6月下旬から8月中旬まで高島屋さまで開催された、フルリール仏花催事。
FEJ初の本格的な仏花の催事ということで、いつもの母の日やクリスマスの催事とは一味もふた味も違った経験をたくさんすることができました。
この催事のリーダーを任せていただき、20名のメンバーさまとともに日々試行錯誤した催事でした。
この中で得られた貴重な経験を、少しでもみなさまのお役に立てていただければと考え、「仏花のニーズと展望」について2回にわけてご紹介させていただきます。
プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーの仏花のニーズは年々高まる傾向にあります。
理由としては次のような点があげられます。
・ 高齢化によって花の手入れが大変と感じる方が増えた
・ 主に都市部のお寺(納骨堂なども)やお墓などで生花の処理を敬遠される、
・ プリザーブドやアーティフィシャルの種類や質が年々向上していること
・ ギフトとしてのプリザーブドフラワーの普及
催事中にお客さまからお聞きしたお話で一番驚いたのは、お墓でも「生花ではなくてアートの花に変えてほしい」といわれるお寺があること。
実はそのお話はお寺の檀家さんではなく、ご自身がお寺を守っていらっしゃる方からお聞きしました。
お墓で放置されたお花はゴミとなり、夏場などは痛みも早いので片付けが大変だということでした。
一方で、仏教的な教えから、アートなんてとんでもない!というお声も・・。
特にお年を召した年配の方ほど、信仰心が厚いので「枯れないお花なんて・・」という方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、時代とともに人の感覚は変わっていくものです。
昔は仏花にトゲのあるバラはNGといわれていましたが、最近では「個人が好きだった花を飾りたい」と派手な色の花やあえて真っ赤なバラのアレンジを選ぶ方もいらっしゃいます。
お葬儀では菊の花が一般的ですが、最近では洋花を飾る華やかな祭壇も増えてきました。
習慣やしきたりよりも「想い」を大切にされる方が多くなってきているんだなぁという印象です。
生花であっても枯れたままにしておいたり、大変だからと何も飾らないよりは、いつもきれいに咲いているプリザーブドやアーティフィシャルを臨機応変にうまく使うという考えが、少しずつ広まっているように思います。
「枯れないから」「楽だから」使うのではなく
「キレイにしてあげたいという気持ち」があればアーティフィシャルやプリザーブドのお花でも充分ご供養の気持ちは伝わるとみなさんも思いませんか^^
次回は仏花のニーズについて、お花そのものにフォーカスしてお話いたします☆
フューネラルフラワーについて教えてくださったのは
「フレーズ」柘植先生です☆