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悩ましい!商品の価値を下げる夏のプリザーブドフラワーの色移り【5つの防止法ご紹介します】

2017.07.12
投稿者:okada

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梅雨に入る6月から、長雨の続く9月まで、夏を中心に湿度が高い時期が続きます。

雨などで一時的に湿度が上がったとしても、プリザーブドフラワーにはさほど影響はありません。プリザーブドフラワーやリーフは自然の素材なので、一時、水分を吸収したとしても、湿度が翌日下がれば、プリザーブドフラワーも空気中に余分な水分を放出してしまうからです。

ですが、60%を超える湿度の日が続くと話は別です。

湿度が高いままの日が何日も続くと、プリザーブドフラワーやリーフが湿気を吸ったままの状態になり、色素が浮き上がってきて、色移りしてしまう原因になります。

プリザーブドフラワーには枯れない強みがあるものの、色移りをしてしまったら、例え枯れていなくても商品価値が下がってしまうので、要注意です。

夏の湿度が高い時期、プリザーブドフラワーアレンジメントを作る時に、私達はどんなことに注意をすれば良いのでしょうか?

その1)色移りしやすい色を使わない

プリザーブドフラワーには、色移りしやすい色と、色移りしにくい色があります。

結論から先に申し上げると、濃い色は色移りししやすく、薄い色ほど色移りしにくい、ということになります。

色移りしやすい代表的な色と言えば、赤、青、黒など。

 

逆に、比較的色移りしにくいのは、白、淡い黄色やオレンジなど。

レッスンであれば、色移りの話も交えて、赤や黒、青を自由に使っていただいても良いのですが、商品となるとちょっと考えものです。

出来るなら、薄めのお色の花が映えるデザインを考えて納品されることをおすすめいたします。

その2)あわせる色を考える

とはいえ、青などは海をイメージさせる夏らしい色の代表です。夏にはやはり使いたいですよね。

また、プリザーブドフラワーアレジメントと言うと、どうしてもピンクなどのふんわりした色のものが多いので、青などを挿し色として納品すると、他の商品が引き立ちますし、ご要望もあるので、全く濃い色を納品しないというのは難しいかもしれません。

そんな時は、一緒に使う花材の色を考慮しましょう。

・色が多少移っても大丈夫なように、同色系で揃える
・薄い色とはあわせて使わない

こんなちょっとした工夫でも、色移りが目立つのを避けることができます。

その3)異素材を間に挟んで色移りをカバー

色移りを防ぐ方法として、プリザーブドの花と花、花とリーフの間に、リボンやパール、クリスタル、アーティフィシャル等を挟む方法もあります。

これは、色移りを完全に防ぐものではなくて、あくまでも花どうしに色を移さない為の方法です。

花に移るほど色素が浮き出てきてしまった場合は、リボンやパールにも、当然、色は移ってしまいますからご注意ください。

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ただ、もし色が移ってしまった場合でも、花を丸ごと交換するよりは、リボンやパール、アーティフィシャルを取り換えた方が、原価的にお安く済みますね。

リボンに限ってのことになりますが、防水スプレーを使う方法もあります。

リボンにシュッと吹きかけたら、水分が完全に飛ぶまで、リボンをしっかり乾燥させてからご使用下さいね。
(使う場合は、事前に必ずテストされることをオススメいたします。また、パールなどのプラスチック素材は溶けてしまうことがありますし、プリザーブドフラワーに吹きかけると染みになることがあるので、リボンのみお使いいただくことをオススメいたします)

スプレーについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、よろしければご覧下さい。
これいい!!リボンへの色移り防止【プリザーブドフラワー】

その4)特殊な液でコーティングしてしまう

色移りを防止できる特殊な液体(樹脂コーティング)もあります。コーティングされたものとしてフロールエバーから「ビジューローズ」が販売されています。

フロールエバー プリザーブドフラワー ビジュー ピッコラローズ

ビジューローズと同じような本格的な強度を保てる樹脂コーティング剤も販売されていますが、取扱いがかなり難しいのが難点です。

強度は全くないのですが、手軽に自分でコーティング出来るものとして、プリザーブドフラワー専用コーティング剤の「ガルデ」もあります。

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花びらにも塗る[1]

移りさせたくない部分に、ささっとひと塗りするだけで予防ができます。

アレンジ[1]

ただし、手間もかかりますし、コスト高にもなりますので、ミニアレンジのような低価格のものに使うのは難しいかもしれませんね。

ガルデについて、詳しくはこちらでご紹介しているのでよろしければご覧下さい
⇒プリザーブドの弱点【色移り】を防止できる意外なアイテム

その5)アレンジする時、密着させない

これは、上記4つの方法と共にあわせて使うとより良い方法です。

濃い色の花と、薄い色の花を合わせて使う時は、花を離して使いましょう。

花と花を、本当にちょっとだけ、不自然で無い程度に離したり、高低差をつけて重なりを防止するテクニックは、販売用のアレンジを作るプロは、皆さん使っていらっしゃると思います。

あくまでも、自然に見えることがポイントです^^

おわりに

悩ましい夏の時期の色移り。

運のようなものもあって、どんなに濃い色のものでも全く色移りしないこともありますし、かなり薄い色を選んでも移ってしまうこともあります。

時には、セックの上に敷いたモスのほんの小さな先端が花についてしまっていて、モスの緑色が移ってしまうなんてことすらあります。

完全に防止するのはなかなか難しいのですが、ご紹介したテクニックを一つのアレンジにいくつか重ねて使うことで、かなり防ぐことは可能です。

どうぞお試し下さいませ☆

 

お花の知識をしっかり学びたい方には、『プリザーブドフラワーアドバイザー検定』オススメです。
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@fujie_okamura
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Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。