本記事は過去に会員様向けに配信させていただいた内容です。一部を加筆・修正してお届けいたします。
その1)では、生徒様からの団体への勧誘と、その生徒様が時々取られる困った行動に悩まれている先生からのご相談を紹介させていただきました。
お読みで無い方は、こちらをご覧下さいませ。
<『その1)困った!入られたくない部屋がある・生徒様からの勧誘・どう対処する2つの問題?
お教室やお店をしている方から、お客様からの様々な勧誘についてのご相談は頻繁に頂きます。
悪気のない「無邪気さ」というのは、難しい問題です。先生にとっては大切な生徒様でいらっしゃるので、無下にできないお気持ちも、とても良くわかります。
ですが、いつまでも曖昧な対応をしてしまうと、お互いにとって良い結果は生まれません。
そこで、上手なお断りの仕方の一例をご紹介したいと思います。
「お気持ちはありがたいのですが、そういった活動に家族があまり良い顔をしないので…」と ご家族の反対があるとお伝えしてはいかがでしょうか?
情報誌やDVDについてのみお断りしてしまうと、また他の方法でアプローチして来てしまいます。その為、根本的な問題に対して、お断りすることが大切です。
実際にご家族に相談をして、このようにお答えすることをお話ししてみて下さい。自宅開業されていらっしゃる方は、ご家族の理解と協力は必要不可欠です。
「心配をかけてはいけない」と家族へ内密にされることはかえって良くありません。小さいことだと思っても、相談されることをお進め致します。
早朝もしくは夜遅い時間に急にいらっしゃった場合は 「家族がまだいる時間ですので、もし急な要件でお越し頂く際には事前にお電話を頂けると助かます。自宅でもありますので、ご理解頂けると幸いです」と丁寧にお伝えして下さい。
お会いした際に直接お話しするのが難しい場合は、メールでも大丈夫です。
生徒様にとっては「お教室・お店」「自宅」この線引きが曖昧な方が非常に多いです。
自宅と言えども営業時間について線引きをきちんとお伝えすることをおすすめします。
お教室以外の場所を見たがる場合には
「お教室以外の場所は片付いていない為人様にお見せするような場所ではなく本当に恥ずかしいのでご遠慮ください」
と、きちんとお伝えしましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、無下にできない・・・という部分で曖昧な対応をしてしまうと、いつまでたっても同じ状況が続いてしまいます。
生徒様を紹介して下さる良い方かもしれませんが、きちんと線を引いてお付き合いをしないと、今後益々難しい関係になってしまいます。
この生徒様は、悪気はまったく無いと思います。例えば 年配の方ほど、娘のような歳頃の先生だと、ついつい色々なことを助言のつもりで言ってあげたり、やってあげたりしたくなってしまうという事もあります。
一番良いのは、はじめてのレッスン日の際に玄関からお教室スペースまでをご案内しながら、お手洗いなどもご説明する際に「この場所以外は家族のプライベート空間なのでご遠慮下さい。片付いていないので本当に恥ずかしいんです^^;」とカジュアルな雰囲気でお伝えすることをお進めします。
案外生徒様やお客様に「悪気」はなく、むしろ自分が良いと思っていることを、大好きな先生達にも教えてあげたい! という親切心からの行動も多いようです。
お断りする際には、相手の気持ちを配慮しながら丁寧にお伝えしてみましょう。そして何よりきちんと伝えるべきことは最初にお話しておくのが一番良い方法だと思います。