ここ最近、めっきり朝晩の気温が下がり秋の風を感じることが多くなりました。
夏の終わりの寂しさも有りますが、実りの秋やお花など楽しみがいっぱいの季節でもあります。
秋と言えば、もうすぐ七草の時期。
七草は春と秋がありますが、花の種類以外に春秋で違いがあることををご存知ですか?
春のお七草は七草粥などで食べる七草ですが、秋の七草は食せず観賞する七草となります。
【秋の七草】
萩の花(ハギ)
尾花(オバナ→ススキのこと)
葛花(クズ)
撫子の花(ナデシコ)※なでしこはダイアンサスとも呼びます。
女郎花(オミナエシ)
藤袴(フジバカマ)
朝貌の花(アサガオ→キキョウのこと)
これらの秋の七草は、万葉集の山上憶良(ヤマノウエオクラ)が詠んだ歌に出てくる草花言われています。
秋の七草は、日本各地の野や山に野生しておりましたが、今では、藤袴や桔梗は絶滅危惧類として登録されているそうで、現在では自生しているものを探すのは大変なようです。
ススキも空き地が少なったせいか、昔から比べると群生している所が随分少なくなっているようです。
現代、なかなか見ることも簡単に採取することも難しくなった秋の七草ですが、アーティフィシャルフラワーでしたら全てのお花が簡単に取り揃えることが出来ます。
茶道のお席でも四季の野花を大切にします。
洋風なアレンジが多い中、ちょっと趣向を凝らした秋の七草アレンジなどアーティフィシャルフラワーなど利用して風情ある日本の秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、昔はお月見の時がちょうど秋の七草が咲く頃だったそうです。今では、時期になるとお花屋さんなどでセット販売しているところも見かけますね。私もお団子とセットで購入することがあります。(花より団子かな^^)
日本の四季を大切にする心。
お花を通して感じていきたいものです。
アトリエMikure 中川