オランダ、アムステルダムには有名なふたつの花市場があり,その中でも世界最大の花市場として有名なのがここアールスメールです。
1年間の花の流通は125億本。なんだかよくわからない数字!
パリに行く度に寄っていたランジス花市場もこのアールスメールから花が運ばれていて、いつか行ってみたい!と思っていた市場。ようやく行って参りましたので、中の様子をご紹介いたします。
とにかく巨大な市場でゾーンもAからDまで。
モナコ公国ほどの大きさがあるといわれている花市場で年間約4兆円の取引があります。
世界の花市場の6割強を占めている世界最大の花き市場です。
世界の花の価格はアールスメールで決まるといわれているのですから、すごいですよね!
この市場から朝出荷されたものは午後にはパリやロンドンのお花屋さんに並びます。
太田市場に出荷される植物もここで一度検疫を受けてから東京に出荷されるのです。その為、日本の検疫官もここアールスメールに在中しています。その方が新鮮な花が即時送れるし合理的ですよね。
世界中からの視察者も絶えないそうで、アムステルダム市内からここまで来るには車が必要ですが、花好きの人は行く価値があると思いました。
それでは中を見学です!
まず入り口はツーリスト専用から入ります。入場料は一人7€ほど。
受付でセリの方法などの説明を受けることができます。
こちらは受付です。
受付を通って、中に入って目の前に飛び込んでくる景色。
日本最大の太田市場もよく行きますが、規模が全然違いました!!
見たこともない巨大な花市場! 向こうが遠くて見えないくらいの大きさです。台車は太田市場と同じですね。
園内を回る用の自転車もあちこちに。
見学者専用の通路。
この通路から下を見学することが可能です。下をのぞくとお花がたくさん運ばれている様子を見ることができます。
ちょうど大量のアジサイが運ばれているところ。
この広大な市場の雰囲気が少しでも皆さんへ伝わるよう動画も撮影してまいりましたのでご紹介したいと思います。
臨場感、伝わりましたでしょうか。
こちらアールスメール花卉市場は、このようにオークション形式で買うのがメインとなり、仲卸はありません。
こちらで取引されている約8割は海外へ輸出されているとのこと。みなさん、セリの画面と自分のPC二つを並べて真剣にセリをしています。
ちなみに、日本の大田市場は大量に購入する様のセリや予約システムもあるし、個人が買える仲卸もあって使いやすい市場だなあと改めて思いました。
ここには試験場もあり、初めて市場に出荷される植物はまずここで試験を行い、販売店に並ぶまでの状態をシミュレーションしています。
集荷機能、出荷機能、混載機能すべてが完成されていて、ついつい世界初の株式会社・東インド株式会社を作ったオランダってすごいなあと感心してしまいました。(関係ないですけれど(笑))
オランダ・アールスメール。ここが花の起点。
とてもシステマティックで未来的なこの場所に、真逆の自然で美しい花の洪水。そんな光景に感嘆してしまった花市場の見学となりました。
今日はミラノにいます。ミラノで一番と言われているおしゃれ花屋さんにイタリア在住デザイナーに案内してもらい私は大興奮。こちらの様子は私のインスタグラムとフェイスブックにUP予定です。・・・・良かったらぜひフォローしてください。