陽射しが柔らかくなり、暖かな光に包まれるとホッとしますよね。
花屋の店先も、彩りを増しさまざまな春のお花で埋めつくされてきました。
私にとっても、一番好きな季節がやってきました。
フラワーアレンジメントや花束などは見た目も華やかで、癒しの効果もあり、結婚や出産のお祝い、けがや病気などのお見舞いなど、さまざまなシーンに欠かせないものとなっていますが、皆さんは花贈りのマナーについてご存知でしょうか?
お花を贈るといってもマナーを踏まえて行わなければなりません。
そこで今日は、気を付けたいマナーについてご紹介します。
花束をプレゼントするときに気を付けたいのは本数です。
数字の中には縁起の悪いイメージがあるものもありますので、贈る場合には注意しましょう。
・2本(分かれる、別れる)
例外として、「重なる」という意味として、お慶びごとにはOKの場合もあります。
逆にお見舞いには不向きです。
・4本(死)
・8本(八=末広がり=病気が広がる、悪くなる)
お祝い事にはOKです。
・9本(苦)
・13本(西洋では不吉とされる)
お見舞いに持っていくお花では、縁起が悪いイメージがあるものや香り・花粉が気になるものは贈らないのがマナーです。
・根がある植物(根つく=寝つくに通じることから病気が長引くことを連想させるので適していません)
・シクラメン(死、苦)
・香りの強いもの、花粉の多いもの(代表的なものとしてはオリエンタル系のユリなど)
・色の濃いもの、特に赤色の花(血を連想させる)
・真っ白や紫の花(お悔やみを連想さえてしまう組み合わせ。お供えっぽさが出なければOKです)
・咲き進んで散りやすい花
・椿(花が首からぽろっと落ちるイメージから縁起が悪いとされています)
鉢植えが大好きで、眺めて入れば元気になれる人には、鉢植えを贈ってもよいとは思いますし、真っ赤なバラが大好きな人には濃い赤のバラを贈ってもよいと思います。
その人と自分の関係性などを考慮して決めましょう。
お通夜、葬儀に参列する場合は「不幸を待っていた」というイメージを与えてしまうためお花は持参しないようにするのが一般的です。
どうしても贈りたい場合は、初七日~四十九日ころに贈るのが良いでしょう。
・四十九日までは白いお花を贈るのが一般的ですが、住んでいる地域、宗教によっても違います。
・バラは良くないとされていますが、故人がバラが大好きだった場合などは贈っても問題ありません。
相手を思ってこその喜ばしい花贈りが一転、様々なトラブルの元とならないためにもぜひ知っておいていただきたいことばかりです。
相手を思いやる気持ちとマナーに気を付け、喜ばれる花贈りをぜひ実践してくださいね。
シャンリーブル 萱谷厚子