FEJライセンススクール会員の皆様へお届けしている無料メルマガ「プロフェッショナルの部屋」。旬の情報から講師として必要な知識まで、花や手工芸に関する情報をお届けし、花活動のヒントにしていただいています。
こんにちは。フラワーエデュケーションジャパンの岡村です。
つい先日お届けしました「岡村先生!もう一人では限界です涙【アシスタント採用の是非/前編】」について、とても嬉しいご感想をいただきました。
「昨日の岡村理事の会員専用無料メルマガに、わー!ほんとに!そうだなぁ。(私などが思ってしまっては、自意識過剰か?とも思いつつ、、仕事の要領が悪いので、常にいっぱいいっぱいな私には、とても勉強になりました。)と感じることばかり。 メリット、デメリット、共に。そのとおりだぁと。 その解決策の提案は、他では、学ぶことが出来ない。本当に貴重な内容ばかりで、感無量な気持ちになってしまいました。 第二弾があるとのこと。すごく、嬉しいです。 今回の記事はプリントアウトして、(今までもすごくためになる記事ばかりでしたので、プリントアウトする記事ばかりでしたが) TODOリストに書き出し、ちゃんと行動にうつしていきたいです。 いつも、お忙しい中、ためになる記事や、こうしたメールでのご連絡も、ありがとうございます。」
たまたま別件でメールのやりとりをしていた先生が、お返事の中でこちらのメッセージを寄せてくださいました。嬉しくて泣いちゃうかと思いました涙
コラムはいつも一方通行なので「これでいいのかな?」「つまらなくないかな?」「そもそもこれ必要?」なんて不安いっぱいな気持ちで書いています。自分でも呆れるくらい遅筆な上、何度も何度も書き直す為、最終的には何が正解かわからず、ドキドキしながら配信しています。
でも今回いただいたメッセージがあまりに嬉しかったので、後編は調子に乗って頑張れそうです(笑)
1人でも多くの方のお役に立てますよう、後編も心を込めてお届けします。
『アシスタント採用を失敗しない為のテクニック【アシスタント採用の是非/後編】』
その1)アシスタント採用失敗談から学ぶこと
その2)アシスタント採用に必要なもの
その3)最高のアシスタントの条件
こちらはダイジェスト版になりますが、ぜひご覧下さいませ!
「やっぱり無理してでも一人でやればよかった・・・」
アシスタントさんに来てもらったら、今抱えている問題が全て魔法のように解決するわけでもありません。
こんな悲しい感想を独り言ちてしまうことだってありえるんです涙
後編も初っ端から暗い雰囲気でスタートしてしまいましたが、成功談よりも失敗談の方が学びが多いと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください^^
それでは早速、意を決して採用したにもかかわらず、上手くいかなかった例と、その問題点、解決案をご紹介させていただきます。
自分1人なら一日20個ほどしかできないアレンジメント制作。
その日はそれを50個作らなくてはならなくて、納期も迫っているなか、更に他の仕事も入ってしまったので、お手伝いに来てもらうことに。
気心の知れた仲の良い生徒Aさんにお声かけしたところ、二つ返事でOKしてくれました。
Aさんは花歴も長く、とても手際が良い為、連携プレーで50個できることを想定していたのですが。。
結論から言うと、まさかの25個。一人で作ったときとほぼ変わらない数字に、愕然としながらも、時間になったのでAさんには予定通り謝礼をお支払いしてお帰りいただくことに。
「なんで!?なんでなの??涙」
→上手くいかなかった答えは2つ。
「段取り」と「お喋り」。
まず、人手が増えても、段取りが悪いと効率よく動けません。
指示が的確でない場合、無駄な工程や重複する作業などが必ず発生します。
それを解決するのが、前編でもお伝えしたTODOリストです!
10/15納品(14日発送)の10,000円ギフトアレンジ50個制作
先生 ・花材/資材/お届け先リストを前日に準備
先生 ・花器にサハラをセット(10個分)
Aさん・花材準備(ワイヤリング等)、終わったら花器残り40個にサハラセット
先生 ・10個分の花材準備が整ったら、制作開始
Aさん・仕上がった作品から、サハラ粉除去→クリアボックスにセット→ショップカード→リボン
Aさん・制作個数に梱包が追い付いたら、お届け先リストをもとに配送伝票の準備
2人 ・クリアボックスにセットしたアレンジを配送ボックスに梱包、伝票貼付
2人 ・お片付け
2人 ・できればお疲れ様のティータイム♪
※途中お昼休憩あり(軽食準備しておきます!)
※ヤマトさんの集荷リミットが17時なので、それまでに終わらせたいです!
※作業しやすいお洋服、靴でお越しください!
このTODOリストを作っただけではもちろんダメ。
このリストをAさんに事前にお渡ししておくのが大切です。→当日ではダメ!
前もってお渡ししておくことで、Aさんも事前に仕事内容を詳細に把握できる為、当日こちらから細かく指示を出さなくても自ら動いてくれるはずです。
そしてもう一つの理由「お喋り」^^;
気心が知れているAさんだからこそ、他の生徒様がいる時には話せなかったことや、込み入った相談に発展してしまうこともあり得ます。
サハラのセットやワイヤリングなど単純作業の時は、口を動かしながら手も動かせるかもしれませんが、大切な生徒様から真剣な声音で話しかけられたら、無意識に手を止めて目を合わせて聞いてしまいますよね。
またレッスンの時のように明るく楽しく会話をしていると、「いつも通りお喋りしてOKなんだ」という雰囲気になり、緊張感が薄れてしまいます。
お喋りが絶対にNGではありませんが、少しだけをOKとしてしまうと線引きが曖昧になる恐れがある場合は、極力話さない空気作りを心掛けてください。
制作時間をギリギリに設定している場合は、お喋りする余裕もなくなるので、きっとAさんも察してくださると思いますが、Aさんの配慮に頼るだけでなく、自分でもその雰囲気作りを意識するようにしましょう。
1人だと大変だけど、手際のよい生徒Bさんが来てくれるなら、余裕で終われる!と期待して、花材などの準備をしながらアトリエでBさんを待っていると、LINE着信音が♪♪♪「どうしても外せない用事ができてしまいました。申し訳ありませんが今日はキャンセルさせてください。」
Bさんが来てくれるなら余裕だと思い、制作日を納期ギリギリにしてしまった為、これから他の人にお願いするのも厳しい。。。徹夜確定。
「なんで!?なんでなの??涙」
→まさかの当日ドタキャンとなってしまった理由は2つ。
「意識」と「スケジュール管理」
生徒様によっては「先生のお手伝い」=「レッスンの延長」と捉える方もいらっしゃいます。
こちらとしては謝礼もお支払いするし、大切なお客様へ納品する大切なお仕事なので、レッスンの延長のつもりはありません。
ですがそれを明確に言葉にして伝えておかなければ、Bさんの意識は変わりません。つまりドタキャンしてしまったBさんばかりを責めるわけにはいきません。
大切なお仕事であるという認識を、事前に共有する必要があります。
これもTODOリストを事前にお渡しすることで大部分は解決できると思いますが、それに加えて今回のお仕事は自分にとってとても大切なお仕事かということをお伝えしておくといいでしょう。
B様
こんにちは。フラワーサロン〇〇です。
この度は●●日のお仕事をお引き受けいただき本当にありがとうございます。
今回のお仕事は、いつも大変お世話になっている大切なお客様へのギフト制作なので、Bさんにお手伝いに来ていただけて本当にありがたいです。
ただスケジュールがとてもタイトなので、当日はかなりバタバタしてしまうと思います。
もし前後に大切なご予定などがおありでしたら、遠慮なくお断りください。
以下に、お手伝いに来ていただく当日の流れを簡単にまとめました。
事前にご覧いただけたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
※TODOリスト貼付
いつも楽しくレッスンにお越しくださっている生徒様だからこそ、いつものレッスンではないということを予めご理解いただくことはとても大切です。
お互いに意識することで、当日のトラブルを未然に防ぐことができます。
そしてもう一つの理由「スケジュール管理」
お手伝いを頼んだのがお一人だった場合、その方ご自身やご家族などに何かあった場合、無理に来ていただくことはできませんので、途端に予定が狂ってしまいます。
その為、何かあったら自分1人でもこなせるよう、スケジュールに+2~3日ほどの余裕をもたせることが大切です。
それだけの余裕があれば、急遽他の方にもお声かけできるかもしれませんし、無理なら自分1人でコツコツ仕上げることもできます。
お手伝いの方に頼って全てを背負わせるのはタブーです。万が一を想定して「予備日」という保険を確保しておくことをオススメします。
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実際に起こったよくあるトラブルを2つご紹介しました。
お手伝いをお願いする場合「〇〇さんならやってくれるだろう」「〇〇さんが来てくれるだけでもう安心」などと過信してはいけません。
もちろん経験豊富な方もいらっしゃいますが、お手伝いに慣れていない方がほとんどです。
お手伝いに来ていただく当日、お互い気持ちよくお仕事ができるよう、当日の流れを頭の中で何度もレクチャーし、それを書き出しましょう。
その中で問題点などがあれば事前に回避できるよう知恵を絞り、当日の突発的なトラブルなどもいくつか想定しておいて、それをカバーできるよう準備しておきましょう。
こちらのテーマの続きは本編でご覧ください。
(本編ではこちらの2テーマに加えて、更にもう1つのテーマについて解説しています。続きは、本編にてどうぞご覧ください^^)