最近はデパートや雑貨屋さん、花屋さんでも売られるようになっている「しめ縄」。
モダンなものからピンクで可愛らしいものまでたくさんありますが、実は意外と手作りで簡単に作ることができます。
このような土台も手に入りやすくなりましたので、ぜひお子様とお正月準備の思い出作りに制作されてはいかがでしょうか?
早めに作って年賀状の代わりにフェイスブックやSNSで上げても素敵ですが、1日あれば作れますので、しめ縄まだ買ってない~という方はまだまだ間に合いますよ!
それでは、さっそく作り方をご説明させて頂きます。
今回ご紹介する「しめ縄」はふたつ。当協会で数年前に会員の皆様にキットとしてご提案したものです。
レシピその1
【紫の菊がおとなっぽいしめ飾り】
最初にご紹介するのは、アーティフィシャルの花だけで作ったしめ飾りです。落ち着いた色味のしめ飾りはどなたにも好感をもっていただけると思います。
1)藁リースにフックをつけます
1)フックとなるワイヤーを用意します。地巻(茶)フラワーワイヤー#24かをUピン状に折ります。裸ワイヤーに茶色のフローラルテープを貼ったものでもOKです。
2)ワイヤーの先端をU字状にして、藁の中を通し、リースにくくり付けます。
3)ワイヤーの根元をねじって留めます。
4)リースを表から見た時に、フックのワイヤーがなるべく目立たないようにしましょう。 これでフックは完成です。
2)水引、松と千両のアーテフィシャルを取り付けます
1)リースにワイヤーで水引を取り付けます。
2)ワイヤーは藁の中を通してしっかりと水引を固定させます。
3)続いて松のアーティフィシャルフラワーをリースにつけます。茎がついているものなら、ワイヤリングはせず、茎にグルーを付けて直接挿します。以下、その他のアーティフィシャルも同じ方法でつけます。
4 )千両のアーテフィシャルもワイヤーも同様にグルーで付けます。少し立ちあがるように枝を曲げるとより立体的な作品に仕上がります。
3)マムと組紐を取り付けます
1)アーティフィシャルマムを3ケ所に付けます。
2)紐を蝶々結びにして、結び目にワイヤーつけます。
3)ワイヤリングした部分は裏にくるようにして使い、表側から見えないように気をつけましょう。
4)紐をワイヤーで結び留めれば完成です!
アーティフィシャルフラワーで作るしめ飾りの作り方のご紹介でした。
私達が百貨店でしめ飾りを販売する際、モダンなデザインのものも人気ですが、実はこのような落ち着いた色味のしめ飾りはとても人気があります!
迷った時は正統派のベーシックなデザインをお選びになることをおすすめいたします。
次は、プリザーブドフラワーを使ったしめ縄のレシピをご紹介いたします。
私たちの協会でキットとして発売した当時は、あっという間に売り切れになってしまった人気のデザインです。ステキなので参考にしていただければと思います。
レシピその2
【黄色いプリザーブド玉菊のしめ飾り】
次にご紹介するのは、プリザーブドの玉菊を使った上品でモダンなしめ飾りです。プリザーブドの菊が手に入りにくい方は、お好みのアーティフィシャルを使いましょう。
1)ごぼう〆を束ねます
1)ゴボウ〆めを丸めて留めます。#24地巻ワイヤー(緑)で2~3ケ所留めると円形が安定します。
この時、ペンチを使うとよりきつく巻くことができます。
2)上記の例の円型の直径は25㎝前後です。
2)水引きを束ねます
1)しめ縄の内側にくるくらいの大きさに白い水引をワイヤーで丸めます。すべりやすいのでペンチなどを使いしっかり留めましょう。
(ワイヤーの余った部分はカットせずそのままに)
3)水引をごぼう締めに取り付けます
1)水引についているワイヤーで、しめ縄を挟むようにして留めます。
2)もう一種類、ゴールドの水引も同じようにして、先に取り付けた白い水引の内側になる大きさで丸めて取り付けます。もし水引が垂れ下がってしまう場合は、さらに何か所かワイヤーでとめて、きれいな円形になるようにします。どうしてもグラつきが気になる時は、見えない場所をグルーガンでとめます。
4)マムとモスボールをワイヤリングします
1)プリザーブドマムは茎を#24地巻ワイヤー(緑)でツイスティングし、フローラルテープ(緑)テーピング。フローラルテープを巻く前に茎にグルーを付けるとワイヤーとテープが抜けにくくなります。マムの花びらが取れやすいので、花の裏側もグルーで補強しておくと良いでしょう。
2)モスボールも同じようにワイヤリングとテーピングをしておきます
5)組紐を結びます
1)上部で小さな輪を2つ作ります。
2)そのまま今度は左右に輪を作ります。
3)左右に輪ができたら、さらにもう1つ少し大き目な輪を左右に作ります。
4)続いて、テール(下に垂れ下がる部分)を作ります。
下に大きく輪を作り、さらにもう一つ大きさを少し違えて輪を2重になるように作ります。
5)テールが2重になったら、全部がまとまっている中央部分にヒモの先端を持ってきて、束ねた時に抜けないように少し余裕を持たせて(1センチ程度)カットし、中央をワイヤーできつく捻じって留めます。
この時、ほつれ防止のために、カット部分にセロテープで巻いてから切るとほつれ防止にもなりきれいに仕上がります。
6)ワイヤーはテーピングして、1本にまとめておきます。
6)マムとこけ玉を組んでいきます
1)マム3輪を写真のように組みます。3輪が同じ高さにならないように(凹凸感を出す)しましょう。
マムの顔が下を向かないように角度をつけます。束ねたらフローラルテープで1本にまとめます。
2)モスボールをバランス良く、マムより高くならないように配置し、フローラルテープで留めます。
7)紐リボンを組みます
1)6)で作ったパーツに紐リボンを留めていきます。
2)紐リボンが沈みすぎないように注意してください。
8)オーナメント(玉飾り)を松に留めます
1)オーナメントボールは、大きさを少しずつ変えて3本作ります。#24地巻ワイヤー(緑か茶)でツイスティングし、フローラルテープ(茶)を巻いておきます。
2)松にオーナメントを捻じり留めます。
3)オーナメントが松に隠れてしまわないよう、枝から3~5センチ高さを出してアーティフィシャルにバランス良く留めます。
9)菊を松に留めます
1) 7)と8)で作ったそれぞれのパーツをジョイントさせます。#24地巻ワイヤーで(緑)3ケ所ほどワイヤーできつく捻って留めます。
その上から茶色のフローラルテープを巻き、目立たないようようにしておきます。
2)余分な松のアーティフィシャルの茎などはワイヤーカッターでカットします。
10) しめ縄とパーツをジョイントさせます
1) 3)のゴボウ〆と、9)のパーツをワイヤーでしっかりねじ留めます。
2)ワイヤーが目立つ部分には、モスをグルーかボンドで貼っておきましょう(色移りの原因になるので、裏側には貼りません
3)ゴボウ締めの上部に#22地巻ワイヤー(緑)でフックを作ります。
4)完成です!
プリザーブドの菊が入ったスタイリッシュなしめ縄が出来ました!
どちらのしめ飾りにも共通して言えることですが、パーツを結ぶ際に使うワイヤー類の先端は、できるだけ藁の中に入れ込んでしまいましょう。こうすることで壁やドアを傷つけることがありません。
ちょっとしたひと工夫ですが、意外に大事なポイントでもあります。
おわりに
2種類のしめ飾りをご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか。
いずれも使っている材料や数はご参考までにお考えいただき、手に入るものを気軽に使ってくださればと思います。
毎年何気なく飾っていたお正月飾りも、その由来や意味を知ることで正しく飾ることが出来るようになりますし、私たち自身が長く続く日本の文化の担い手になることできますね。
お子さんがいらっしゃるご家庭であれば、冬休みに一緒にしめ飾りを作ったり、お正月飾りの用意をしながら、そうした由来についてもぜひ触れていただければと思います。
今年の冬は、手作りのステキなしめ飾りを準備して、楽しい新年をお迎えくださいませ!