こんにちは!
町田市成瀬にある花と輸入雑貨フルールベネットの通地です。
前回に続きまして出張セミナーの講師を務めることになったらどんなことをすれば
慌てずにスムーズに準備を進められるのか、私の経験をもとにお話しさせていただきます。
こちらは第2回目となります。1回目の依頼編をまだご覧になってない方はぜひ先にVol.1をご一読ください。
今回は実際に開催が決まってからスタートをする【事前準備編】としてお送りさせていただきます!私は開催前にいつもこんな段取りで準備をすすめています。
☆ご紹介する内容は実際に受けました複数の外部イベントの様子を基に、順を追ってご進めていきたいと思います。
スクールサロンやショップ、カルチャーなどをしている私は、人数の確定しているものであれば仕入れも含めて1か月前から準備をスタートするように心がけています。
早いと思われるかもしれませんが、多い時で月に複数のイベントが重なることもあるので余裕をもって取り組むようにしています
特に仕入れに関しては、メーカーで在庫がなく欠品となっている商品も少なくありません。数が作品が確定している場合には遅くても半月前には予約注文は済ませておくようにしています。
花材や資材が揃ったら、必要に応じて下処置をしたりフローラルフォームをカットしてセットをしたりと、下準備をします。
プリザーブドフラワーや造花を均等に分けるだけでも意外と時間が掛かります。みなさんもぜひゆとりをもって始めてください。
使用する花材は普段から使い慣れている製品を使用するようにしています。
張り切ってついつい変わったものを用意したくなってしまう気持ちもありますが、ここは安定した製品を持っていくのが安全です。
開催時間や対象者などの条件に応じて、ワイヤリングやフローラルテープ巻きなど、調整可能な作業で時間配分をコントロールするようにします。
準備する量は基本的に多めに持っていくようにしています。あまり持ち込みすぎると今度は当日の準備が大変になってしまうので
私は予定参加人数+2名(最低でも1名)+講師説明用1人分を余分に持っていきます。
依頼編でお伝えさせていただいた規定人数、当日参加受け入れの可否などのルールの設定をご依頼主様と事前に明確に取決めしておきましょう。
次に花材の他に必要なものを準備します。ハサミやカッター、ワイヤーや接着剤(ボンドやグルーなど)、セロファンテープなど、実際の制作過程をシュミレーションしながら必要なものを人数分用意します。
テーブルの養生が必要な場合(事前に要確認)は、養生用のペーパーやシートなども用意します。
また、制作した作品を保護するためのセロファンや持ち帰り袋も忘れずに用意しましょう。内容によってはテッシュやウェットティッシュなどを用意する必要もあります。
意外と抜けやすいのが、ほうきとちりとり(床がカーペットの場合は粘着カーペットクリーナー)、雑巾やごみ袋などの掃除道具です。他にも、スクールのパンプレットやイベントフライヤーなどがあればぜひ一緒に持っていきましょう。
ハサミやウェットティッシュ、掃除用具類などは主催者に用意していただけるケースもあります。全てをこちらで用意するのはコストも手間もかかりますので、必ず事前に確認を取るようにしましょう。
ここでは私が出張講師として伺う際に、必ず使用するマストアイテムをご紹介いたします。
限られた時間内で作業の効率を上げるだけでなく、管理もしやすく当日まで負荷をかけずに綺麗な状態で保管のできる木製のトレーボックスです。
私が使用しているボックスは概ね高さ10㎝×奥行37㎝×横57㎝ほどです。
両手で軽く抱える程度のサイズのおかげで、花材をひとまとめにして区分けすることも容易に行えます。この時はリース10個分の花材をそれぞれ色別に仕訳けました。
袋詰めしてキットにすることもありますが、袋詰めは綺麗にセットしようと思うと2~3倍以上の手間と時間を要します。
なので、必要のないときは極力トレーにのせてそのまま持ち運ぶようにしています。
木製のボックスがなくて100円ショップのプラスチックトレーや、紙のボックス・段ボールなどで代用できますので、講師活動が多くなるようでしたらぜひ活用してみてください。
同じサイズのボックスがあれば2段3段と積み重ねることが可能です。
重ねることで最小限のスペースで納めることができますし、外に出た際にも風から守れるので便利です。
また、まとめて運べるので何度も資材を取りに往復する必要がありません。
当日は会場準備のほうにたくさん時間を割きたいので時間を短縮するならこれが一番です。
そこの深い箱だと下に道具が埋もれてしまいます。
見つからないでひっくり返して結局忘れていたなんてあっては大変です。
あえて底の浅い箱ですと道具も花材もぱっと一目瞭然になります。個数を数えるのも楽にできますので、撤収の時短にも繋がります。
大人数分必要なはさみやトレー、ピンセットなどもすぐに見つけられます。
1つの箱で入っているものが全て見えると、実際に当日でお会いしたご依頼主様とも事前に打ち合わせもしやすくなります。
会場のテーブルにそのまま並べて置いてしまうのもテクニックの1つです。
仕切りのあるボックスを使えば最小限の花材で、バラエティーに富んだ演出をすることができます。
こうすることでどんなものを使用するのかを見ていただけますし、こんなものが使えるんだ!と、参加者様の期待値も高まります。
更に道具が見つけやすいので当日お願いしているサポートスタッフの方にも、何か取ってほしい時なども説明しやすくなります。
ここからは移動についてのお話です。
私が普段使用しているのは軽自動車になりますが、後ろの席を倒すことでボックスを重ねて積み込めます。縦に大きいのでこの写真の状態でほぼワークショップを開催できる道具がおさまっています。
さて、花材の準備が完了しました。
花材や道具は最低でも1日前、それも午前中には全て用意(車に積めるなど)しておくことをお勧めします。最悪何か不足の物を見つけたとしても対処ができるギリギリのスケジュールになります。
ただし花材につきましては小分けなどをしなかったとしても3~5日前には確実に手元にあるようにしておきましょう。
花材や資材についてはできる限り車に積み込む前などに自分以外の人にも個数などのチェックを行ってもらい、
ダブルチェックのできる環境にあるとよりいいと思います。
どんなに完ぺきと思っても万が一があるのはよくあることです。
たとえお花に携わってない相手でも自分と一緒に数を合わせながらカウントすれば万が一の事故を防ぐ確率があがります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は事前の準備のポイントとお役立ちアイテムのご紹介をさせていただきました。
ここで紹介させていただきました道具以外に
自分にとってしっくりくるものが見つかればそれがベストです。
逆にどんなものが必要かよく分からないという方は、
【時間】と【(持ち運びなどの)労力】をどれだけ減らせるかを目標に探してみてください。
皆様の花活動が常に成功を収められますようになれば幸いです。
次回はいよいよワークショップ当日のポイントをお送りしていきたいと思います。
東京町田 ライセンススクール
フラワー&輸入雑貨「フルールベネット」通地 美弥子
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