フラワーアレンジメントの中でも、ラウンドスタイル(半円球)はポピュラーで、一番作られている形です。
今回はその中でも、真四角の花器を使用しても、美しいまあるいラウンドに仕上げる方法についてご紹介できればと思います。
この方法を知っていると、自分だけでなく、レッスンで生徒様にお伝えする際にも役立ちます。
まず、四角ベースを上から見た時に注目するのが “角” とまっすぐな “辺”。
これをなんとかしないといけません。
普通にベースに挿したのでは、アレンジが角張ってしまい、ふんわりとしたラウンドになりにくい、もしくは 「底辺が四角いけれどなんとなくラウンド?」 になってしまいがちです。
そこで注目した “角” とまっすぐな “辺”。
それぞれの部分で挿し方を変えていきます!
まず、底辺に使用する花材を、以下のように挿してください。
① 器の “角” の部分ではアジサイを器と同じ長さに挿します。
② 器の “辺” の部分ではアジサイを器から出るように少し長く挿します。
以下のような図を書いてあげると、とてもわかりやすいですよ。
角と辺に合わせて挿し方を変えることで、角が取れて丸みを帯びたアウトラインになります。
(先生方は勘でできているのですが、初心者の方は説明がないと難しいようです。)
加えて、底辺には4輪ではなく、5〜6輪挿すようにしてください。
そうすることで、まあるいアウトラインが作りやすくなります。
そして、そのあとに挿していくローズやガーベラなどの花材も、“角”にくるときは長さをおさえ、“辺”にくる時はふんわりと少し長く挿します。
この“角”と“辺”の挿し方の違いを教えてあげると、初心者の方でもふんわりと、きれいなラウンドができるようになります。
簡単ですので是非おためしください。
フラワーサロン花笑み
豊岡永美