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「どのくらいの期間、花を学べばフラワースクールを開いてもいいと思いますか?」

2016.08.17
投稿者:fujie

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先日の記事で、「どのくらい学べばそこそこ花が作れるようになりますか?」というご質問にお答えしてみました。<どのくらい学べばそこそこ花が作れるようになりますか? 

今日は「どのくらい学んだらフラワースクールを開いてもいいですか?」という質問にもお答えしていきたいと思います。

「どのくらいの期間、花を学べばフラワースクールを開いてもいいと思いますか?」

 
 最初に答えを申し上げますと
 
『人によるのでわかりません!』
 

前回と同じです。すみません。
前にもお伝えしていますが、こちらもやはり非常に個人差が大きいのでなんとも言えません。なぜなら教室を開いて生徒さんにうまく教える為には、その人の勘の良さ、話の上手さ、聞き取りの上手さなど、花の技術以外にも大事な要素があるからです。

ですが、これからスクールに入って基本を学び、講師を目指したい方にとっては、漠然と習い続けるよりも、多少の目安が欲しい所ですし、目標があることで励みになるのではと思います。

そこで、私が今まで拝見してきたたくさんの講師の方を参考に、お答えしていきたいと思います。(個人差があるということをお忘れなく!)

目標は100作

まず最初に、講師になるまでにどれくらいの作品を勉強すれば良いかと言われたら、およそ100単位(100作)くらいが目安でしょう。
 
とても個人的な感覚になりますが、2~3年趣味でフラワーアレンジメントを習っていた人は、それなりの技術がついている方が多いように思います。
 
ただ、2~3年と言っても、月1回2時間だけのレッスンでおしまい、では難しいでしょう。

毎週1回花を学ぶと、月4回。1年で48作になり、これを2年続けると大体100作ほどアレンジメントを作っている計算になります。

最低、これくらいの数を作っていればその人は講師になる準備が出来ていますレッスン中の生徒さんからの質問にも答えられるようになるからです。

つい数日前に、偶然こんな話を聞きました。
 
いけばなの世界には「投げ入れ100杯」という言葉があるそうです。投げ入れは花瓶に大きな枝を留める技術が難しいので、1人前になるまでに100杯は練習が必要ということだそうです。
 

1ケ月半で身に付く?!講師としてのスキル

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100作である程度スキルが身に付くのであれば、毎日2個作品を作り続ければ、最短約1ケ月半で それなりに講師としてスタート出来ることになります。
 
毎日なら1ケ月半、週2回なら1年、週1回なら2年です。月1回だけ学ぶというペースの人は、それだけ身に付くペースも遅くなります。でも、楽しみながら自分に無理のないペースで通って自然に技術が身に付くというのもなかなか良いですよね。
 
どのくらいのペースで学んでいくかは、ご自身の環境や目標によって違います。
 

ボロボロになるまで花を使って早期上達へ!

では、月1回しかレッスンに通えない人は、講師への道がとても遠いのか、というとそうではありません。

プリザーブドフラワーの良い所は、使い回しが可能な点。レッスンで教えてもらったアレンジを分解して1回目、2回目はレッスンの復習をします。レッスン課題が完全に頭に入ったら、今度は雑誌や本を見ながら、全く別のアレンジを練習するのです。
 
例えばレッスンで使った通常の花器から、100均で買ってきたガラスの花器へと変えるだけだったとしても、フォーム土台を設置しなおす練習になります。
 
さらにこの花は、ワイヤリングし直して手頃なアーティフィシャルフラワーを加えれば、花束(ブーケ)の練習も可能。
 
同じ花を繰り返し使ってボロボロになるまで使い、何パターンも出来るように自主練習することで花の技術は自宅でも高めていくことが出来ます。
 
初めてスクールを始める人は、生徒さんからの質問に答えられるかどうかが心配なのではないでしょうか。100作品を作れるようになると、スクールを開講した後、大抵の生徒さんからの質問にさっと答えられるようになります。
 
ただ、自主練習は全く基礎が無い方が行っても難しく壁に突き当たることが多いので、最初の20作品は先生のもとでしっかり習って基本を習得しておくことをオススメします)。

理由はこちらからどうぞ!

マニュアルやDVDを活用してシュミレーション

私の協会では、初心者の先生でも生徒さんに教えやすいように講師マニュアルやレッスンDVDを用意しています。
こうしたものをうまく利用して、実際のレッスン日の前に何度も同じ作品を練習することで、比較的すぐにフラワースクールを開講することも可能です。
 
ただ闇雲に練習するのではなく、『ああ、ここは私が失敗した所だから生徒さんにも気を付けてあげよう』とか、『ここの部分は難しいからどんな風に噛み砕いて説明したらうまく伝わるかな?』といったようにシュミレーションをしつつ、進めていくのがコツです。
 

講師の視線でレッスンを受けよう

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もしこれからレッスンを受講する機会があれば、自分が講師になったら・・という気持ちで先生の話を聞くと効果的です
 
講師はこの場面ではどのように生徒に説明するのか、どこまで教えて、どこから生徒さんにやってもらうのか。自分が次にこの作品をレッスンする側に立ったら?という気持ちでレッスンを受講すると気付くことがたくさんあるでしょう。
 
ただ単に楽しみの為にレッスンを受講するのではなく、教える為の準備として受講するのが大事だと思います。
 

おわりに

1ケ月半であっても、8年かかってもスクールは開講してからが重要です。
 
開講してしまえば安泰というわけではなく、常にブラッシュアップしていかなければいけませんし、やることは山のようにあるのです。
 
教室が成功している方にはいくつかの特徴があります。
 
・花の基本技術が習得出来ている
・フラワースクールにかける時間がたっぷりある
・家族の協力が得られる
・教室を開校出来る場所がある
 
 
逆を言うと、失敗しやすい人の特徴もあります。
 
こちらは書籍「フラワースクールで生きていく」の中で、どちらも詳しくご紹介しています。アマゾンで販売中ですが、お問合せを頂いた人にはプレゼントしています。よろしければこちらもご覧下さいませ。

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100個アレンジを作る・・というと気が遠くなるかもしれません。でも、例えば私達が行っている母の日の百貨店催事に参加したり、ご自身でお花の販売をすれば、たくさんのアレンジを短期間(しかも百貨店クオリティで)で作ることになります。すると信じられないスピードで上達します。
 
百貨店に出品している先生達の技術は、3500名いる会員さんの中でもトップクラスですし、皆さん、自信を持ってレッスンに臨まれています。とはいえ、100個はあくまでも目安。もっと早く自信も技術も身に着ける方もいらっしゃるでしょう。
 
逆に、私はもっとゆっくりとレッスンを味わっていきたいし、おばあちゃんになってからボランティアで教えられれば満足ですという方もいると思います。
 
目標への距離はそれぞれですが、距離を縮められるのは自分だけ。素敵な花を作って、教えて、一度しかない自分の人生を思いきり楽しみましょう!
 
 

 

 

 

 

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Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。