完了です。
Uピンもボンドもオアシステープも、そこまでしなくても、とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、ドームの中に収める為セックがとても小さいので、輪菊などしっかりしたお花の重みにも耐えられるようにです。
ドームの中に入る花材を選びましょう。
入らない時はカットする方法もあります。
デザインはお客様からのご希望などもお伺いしお作りになると思うのですが、思っている以上に大きなお花は入らないので花材選びはとても重要です。
こちらはピンポンマム、小菊、輪菊(小)になります。
すべて大地農園さんのプリザーブドフラワーです。
今回の花器のタイプは輪菊の小サイズがマックスの大きさかと思います。
副材選びも注意が必要です。
よく仏花で使われるハス、普段使っているときは大きさに困ったことはありませんが、限られた空間の中でアレンジすることを思うと、かなり高さがあるのです。
そんな時はちょうど良いサイズにハスをカットしてしまいます。
カットして使いやすいサイズになったら、24番のブラウンワイヤーでクロスメソッドをしておきます。
その際ですが、カットすると少し壊れやすくなりますので、画像のように、ワイヤーを通した4か所にはグルーをつけておくと安心です。
セックに挿して、ドームもかぶせてみてぶつからないか確認をします。
こちらは輪菊も入れた画像です。
今回の作品で一番大きな輪菊、ハスが入ればもう安心です。
後はバランス良く、他の花材も入れ仕上げていきましょう。
今回は輪菊、ハスに加え、小菊、コットンフラワー、ラスカス、ブプレリウムを使用しました。
こちらのようにドームを外して飾っていただくこともできます。
飾られる方のお好みでどちらでも調整していただけるところも、ドーム仏花の良いところですね。
いかがでしたでしょうか。
仏花は今ネットショップでも大変人気です。
是非素敵なオリジナルデザインでお作りになってみてください。
東京都昭島市 ルイール 松川光子
https://www.instagram.com/mitsuko.matsukawa/