レッスン中の子供の預け先、みんなどうしていますか?
スクールを開講する時、子育て中のママが最初に悩むのが「こどもの預け先」ではないでしょうか。私もフラワースクールを始めた時はまだ子供が小さかったので苦労しました。 こども同伴のレッスン、ベビーシッターに預ける、保育園・・・これまで一通り経験した私。
ですので、お子様がいらっしゃる先生のトラブルや気持ちもよくわかります。 本日は、私の経験を振り返りつつ「こどもの預け先」について考えてみたいと思います。
わたしのこれまで
電子書籍「フラワースクールで生きていく」をお読み頂いた方はもうご存知かと思いますが。ざっとご説明するとこのような流れになります。
「赤ちゃんがいてもOKな人のみ」「知り合い限定」で教室をスタート
↓
生徒さんが多くなり、私自身が大変になったことで レッスンの時間だけベビーシッターさんへ預ける
↓
さらに生徒さんが多くなり、ベビーシッターさんの回数が増え請求金額に驚く!
↓
大きくなったので保育園に申請 レッスンのある日だけ保育園にこどもをお願いする ベビーシッターさんも併用
(もちろん家族にもお願い)
「赤ちゃんがいてもOKな人のみ」「知り合い限定」で教室をスタートした頃
私の場合、子供が小さかった頃にフラワースクールを始めたので、「赤ちゃんがいてもOKな人のみ」「知り合い限定」で教室をスタートしました。
経験上から申し上げますと、まず最初に注意しておくべき点は、自分の子供を同伴してのレッスンはかなり難しいということ。
私は知り合い限定で子供がいても大丈夫と了承頂いた人のみにレッスンしていましたので、特にトラブルは起きませんでしたが、とにかく子供を見ながらのレッスンは教える側も教わる側も大変です。
子供は何かを食べたり触ったり、あるいは泣いたり歩き回ったりするものです。それを強制的におとなしくさせるのはなんだかかわいそうですし、生徒さんもリラックスして花を作ることができません。(とってもお利口な子は別ですよ。)
気心の通じた友人や知り合いであれば、楽しくレッスンすることができますが、これまでコミュニケーションがなかった一般の生徒さんは難しいように思います。
本格的にスクールを始めたい人は、レッスン時間はお子様を信頼できる人に預ける準備が必要です。もしくは、初めから「子供がいること」を告知しておき、了承してくれた生徒さんだけにきていただくシステムにすることが必要です。
もしかしたら「こどもがいること」を告知すれば、その教室に行かない、という選択する人ももちろん多くなるでしょう。でもこれは仕方がありません。集客は難しくなりますが、子育てもその時しかできない大事な時間です。 一番やってはいけないことは、子供同伴ということを生徒さんに知らせないことです。
お金を出して、時間を空けて来て下さる生徒さんにも大変失礼な話ですし、子供もかわいそうです。必ず告知し了承を得てからレッスンを開始することが重要です。
ベビーシッターさんへ預ける
子供同伴のレッスンをしていた私ですが、次第に生徒さんが多くなり、私自身が子供を面倒みながらでのレッスンがしんどくなりました。 最初は趣味だけの人がいらしていたのですが、遠方から高額なコースにご入会したいとお問合せを頂くようになってきてからは子供同伴のレッスンはやめることにしました。
資格が取れるようなコースの場合は、生徒さんも真剣ですし、ましては知り合いでもありません。 そこで、ベビーシッターさんをレッスン時間だけお願いすることにしました。 当時、アメリカで両親の留守中にベビーシッターが子供を虐待していた、というビデオがニュースで頻繁に流れていた時で、ベビーシッターは信頼できない空気が世の中に漂っていました。
その為、私はシッター派遣会社の中でも比較的料金が高くて教育が行き届いている会社を選びシッターさんの面接も行いました。 その中で出会ったシッターさんは本当に良い方でその後数年間にわたってその人にお願いすることになりました。5人のお子さんを育て上げたおおらかで優しいシッターさんでした。
このシッターさんの都合が悪い日のためにお願いしていた、もうひとりのシッターさんもとても良い方でした。 保育の時間が終わると、どの時間にどんなことをしていたのか詳細なメモを下さって、説明をしてくれます。愛情たっぷりにこどもに接してくれて今でもとても感謝しています。かなり長い間年賀状のやりとりもさせていただきました。
最近のニュースで、格安のベビーシッターを利用した際に子供を虐待され殺されてしまった痛ましい事件がありました。恐ろしい人に預けられた子供の気持ちを思うと胸が苦しくなります。
確かにベビーシッターの料金は高く、頻繁に利用していた時はレッスンの売上全部ベビーシッター代でなくなることもしばしばでした。 でも、子供が小さい時はあっという間です。ぜひシッターを使用する方々はシッターさんに1度でも会って必ずその人の人となりを確かめてほしいと強く思います。 本当はそれよりももっと保育の制度が充実して、働くお母さんたちの本当の手助けとなるような支援がなされればいいなあと思っています。
ベビーシッターのメリットデメリット
ここでシッターのメリットデメリットをまとめてみたいと思います。
【メリット】
自分の指定する場所に来てもらうことが出来て、好きな時に好きなだけ預かってもらえるというのが最大のメリットだと思います。 キャリアウーマンのママだけでなく、ストレスがたまってしまったり、妊娠中で無理が出来ない時などにも利用するママが増えているようです。
【デメリット】
最大のデメリットはやはり料金とシッターさんに対する不安です。 シッターさんをお願いする際は、面接が出来て指名を出来る会社をオススメいたします。
料金は子供の年齢や派遣会社によって開きがあります。参考までに、何社か利用料金を掲載します。
●老舗の派遣会社ポピンズ https://www.poppins.co.jp/special/nanny/
●大手ベアーズ http://www.happy-bears.com/service/baby/price.html
●最近増えている、低料金体系のシッター会社 スマートシッター https://smartsitter.jp/price/parent
●最近できた「キッズライン」というシッターサービス
最近、話題になっているシッターサービス「キッズライン」。 https://kidsline.me/ キッズラインは『即日から業界最安値で安全安心のベビーシッターが見つかるサービス』がキャッチコピー。 パパママとシッターさんとのマッチングサービスです(会社は仲介しません)。
シッターを使いたい人が、キッズラインのサイトからお好みのシッターさんを選び、直接ネットから依頼をするというもの。
日付で探す、今日来られる、明日来られるなど、手軽にシッターさんを探すことが出来るシステムは、今の世代のパパママにはフィットしそうです。 面談をしたい場合は、1時間分の時給を支払って面談。 最低料金は1時間1000円で業界最安値となっていますが、シッターさん毎に1時間料金に違いがあります。(これは良いシステムだなあ、と思います)
私が検索した時のレビューの多い方上位4名の方です。 1位の方は1600円、2位の方は時給1900円でした。安さに惹かれてサイトを訪れても、実際にシッター候補の方のプロフィールを見ていると、時給が最安値で無くても安心できる方に結局お預けしたくなります。
利用したい時に手軽に探せて、かつ質の良いシッターを探すことが出来るよう、これからもいろいろなサービスが増えていくと良いですね。
厚生労働省でも『ベビーシッターなどを利用するときの留意点』として、いくつかの注意事項をホームページに掲載しています。シッターさんの利用を考えている方は、ぜひご一読下さいませ。 厚生労働省『ベビーシッターなどを利用するときの留意点』
保育園に申請
私はその後生徒さんの数が増え、教える内容も高度になったこと、子どもも赤ちゃんから幼児に成長したことをきっかけに保育園を利用することを思いつきました。
保育園は働くお母さんにとっては大変ありがたいところです。乳幼児のクラスには看護師さんがおり、離乳食やおむつトレーニングも一緒に手伝ってくれるのです。 フラワースクールを自営で行っている人も申請が可能です。申請には2通りあります。
・本格的に入園をするか
・一時保育で入園をするか
【保育園に入園するには】
・保護者の居宅外就労 ・保護者の居宅内労働(自営・内職など) ・産前産後(※) ・保護者の傷病または心身障害 ・同居親族の介護 ・災害の復旧 (※)要件が産前産後の場合は,入園できても保育園を利用できる期間が2ヶ月や5ヶ月などに限定. これらの条件をもとに点数をつけて、より優先度が高いと思われる方から入園が許可されます。
【一時保育とは?】
一時保育として、保育園を1日だけ利用することができます。上限がありますが、自治体で違いあります。多いのは仕事や看病などの理由の場合は、週3日(月12日など)まで。時間はママのリフレッシュ目的の場合は週1日というところが多いようです。ただしこれはあくまでも上限であって、実際に利用者が多い保育園の場合、一時利用の競争率もかなり激しいようです。
どちらも申請が必要になるのですが、通常このような申請書を提出します。 (このほか、書類はまだまだたくさん必要です)
申請は法人格にしていなくても行えます。個人でスクールを運営されている人は、「営業時間」「勤務時間」などは自己申告となり、事業主氏名の箇所も自分で記載し印を押します。 例月の保育施設入所申込みの締め切りは、入所を希望する月の前月10日(土日、祝日にあたる場合は翌開庁日)です。
*私もフラワースクールをしていたので、申告書に自分で記載して社判を押して毎年提出していました。
子供の急な発熱!どうしよう
お子様がいらっしゃる人は身に染みていると思いますが、集団生活を始めるとかならずあるのが子供の急な発熱。風邪が流行る冬は常に油断できません。わたしの子供はいつも鼻の下がキラキラしていたような気がします(鼻水) 働くお母さんの本当の支援は「子供の病児保育」がカギなのではと思っています。
保育園はとてもいいところなのですが、37.5度以上の熱があると預かってもらえません。急性期は苦しい時期なので、もちろんそばにいてみてあげたいと思うのですが、案外子供は基礎体温が高く、37.5度以上の体温が2週間以上続くこともあるのです。
フルタイムで働いているお母さんが2週間以上会社に出勤できないのは本当に大変です。 当の子供は急性期こそぐったりしているものの、37.5度くらいに体温が落ち着くと、驚くほど元気になってしまいます。でも保育園には預けられない・・仕事もできない・・・ 保育園にはたくさんの子供がいるので、他の子に移してはいけない、という意味もあり通園禁止になるわけですが、病児保育や病後児保育が充実しているともっと働きやすい世の中になるのではないかなあと思います。
余談が長くなりましたが、発熱があればそばにいてしっかり見てあげたいですが、のっぴきならない事情でそれができない日の時のために病児保育をご紹介します。 お住まいの自治体によって仕組みや申請の仕方が違いますので、何かのために調べておくといいかもしれません。
病児保育と病後児保育について
―病児保育とは―
病児保育とは、病気にかかったお子さんを保護者にかわってケアするシステムです。 通常の保育園では、感染予防の観点から、通園を断られてしまうケースが多く、保護者が仕事や介護などの都合でどうしても面倒を見ることが出来ない場合、病児保育を行っている施設または在宅にて、乳幼児の健康支援を行うことを挿します。
―病後児法育とは―
病後児保育とは、回復期のお子さんが集団生活を送るのが困難な場合、病院や保育所などで、保育と看護の両方を行うシステムです。
病院に併設されている病児保育と保育園に併設されている病児保育
―病児保育を行う施設は大きくわけて2つー
ひとつは、小児科のある病院に併設されている施設です(医療機関併設型)。
医師、看護師が身近にいるので、症状が重い場合などに心して預けることが出来そうです。
もうひとつが、保育園に併設されている病児保育です。
認証保育所、公共の保育所、私設保育所などに併設されています。 これ以外に、併設されていない単独の施設もあります。
【東京都内の施設一覧】 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
いつでも利用できるようにまずは申請をしておく
病児・病後児保育を利用するには、あらかじめお住まいの地域に登録申請をしておく必要があります。 事前登録が無い場合、当日熱を出したからと言って、急きょ預ける、ということはできないので要注意です。 (この場合、病児保育を行っているシッターサービスにお願いすることになると思います)
・申請申込(毎月1日~10日など、区切りがある場合があります。申請書は各自治体のHPよりダウンロード可能)
↓
・受理されると指定された日から利用可能に
↓
・利用する場合は、地域かかりつけ医師による利用連絡票の記入
↓
・利用受付は各私設にて(定員あり) 価格は施設によって異なり、大体2000~3000円/1日
・預けられる年齢などは、施設によって違います。
例) 東京都八王子⇒生後57日目から小学校3年生までのお子さん 東京都港区⇒生後6ケ月から就学前のお子さん
おわりに
わたしの場合は
①元気な時は保育園
②病気の急性期の時はレッスンをお休みさせてもらい
③すこし落ち着いたら熱が引くまでシッターさんか家族に子供を見てもらう
という3段階で子供をケアしながら、スクールをしていました。
一度だけ子供が入院することになり、レッスンを当日お休みしたことがあります。 生徒さんたちには本当に申し訳ない・・と落ち込みましたが、逆に皆さんが私に気を遣ってくださって、夕食のおかずをタッパーに入れて差し入れてくれたり、果物をたくさんとどけてくれたり、励ましのメールを頂いたり。 当時の生徒さんたちには心から感謝しています。
花も子育てもめいいっぱい頑張った30代でした。 よく「お花と子供両立できますか?」と質問をされます。 やってみてダメだったらやめれば良いですしし、大丈夫そうなら続けていけば良いと思います。そんなに深刻に悩まず、とりあえずやってみてから考えてみてはいかがでしょうか。
いずれにしても、こればかりは自分自身が選択するしかありませんが、私は両方がんばってきて良かったと今でも思っています。 とにかくまわりのみんなを巻き込んで一緒に子育てしてもらうことがコツのような気がします。
あとは、子供を預けるのはかわいそうだ、という世間の変な風潮が無くなればもっと良いのになあと思います。
それにしても・・・・子供が小さくてかわいい時期は一瞬ですね。 私と結婚したいと言っていた小さな彼氏たちは、今では私にお小遣いばかり請求してきます。
小さいお子様がいる皆様、今の可愛い時期をたっぷり堪能して、花も子育てもがんばってくださいね!