(出典:http://www.thestylesaloniste.com/)
ジェフはフランスを拠点に活躍していますが、今、アメリカ国内で最も熱いフロリストと言えば、ルイス・ミラーです。
ニューヨークスタイルと言えば、Micheal Georgeに代表される、こんもりとしたラウンドのアレンジやブーケが主流でしたが、ルイスの登場によって、このニューヨークスタイルに変化が起こり始めています。
実は私も数年前から彼をウォッチしていて、今一番いけてるのではないかと思っています。NYでは1億円のデコ、1テーブル50万以上の装飾からを請け負っているルイスミラー。今回のNY訪問で彼と今もなお一緒に仕事をしている女性フローリストに色々な話を聞いてきました。
天才フロリストと言われるルイス・ミラーの世界を、皆様にもご紹介したいと思います。
まずはルイスのすばらしい花をご覧下さい。
(出典:http://lewismillerdesign.com/)(出典:http://lewismillerdesign.com/))(出典:http://www.thestylesaloniste.com/)(出典:http://www.thestylesaloniste.com/)(出典:http://www.thestylesaloniste.com/)
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(出典:http://serendipitysocial.com/)(出典:http://partyresources.blogspot.jp/)(出典:http://partyresources.blogspot.jp/)
奇をてらわないルイスの花は豪華ですが、どこまでも品がありエレガント。どこか抒情的で、見るものに感動を与えます。
花一輪一輪の表情が捉えられていて、彼の仕事の細やかさを現しています。
また、彼の特徴のひとつが重厚感のあるデコラティブな花器使いです。
デコラティブな花器は時に花に勝ってしまい、扱いが難しいことがあるのですが、ルイスは敢えてこうした花器を使いこなし、重みのある豪華なスタイルを表現しています。
現在41歳のルイスは、アメリカ・カリフォルリア州の中部に位置するセントラルバレーで生まれ育ちました。
四方を山脈に囲まれた自然豊かなセントラルバレーでは、アーモンドやオリーブ、桃の名産地です。ルイスが子供の時には、藤やバラでいっぱいの庭園でいつも遊びまわっていたそうです。
子供の頃から自然を愛し尊敬していたルイスは、18歳の時、シアトルでランドスケープデザインの勉強を始めます。
夏休みには、シアトルのゴルフ場でガーデニングの仕事をしていたりしたそうです。
その後、花とイベントのプランニングに興味を持ち始めるようになり、ビルゲイツのニューイヤーパーティのプランビングした後、25歳の時にニューヨークにやってきます。
ニューヨークでも指折りのフラワーブティックで働き始めたルイス。その2年後、イーストヴィレッジに彼のショップ「LMD」を設立し、現在に至ります。
ルイスは花に関して専門的な教育を受けていません。ルイスほど成功したフロリストが独学であることは驚きですが、だからこそ、ニューヨークスタイルに迎合しない彼独特の世界観が生まれたのかもしれません。
(出典:http://www.newyorksocialdiary.com/)
ルイスの花はまるで1枚の絵画のようです。
それもそのはず、フランドルの画家たちの静物画を参考にしているそうです。
フランドルの代表的な画家、ヤン・ブリューゲルの静物画
(出典:http://www.artandarchitecture.org.uk/)
(出典:http://flirtyfleurs.com/tag/)
(出典:http://lewismillerdesign.com/home/lmd-florals/)
(出典:http://lewismillerdesign.com/home/lmd-florals/)
陰影を付け、どこか詩的な雰囲気が彼の花に漂うのは、そんな理由からなのだと納得です。
芸術家もフロリストも、写真がマストになった時代に、絵画的な要素のある彼の花はSNS映えしとてもキャッチー。
そうしたある種のビジネスセンスも、仕事が成功する上では欠かせない大切な要素だと思います。
アンティークを使用した重厚感や豪華さがありつつも、スタイリッシュなルイスのフラワーデザイン。ディテイールに拘るルイスのフラワーデコレーションは、おしゃれで本物志向の強いNYの上流階級のパーティでひっぱりだこです。
彼にとって1億円レベルのデコレーションは特別なことではないそう。
(出典:http://www.christianothstudio.com/)
(出典:https://inanyeventblog.wordpress.com/)
(出典:https://mydarlingflowers.com/)
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(出典:http://www.thestylesaloniste.com/)
彼と一緒に仕事している人から聞いたのですが、ルイスは花を数本、手に持っただけでどんなデザインに出来るかわかってしまうそう。彼のような人こそ天才というのだなぁと思います。
今、芸術の世界の中心は、パリからNYへと移りつつあります。同様に、伝統に縛られないアメリカ人フロリストの台頭には目覚ましいものがあります。
まだまだ日本では知名度が低いですが、ルイスの花は本当にチャーミングなので、これから間違くなく来ると思います!
皆様、要チェックですよ。