お花やクラフトの作品作りで欠かせない物の一つに接着剤があります。
接着剤の種類は多く500種類以上有るといわれます。
接着する素材の種類、その特性、破断の状況を把握し接着剤を選ぶことが大切です。
一般的なお店で手に入る接着剤の種類だけでも迷う程あります。
代表的なものとして、『水溶接着剤』で一般に木工ボンドとしてお馴染みの接着剤があります。
主剤は酢酸ビニールエマルジョンで、水性ですから使いやすく、木工品・布・紙等の接着に使用されています。水で薄めることも出来、乾くと透明になります。
どんな素材にでも基本的に使用できるのが『変成シリコン系』です。
よく名前を聞くことがある、セメダインスーパーXシリーズはこの『変成シリコン系』です。熱や水にも強いため、特殊な素材の接着に使われる事がよくあります。パラフィン系のハーバリウム液にも使える接着材です
次に有名なのが、『シアノアクリル系』の瞬間接着剤です。
たいていの接着剤が完全に固まるまで1時間~2時間程度かかるのに対して、瞬間接着剤はわずか3分で接着剤が固まります。一見万能に思えるので、ついつい手に取りがちではありますが、ガラス・金属・陶磁器・プラスチック向きで、紙・革・発泡スチロール・布といった素材ではその効果が発揮されません。
発泡スチロールを溶かしてしまうものもあるため 特に注意が必要です。
発泡スチロールに利用できるのが、『発泡スチロール用』と呼ばれる接着剤と、『エボキシ系』と呼ばれる接着剤です。
素早くくっつけるのであれば『発泡スチロール用』がおすすめです。
『エボキシ系』接着剤は、主剤と硬化剤からなり、2液を同じ量を混合し、科学反応により硬化させて使用します。
金属・ガラス・陶磁器・タイルなどを強力に接着できます。
そのほかにも布、手芸、木工、ビニル用とそれぞれの素材専用に販売されているものもあります。
接着したい素材の接着面を汚れを取りキレイにしてから塗るようにします。
接着剤を上手に使う最大のポイントは厚塗りをしないことです。
接着面同士を合わせたとき、はみ出てしまうまで厚塗りすると、かえって接着力を弱める原因になります。
上手に接着させたい場合は、厚塗りをしないように注意しましょう。
また、中には細いチューブがついているものもあるため、
使用後は、拭き取るなど、お手入れをしておくようにするといいでしょう。
接着剤のはみ出し汚れを防ぐ為に、マスキングテープで接着面以外を覆うこともコツの一つです。
例えば、レースと同じ幅で接着材を塗りたい時、下記のようにマスキングテープを貼ってから、接着剤を付けます。
その後、マスキングテープを剥がすと レースと同じ幅だけ接着材が塗られています。
レースと同じ幅の接着材が塗られているので,貼りやすいですね。
代表的なメーカーに セメダイン社とコニシ社があります。
ともに 通常の木工ボンドと速乾性のものがあります。
2社で 面白い違いがあります。
セメダイン社は普通のが白色ボトル 速乾が黄色ボトルです。
一方コニシは普通のが黄色ボトル 速乾が白ボトルです。
最近よく見かけるようになった コニシの黄緑ボトルは金属にも対応しているので
金属部分に綿レースを付ける時などに重宝しています。
接着材を選ぶ際は、利用したい物質をまず確認し、
どんな場面、環境で使うのか、どの程度時間があるのかなどを考えることが重要ですね。
皆さんも 適材適所でボンドを使い分けてくださいね。
兵庫県オフシャルスクール
アトリエフェリーチェ 堀内かず美
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