FEJ会員の皆様へ毎月お届けしている無料メルマガ「フラワートピックス」。旬の情報から講師として必要な知識まで、花にまつわる様々なトピックスをお届けし、花活動のヒントにしていただいています。
前半では宮城県オフィシャルスクール「麻布ROSEROOM」寺町先生に、「生徒様に来ていただく為にやるべき5つのこと」を教えていただきました。
<(前編)待てど暮らせど生徒さんがこない!私に何が足りないの??教室開講後にするべき5つのこと
麻布ローズルーム
http://ameblo.jp/azabu-roseroom/
http://www.azabu-roseroom.com/
デザインを考え、あの手この手で試行錯誤しながら数々の難題をクリアしたお教室には、やがて体験レッスンのお申込みをいただくはずです。
そう、いよいよあなたの元に、人生初の生徒さんがやってくるのです!
・・・とはいってもただ喜んでいれば良いというわけではありません。大事なのはここから。人生初の生徒さんがもし「体験レッスン」であれば、体験レッスン後に入会していただくという高いハードルが待っています!
後編ではそんなハードルを飛び越える為の10個のポイントを寺町先生に教えていただきましょう^^
その2)お部屋の空調は適温になっていますか
その3)リラックスできるアイテムはありますか
その4)レッスンのイメージトレーニングは完璧ですか
その5)想定される質問に対する回答は準備できていますか
その6)おもてなしは身だしなみから
その7)話題を振ろう
その8)お茶出しにもタイミングがあります
その9)領収書、お釣り、資料、用意できていますか
その10)お見送りまで気を抜いてはいけません
こんにちは。宮城県でオフィシャルスクールを主宰している麻布ROSEROOMの寺町と申します。
前編でお伝えしたことを実行して下さった皆様のもとへ、いよいよ人生初の生徒さんがやってくることになったら・・・
きっと緊張して前の晩は眠れないかもしれません。もちろん緊張されているのはあなただけではありません。生徒さんも同じ。そんな生徒さんを温かく迎えるのが最初のお仕事です。そのためには事前に完璧な準備をして心の余裕を持っておくことが必要です。さて、後半では生徒様をお迎えするための”お·も·て·な·し” (古っ)についてお伝えしますね。
~導線や水回りは完璧ですか~
『ピンポ~ン』
チャイムが鳴り、生徒さんがいらして初めてお会いする緊張の瞬間です。
まずはスマイルが欠かせません。そして温かい笑顔で玄関のドアをしっかり開き、ご自分も外に出るくらい全身でお迎えします(間違っても最初にお顔だけ覗かせるようなことがあってはいけません)。
さて、その玄関ですが、自宅をお教室にされている方が特に気をつけなければいけないのは、家庭の香りや雰囲気がしない事。
綺麗なお花、しかも高級なプリザーブドフラワーを習うお教室が、なんだかぬかみそ臭かったり、ペットのにおいが漂ってくるようではいけません。
自宅の香りは自分ではわかりにくいもの。私は特に玄関の消臭には気をつけていて、生徒様がいらした時は、ドアを開ける前に必ず芳香剤をワンプッシュします。香りの印象は非常に大きいのでこちらの方法は有効だと思います。
そして、靴や傘立て。
靴は生徒さんをお迎えする時に自分が履くものだけを残して片付けます。傘立ても同じ。綺麗な傘なら何本か入っているとインテリアになるかもしれませんが、ビニール傘を何本も入れていては残念です。
スリッパはもちろん清潔である事。
また、それ一つでお教室の雰囲気も伝わりますので、おリボンなどをつけたり工夫するのもいいですね。
寒い時期はコートをお預かりしてハンガーにおかけする事も大切です。
生徒さんのお履きものにも気を配ります。生徒さんによっては靴を端の方の横に脱ぐ方もいらっしゃいますが、お帰りの際に履きやすいように、生徒さんをお教室にご案内した後にそっと直しておきましょう。
お教室までの動線は美しく。家族の私物があちらこちらに散らかっていては大変です。生徒さんをお教室まで誘導する間にどうしてもそこに置かなくてはいけないものは、綺麗に整理し、美しくカバーをかけたり工夫します。お教室を始めると資材が増えて段ボール類も増えることがありますが、廊下に置かずに移動しておきましょう。
水回りは如何でしょう。リビングでお教室をされている方はやはり生活感が一番出るのがキッチンです。キレイにしておくのは当然ですが、パーテーションなどで隠すとお教室感を演出することができます。私も社宅のリビングでお教室をしている時期がありましたが、天井から床までキレイなカーテンで仕切っていました。
お手洗いはキレイに拭き掃除までしてトイレットペーパーは三角折りにしておきましょう。
お席にご案内したら「こちらへお座り下さいね」とオススメしてください。お席に着いたら生徒さんは荷物を置く場所に困ります。椅子の下などに籠などを置いてそこに入れられるようにしておきましょう。生徒さんが席に着く、ここまでを完璧にこなしたら次のステップです。
おさらいです。
・笑顔でお出迎え
・玄関の香りに気を付ける
・玄関の靴や傘はしまっておく
・スリッパは清潔に教室にあったものを
・コートをお預かりする
・生徒さんの靴はそっと揃えておく
・教室までの導線はかたずけておく
・リビングでレッスンする方は水回りも要注意
・お手洗いを掃除しておく
・お席にご案内し、お荷物をレストへ入れていただく
なかなか、やるべきことがたくさんあって驚いたかもしれませんが・・・、慣れてくればどれも当たり前に出来るようになりますからどうぞご安心下さいね。
寺町先生のとても細かく適確なアドバイスはとても参考になります。上記のような事柄をコンサルティングとして教えている方もいらっしゃるほど価値があることを惜しみなく教えて下さってありがとうございます!
始めて生徒さんをお迎えします!という方は、ぜひ上記のおさらいをしっかりと頭に入れて、生徒様にご対応してみて下さいね。
その2)以降も、ここでは割愛いたしますが、それぞれとても大切なことばかりです。ぜひ本編にてしっかりとチェックしていただきたいなと思います。
↓参考までに、このような感じです。
その2)お部屋の空調は適温になっていますか?~外からいらした生徒さんに温度を合わせる~
その3)リラックスできるアイテムはありますか?~BGMやアロマでおもてなしの気持ちを伝えましょう~
その4)レッスンのイメージトレーニングは完璧ですか?~当日のレッスンの段取りなどを前日に予習しておきましょう~
その5)想定される質問に対する回答は準備できていますか?~あわてず説明できればプロっぽい!~
その6)おもてなしは身だしなみから!~清潔感のある服装、メイクを心がけていますか?~
その7)話題を振ろう~美容師さんをお手本に~
その8)お茶出しにもタイミングがあります~生徒さんの気持ちになってお茶をお出ししよう~
その9)領収書、お釣り、資料、用意できていますか~以外な盲点、お釣り銭~
その10)お見送りまで気を抜いてはいけません~終わり良ければ全て良し~
お教室を始めるのにはたくさんの労力が必要ですよね。
お教室を美しく見せること、身だしなみの見直し、気の利いたおもてなし。これらを身につけ、自然にふるまえるようになっていくと、いつの間にか先生らしくなっていることでしょう。しかし、お教室に来ていただくということはそんなに簡単ではありません。その時が来るのまで毎日コツコツと努力を重ねていっていただければと思います☆