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今回は、作品を引き立てる「スタイリング」のテクニックについて4つコツをご紹介です!
本記事は当協会の撮影を担当してくれているリップルおかだ先生に寄稿していただきました。
スタイリングとは、撮影する被写体をよりよく見せる為に、構図や並べ方を工夫したり小道具を配置することを言います。
スタイリングすることで、洗練された雰囲気やより自然な雰囲気を作り出すことが出来るので、写真をワンランクアップさせたい時にチャレンジしたいテクニックです。特に女性は雰囲気のある写真が大好き!女性に買って頂きたい、見て欲しい、という職業の方は必須の技術ではないでしょうか。
お花のアレンジなどを作ると、ついつい遠くから全体がわかるように撮影してしまいます。
全体像が良くわかるので、それはまたそれで良いのですが、時にはお花にぐっと近づいてみましょう。
さらに寄ってみます。アレンジメントの一部が見えなくても大丈夫です。
思い切って花に寄ってみると、いつもとは違う表情のアレンジメント写真が撮影できます。
男性がこの写真を見ると、「おいおい、横が切れてるだろう!」と言うかもしれませんが、男性に向けた写真ではないので一切無視です。女性は写真から伝わってくる気持ちやストーリーを大切にします。
猿に近寄って、毛並の1本1本に至るまで見たいのではなく、猿のファニーな可愛らしさを見たいのです。ちょっと例えが変ですが。。
次は、被写体の構図や配置法についてです。この項はとても重要です。ぜひ試してみてください。きっといつもと違う写真が撮れると思います!
まずはシンプルで一番基本的なスタイリングの構図「三角配置」です。
(出典:https://sumally.com/p/585743)
美味しそうな3つのフルーツタルトが、三角形になるように配置してあります。
このように、画面の中で三角形に被写体を並べるのはとてもスタンダード。雑誌でも多用されています。
(出典:http://www.cookingclassy.com/)
(出典:http://craftivitydesigns.com/)
(出典:http://www.julieseatsandtreats.com/)
同じものを複数並べて撮影すると、より作品の魅力がアップしますし、強く表現ができます。この方法は本当にお勧めですのでぜひ試してみてくださいね。
次はおしゃれ写真で良く使われる「並べるテクニック」こちらもお勧めの方法です。
(出典:http://mundadaa.blogspot.jp/)
縦または横に長く並べていくテクニックなのですが、ひとつだけだとちょっと力が無いなぁという素材も、複数合わせるとオシャレに見えるのです。
(出典:http://www.planete-deco.fr/)
(出典:http://georgiannalane.com/)
花器を使用する場合、同じものでも良いですし、あえて違う形をセレクトしてもオシャレですよ。
一番最初にご紹介したタルトの写真。
更においしそうに見せる為に、小物にも一工夫されています。まずは、スプーンをご覧下さい。
タルトの素朴な雰囲気に合わせる為、温かみのある木のスプーンがセレクトされています。
もしここに、ガラスのスプーンを置いたらどうでしょう?統一感もおしゃれ感も無い写真になってしまいます。
そしてタルトの下のトレイ。まるで使い古したオーブンの天板みたいなシャビー加工したものを使っているのがわかると思います。
こんな風に、小物をセレクトする時は、テーマに合ったもの(今回なら素朴な焼き菓子)をセレクトしましょう。
とりあえず家にあるものを使って・・は、チグハグ写真のモトになりかねませんから、要注意です。
スタイリング初心者の方や色使いが苦手な方にオススメなのが色を合わせて全体を構成するテクニックです。
(出典:http://decoracion.facilisimo.com/)
(出典:http://georgiannalane.com/)
(出典:https://www.bloglovin.com/)
(出典:http://www.marthastewartweddings.com/)
(出典:http://veticaultralight.tumblr.com/)
色は統一されているだけでとても洗練されて見えるので不思議ですよね。簡単なのに効果的に表現できるので、ぜひお試しください。
初心者の方は、まず被写体にぐっと近づいて撮影するテクニックから初めてみてはいかがでしょうか。そしてその次に三角配置です!
きっと「あれ?今日の写真カッコイイかも・・・」というものが撮影できると思いますよ。その際には、前回ご紹介した光の捉え方や、背景のテクニックを活用してください。
これはいいぞ~、という作品があって、それを写真で表現できたらこんなに嬉しいことはないですよね。
プロのカメラマンのような写真は撮れなくても、作品が伝えたいものをスタイリングで表現できたら、「それ素敵だね!」と思ってもらえます。それが作品の価値をより高めてくれることにつながります。
作品(商品)が昇華されるのは誰かに買ってもらえた時だと思うから、私たちは撮影にとても力を入れています。ぜひ皆さんも販売してみたい作品ができたら、スタイリングをしてさらに魅力あふれるものにしてあげてくださいね!
こちらの記事はリップルおかだ先生にご協力をいただきました。