※こちらの記事は以前ご紹介したものに加筆してお届けしています
プリザーブドフラワーは茎がないために、ワイヤーで花首から下をワイヤリングする作業が必要です。
その際にはフラワーワイヤーを使いますが、このワイヤー、 様々な太さがあり、小さい数字になるほど太く、 大きな数字になるほど細い番手となります。#20番はより太く、#26番はより細くなります。
さてこのワイヤー、どの花にどの太さのものを選べばよいのでしょうか。
なんとなく選んでいる方も多いかと思いますが、割とわかりやすい基準があるのでお教えいたしますね。
プリザーブドフラワーでよく使うメディアナクラスのローズや、スタンダードのカーネーションをクロスメソッド(十字になるように、2本のワイヤーを通すこと)でワイヤリングするのであれば、 24番のワイヤーを使うのが一般的です。
では、今まで使ったことのないプリザーブドフラワーや、生花の芍薬などのように明らかに頭が大きく重いもの、またはアーティフィシャルフラワーの大輪のお花をワイヤリングする際、何を基準にワイヤーの太さを選べばよいでしょうか。
答えは、ワイヤリング後に軽く花を振ってみて、重みでワイヤーが簡単にたわんでしまわなければOKです。
たとえば、このアーティフィシャルダリア。かなり大きく重そうなので、あらかじめ22番という少し太いワイヤーを選び、ツィスティングしてみました。
手にもった時には一見、大丈夫そうに見えますが、軽く振ると・・
このようにクタっとたわんでしまいました。これでは長い寸法でアレンジに入れた時に、曲がってしまいそうで心配ですね・・
こんな時は、番手がより小さい「20番ワイヤー」「18番ワイヤー」でツイスティングするか、手持ちが無ければ「22番ワイヤ」ーを2本にしてツィスティングします。
こちらは22番2本でツィスティングしたところ。これでこのお花の場合はたわまずにしっかりと自立してくれました。
逆に言えば、とても細くて小さなローズなどの場合は、ぐらつかないのであれば慣習的にしているクロスメソッドは不要で、シングルピアスでもOKということもあります。
茎が細いも素材は、たくさん穴を開けると茎がもろくなってしまうことがあるので、そんな時にもシングルピアスの方が良いですね^^
・一般的なサイズのローズなどのワイヤリングは#24のワイヤー
・より大きな花をワイヤリングする時には、ためしにワイヤリングをした後に軽く振ってみてたわまなければOK
こんな風に覚えておいて下さいね。
皆さまのアレンジメント作りの参考になればうれしいです。