プリザーブドローズへワイヤリングしている際、うっかり茎を折ってしまうことが良くありますよね。体験レッスンなどでお花を始めて扱う生徒さんは、中でも良く茎を折ってしまうように思います。そんな時、生徒さんはすごくガッカリされます。
体験レッスンなら、新しい花材へ替えてさしあげるもの良いですし、また「大丈夫ですよ。こんな風にすればリペアできますよ」と、折れてしまったローズを使ってリペアの方法を教えてさしあげると「この先生はいろいろな知識を持っていらっしゃるのだな」と思っていただけるかもしれませんね^^
茎が折れたローズへのワイヤリング法はいくつかあるのですが、 今日はワイヤリングしながら、更に5分咲きにローズを開花出来てしまう方法をご紹介いたします。
<1>茎が折れたローズにワイヤーを通します
茎がなくなってしまったので、ローズの胴の下の部分に直接ワイヤーを十字になるように通します。
<2>ワイヤーを1本になるよう折り曲げます
ワイヤリングはこれで完成です。いつもは茎に挿しているワイヤーを、花に下の方に、直接挿してしまいます。
あまり上の方に挿してしまうと、アレンジの隙間から見えてしまうので、なるべく下の方に挿すようにしてください。
胴にワイヤーをさして終わりにしてももちろんOKなのですが、さらに、一工夫します。
<1>ワイヤーを挿したローズの外側の花びらに指を入れて、ゆっくりと外へ倒していきます
<2>一回り大きく開花したローズの完成です
ワイヤーを通したローズの花びらは固定されていますので、多少外へ開いても花びらが落ちません。わざとらしくなく、自然に花びらがほころんだようになるよう、丁寧に外側から内側へ2~3周、花びらを開いて下さい。
<3>お好みでワイヤーにテーピングを施します
うっかり茎が折れてしまった時は、慌てずこの方法をお試しください^^グルーが使えないときの開花としても便利です。
とはいえローズにワイヤーを直接挿したくはないものです。その為にはなるべく茎が無くならないような工夫をしましょう。
それにはワイヤーを挿す位置が重要です。
<1>クロスメソッドをローズにする場合、ローズの茎の中央あたりにワイヤーを挿すようにします
上部の赤い線付近にワイヤーを挿すのはNG。青いライン(茎の中央)にワイヤリングします。
中央にワイヤリングしておけば、万が一茎が折れてしまった時も・・・
更にその上(一番最初の図の赤いラインのあたり)へワイヤリングをし直すことが出来ます。
うっかり1回目に茎を追ってしまっても、スペアになる部分を残しておけばやり直しが効くので安心です。
テーピングする際にも、中央あたりにワイヤリングした方がスムースにテープが巻けますよ^^
良く使うローズだからこそ、リペアの方法や、予防方法を知っておきたいものですね。よろしければお試し下さい。