こんにちは。徳島にてオフィシャルスクールシャンリーブルを主宰しております萱谷です。
桜が咲くころの春の一大イベントといえば、卒業式や入学式ですよね。
この時期はレッスンやオーダーでのコサージュ需要が一気に増えます。
コサージュの素材として生花やプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーはもちろんですが、ドライフラワー人気は衰えることなく今や外せない存在となっています。
しかし、身に付けるアイテムであるコサージュの場合、ドライフラワーですとプリザーブドフラワー以上に壊れやすく、なお一層気を付けなければならないデリケート素材となります。
そこで今日はドライフラワーを使う際、少しでも簡単に作れるようにワイヤリングいらずの壊れにくいコサージュの作り方をお伝えします。
まず、「ワイヤリングいらず」となるとドライフラワーを適度な長さでカットし、そのまま束ねただけでも立派なコサージュにはなります。
大量生産や安価なレッスンであればこれでもよいと思いますが、お花をデザインする私たちとしては、これでは少し物足りなくはありませんか?
またレッスンに取り入れた際、テクニックの見せどころも乏しく、商品とした場合も作りこみ感が甘い気がしてなりません。
そこで、今からお伝えする制作テクニックの一番重要ポイントは土台作りとなります。
では説明します。
まず、はさみ以外の準備物ですが、土台に使うフエルト(色は花色や服色に合わせると目立たちません)、コサージュピン、貼り付けるためのアクアグルーやフローラルアドヒーシブなどのお花のボンドを用意します。
なければグルーガンでも構いませんが、仕上がり感はお花のボンドが美しく外れにくいためおすすめです。
使いたいドライフラワーやリボン。
仕上げ用のお花の硬化スプレー。
まずは一番重要な土台作りです。ここはより丁寧に作ってください。
コサージュピンのサイズでフエルトを2枚カットします。
フエルトの上でピンを仮置きし、両端の位置に印をつけます。(1枚のみ)
印をつけた場所にピンの両端が入るよう、実寸より少し小さめにカットします。
カットした穴にコサージュピンの両端を通します。
穴の大きさに問題なければ、お花のボンドでピンとフエルトを貼ります。
さらにピンとフエルトにボンドを塗り、もう1枚のフエルトを重ねピンをサンドします。
しっかり指で圧着し、浮きがないようにします。
ボンドがしっかりくっついたら、土台はそのままでもデザインに沿うようカットしても構いません。
違うタイプのピンでも同じようにフエルトを貼ります。
四角のままでもカットしてもどちらでも大丈夫です。
土台ができました。
お好みの花を土台にボンドで貼っていきます。
しっかりボンド多めで貼るのがコツです。
下から上へ層になるよう貼り重ねます。この時、土台からドライフラワーの茎があまり出ない方が強度もあります。
必要に応じ適宜カットしてください。
花を貼った後の裏からの図。
正面図。
これでデザインは完成ですが、花の落下を防ぎ強度を高めるため硬化スプレーを吹きかけ乾けば完成です。
貼るだけ作業なので不器用さんでも簡単。
バック処理も美しくなり商品としての価値もアップします。
ぜひ取り入れてみて下さいね。
シャンリーブル 萱谷厚子