今日は大きなお花の注文もある還暦について。
花を作る側としても還暦についてちゃんと知っておこうと思いまして・・・ちょっと色々と調べてみましたので今日は「還暦祝い」についてご紹介します。
還暦祝いといえば、真っ先に思いつくのは「赤いちゃんちゃんこ」ではないでしょうか。イメージはこんな感じです。
「赤いちゃんちゃんこは着たくない!」89%
―着たくない理由―
アンケート調査によると89%もの人が赤いちゃんちゃんこを着たくないと答えています。なんとなく想像がつくその理由は以下の通りです。
(出典:http://pressnet.co.jp/article/150314_17.shtml)
還暦祝いの席で赤いちゃんちゃんこを着て孫や家族と写真を撮ると、場がとても盛り上がりそうですが、アンケートにあるように、確かに自分だったら「赤いちゃんちゃんこ」は恥ずかしくて着たくない・・・というのが正直なところです。
特にわざわざ購入して持っていくと言えば遠慮する方が多いかもしれませんね。
皆さまのご家族はいかがでしょうか。
なぜ”赤いちゃんちゃんこ”なの?
ではそもそもなぜ還暦のお祝いの席で『赤いちゃんちゃんこ』を身に着けるのでしょうか。理由を調べてみました。
(1)赤い色の持つ意味や由来
神社の鳥居が赤い理由をご存知でしょうか。
いくつか理由があるのですが、赤い色には魔除けの力があると昔の人は信じていました。そこで神域への入り口である鳥居から悪いものが入ってこないように、赤い色を塗っていたそうです。
この赤い色が魔除けになるという考えは中国から来たと言われています。中国では現在でも、赤は魔除けの色、そして縁起の良いお祝いの色と考えられています。
ご存じの通り、中国人は赤い色をとても好みますし(中国向けの家電は赤が主流で結婚式のチャイナドレスも赤)、国旗にも全面的に赤が使われていますよね。
(2)満60歳(=数え年61歳)の年にお祝いをします
『還暦(かんれき)とは、干支(十干十二支)が一巡し、起算点となった年の干支に戻ること。通常は人間の年齢について言い、数え年61歳(生まれ年に60を加えた年)を指す。本卦還り(ほんけがえり)ともいう(ウィキペディアより)』
つまり生まれてから自分の干支まで戻ってくる満60歳の年にお祝いをするのが還暦となります。
(3)なぜ赤いちゃんちゃんこ?
2)の通り、還暦とは干支を1周することです。そこから転じて「新しく生まれ変わる」という意味が還暦にはあります。
”数え60歳で再び赤ちゃんに戻る”という訳ですね。
また、ちゃんちゃんことは幼児の袖なし羽織のことなのですが、60歳の生まれ変わりのお祝いに、厄除けの意味もこめて、赤ちゃんが着る赤い色(厄除けの色)のちゃんちゃんこを模したものを贈る風習が生まれたと言われています。
赤いちゃんちゃんこを贈って激怒されるような方にお勧め「還暦祝い人気プレゼント10 」
実は私の母も「赤いちゃんちゃんこは絶対に嫌!」派でしたので、母には天盤部分を薄いピンクにしてもらった時計を贈り、還暦祝いとしました。
私の母ですらそうなので、男の人なら尚、ちゃんちゃんこを嫌がる人は多いのではないでしょうか。中には赤いちゃんちゃんこを贈られて激怒されるような人もいるそうです。
激怒する方はさすがに少ないと思いますが、おめでたい記念のお祝いですから、出来れば喜んでもらえるプレゼントを贈りたいものですよね。
そこでどなたにも喜んでいただけそうなお勧めの還暦祝いのプレゼントをいくつかご紹介いたします。赤い色をイメージしたものから、赤い色など関係なく思い出に残る素敵なものまでセレクトしてみました。
(1)赤いワイン / 名前入りのお酒
お酒が大好きな人にお勧めです。当たり年のプレミアワインや、生まれ年のワインを贈れば大いにパーティが盛り上がりますね。
日本酒好きの方には幻の銘酒をがんばって手に入れてみてはいかがでしょうか。
また、ワインや日本酒のラベルやボトルに1本からでも名入れをしてくれるサービスがあります。世界にひとつの贈り物としてこちらもオススメです。
(2)赤いバッグ / または好きな色のバッグ
こちらは母親にお勧めです。カルティエのボルドー色みたいな赤い色のバッグなら、上品でステキですよね。
(3)手紙やカード、家族の写真入りフォトフレーム
べたですが、家族からの心のこもったメッセージは嬉しいものです。また家族の集合写真やかわいいお孫さんの写真の入ったフォトフレームは間違いなく喜んでいただけるプレゼントですね。
(出典:http://flowereducation.net/)
(4)60本の赤い花束
赤いちゃんちゃんこのかわりに贈る人がとても多いようです。赤いバラの花束をもらったことのある人はおそらくほとんどいないですし、お花が嫌いな方は男性でも少ないので贈るものに困った時のオススメアイテムです。
(5)プリザーブドフラワーアレンジ
枯れないのに生花のように見えるプリザーブドフラワーは女性に大人気のギフトです。特に赤い色のバラは美しく、花だけ見て本物と区別をするのはプロでも難しいほどです。
美しい花姿を長く楽しめますし、高級感があるので贈り物の定番商品となっています。それなりの金額をかけて贈る還暦のお祝いですから、1週間程度で枯れてしまったらなんだか切ないしもったいない気持ちになりますよね。そんな心配不要のプリザーブドフラワーのギフトはオススメです。
(出典:http://flowereducation.net/)
(6)好きなお芝居やコンサートのチケット
いつもよりちょっと良い席を奮発してあげたり、取りにくい演目を手配してあげるととても喜ばれますよ。
(7)旅行のプレゼント
夫婦で行ける旅行のプレゼントなら尚、嬉しいですよね。旅行券でも良いかもしれません。
(8)お財布
いつも身につけるものも意外と嬉しいもの。お財布は赤の色に拘らず好みの色が良いでしょう(赤は赤字につながるのでお金関係では嫌がる方もいます)
(9)趣味のグッズ
こちらは父親向け。ゴルフグッズやスポーツシューズなど、趣味に通じるアイテムをプレゼント。ゴルフグッズならグローブは定番です。
またゴルファーは寒くなってくる頃にベストを着用するので、気にならない程度の赤い色や柄が入ったベストを贈るのも一案です(実際、紳士服売場では赤いベストのお問い合わせは良くあるそうです)。
(10)時計
これからも家族みんなで長く良い時を刻んでいきましょうねという思いを込めて、時計の贈り物はいかがでしょうか。時計であれば時間を見るたびにプレゼントした家族のことを思い出してもらえそうですし、写真のようにお花が入った時計なら華やかさも加わって贈り物にピッタリです。
おわりに
還暦のお祝いは人生の節目。どんなものを贈ったら喜んでもらえるのか、悩む方も多くいらっしゃいます。
せっかくのお祝いですから、赤いちゃんちゃんこにこだわらず、本当に喜んでもらえるものをプレゼントしたいですね。
私は贈り物をする時、「これ、私だったら嬉しいかな?」と考えるのですが、もし私が60歳のお祝いをしてもらえるとするならば やっぱり家族で楽しくご飯を食べたいなあ、と思いました。
大事な人と良い時間が過ごせればなんでもいいかなあ、と思います。
(皆様に色々なプレゼントのご提案をしておいて何なんですが・・)
だから、プレゼントだけ送って終わり、だととっても寂しいと思うのです。
プレゼントはその場を盛り上げるエッセンスみたいなもの。
健康でこれからも元気にいてほしい気持ちを込めつつ、良い還暦祝いにしてあげてくださいね。