FEJライセンススクール会員の皆様へお届けしている無料メルマガ「プロフェッショナルの部屋」。旬の情報から講師として必要な知識まで、花や手工芸に関する情報をお届けし、花活動のヒントにしていただいています。
フラワーエデュケーションジャパンの岡村です。
明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします!
いつもテーマに悩むこのシリーズですが、新年一発目なのでいつも以上に悩み、昨年の過去メールを遡ったところ…すごく良いテーマを発見!
今回は、今年お教室を開講する方にも、既に生徒様がたくさんいらっしゃるお教室の先生にも、ぜひ知っておいていただきたい「保険加入」についてご紹介します。
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昨年は花の仕事をはじめた方が多かったのか、数名の方から「保険加入」についてご相談をいただきました。
所属スクールの先生が加入しているから、自分もスクールを開講する際には入った方がいいのかと悩んでいる方もいらっしゃれば、開講準備中の方からは、生徒様のケガや事故などの際はどうすればいいのか、他のお教室はどうしているのかというお問合せもいただきました。
確かにケガや事故は「絶対にない」とは言い切れませんよね。
事故は無い方が絶対にいいですが、災難は突然やってくるものです。
それでは事故が起こってしまったらどうすればいいのか。
それはケガや事故を起こしてしまった際の対処法を知ることが、解決策になります。
そこで今日のテーマを皆さんで共有し、ケガや事故が起きてしまった時の対処法・保険加入について考えたいと思います。
『岡村先生!生徒様がレッスン中にケガをしちゃったらどうしよう>_<【保険加入について徹底解説】』
その1)花教室・花販売で起こり得るケガや事故トラブル
その2)PL保険と総合賠償責任保険制度とは
その3)保険に入らず事故補償を防ぐ方法
その4)保険に入る前にすべきこと
こちらはダイジェスト版になりますが、どうぞご覧下さいませ!
私たちは花を作り、教え、販売することを仕事にしています。
ただアレンジを黙々と大量生産すればいいわけではありません。
教えるにも、販売するにも、その先には生徒様やお客様、つまり人を相手にしています。
人を相手にお仕事をする際に、気を付けなければいけないのが、ケガや事故トラブルです。
せっかく良い作品を作っても、生徒様やお客様にご迷惑をおかけしてしまっては台無しですよね。
では、具体的にどんな事故やトラブルがあるのか挙げてみましょう。
①レッスン中に生徒様がハサミで指を切ってしまった。
②お子様連れでレッスンにいらしていた生徒様と講師が目を離した隙に、お子様がグルーのコードをハサミで切ってしまい、コードから出火・借りていた会場のテーブルを焦がしてしまった。
③プリザーブドフラワーのリースを購入されたお客様が、リースをご自宅の壁にかけていたところ、壁紙にプリザーブドフラワーの染料が付着してしまった。
④プリザーブドフラワーの仏花がお仏壇に長時間触れていたら、プリザーブドフラワーがお仏壇に貼り付いて、お仏壇の塗装が剥げてしまった。
他にも挙げればまだまだ沢山出てきますが、きりがないでこの辺にしておきます。
この①~④は全て実際に起こったことで、②の事故は当時私の生徒様から直接相談を受けたのですが、想像もできない事故を起こしてしまったことに、ご本人もとてもショックを受けていたのを憶えています。
③は昨年も数件ご相談をいただきましたし、④は百貨店の仏花催事に出店する際に、百貨店担当者の方から「前任のデザイナーさんが起こしてしまった事故」としてお伺いした実話です。
本当に極まれにこのような事故が起こってしまうこともありますが、ほとんどのレッスンや販売ではこのような事は起こりません。
実際、上記中で②~④は、ある程度は防げたトラブルでもあります。
②はお子様連れのレッスン時には、グルーやコードなどには近づかないよう細心の注意を払うことは必須でしたし、使わない時にはこまめにコンセントを抜いておく必要がありました。
③はショップカードに色移りする注意文をつけておくことがマストです。またリースの場合は壁に色移りしないよう触れそうな部分にはアートを使うなどの配慮があると良かったですよね。
④はプリザーブドフラワーの特性を知っていれば、お仏壇に触れそうな位置には絶対にアートを使用するはずです。当時プリザーブドフラワーの仏花が流行り出した頃に、見様見真似で仏花を作る方が急増したことにより、このケースはよく耳にしました。
※プリザーブドフラワーに使われる薬品は親油性が高い為、油に溶けやすい性質があります。お仏壇などの塗料の成分に油が多く含まれていると、プリザーブドフラワーが長時間触れることにより、プリザーブドフラワーが溶けてお仏壇に貼り付き、花びらと一緒に塗装部分が剥がれ落ちてしまうことがあります。
ですが、どうしても防げない事故もあります。
①のハサミによるケガや、グルーガンで火傷など、講師が口頭で「気を付けてくださいね」注意していても、制作に夢中なあまり視野が狭くなって、ケガをしてしまうこともありますよね。
斯く言う私も、眠気をこらえて制作していると、ワイヤーで指を挿したり、グルーポットに指を沈めてしまったりは、日常茶飯事です^^;
こんな不器用な私のような生徒様がいらっしゃったらと思うと、講師の皆様はちょっと緊張してしまいまよすね(笑)
そこで人気教室の中には、このような事故を見据えて、保険に加入される方がいらっしゃいます。
花教室で保険?と思われるかもしれませんが、ケガをしたり治療代、テーブルを焦がしてしまったら弁償、壁紙を一面張り直してほしいというクレームがあったと、百貨店バイヤーに聞いたこともあります。
このように個人では保障しきれないレベルになった場合は、保険に頼るのも一つの方法です。
それでは、花教室が加入する保険についてご紹介します。
こちらのテーマの続きは本編でご覧ください。
(本編ではこちらの2テーマに加えて、更に2つのテーマについて解説しています。続きは、本編にてどうぞご覧ください^^)