(出典:http://item.rakuten.co.jp/)
教室をされている方なら、ガンとポット、それぞれ用途に合わせていくつもお持ちではないかと思います。
毎日使うものなので、ついつい鈍感になりがちですが、高温の状態で使い続けるものなので、安全には十分注意したいものです(実際、このグルーポットやグルーガンの事故も起こっています)。
そこで今日は、知っているようで知らないことも多いグルーについて、今現在どうなっているのかを調べてみましたので皆様にシェアしたいと思います!
体験レッスンの方がいらっしゃると「これは何ですか?」と質問されることの多いのが「グルーポット」です。
グルーポット
●専用のチップ(高温用)を使います
平たく言うと、グルーガンに使うスティックと同じ素材のチップを、このポットに入れて溶かして使う道具です。
グルーガンとどのように使い分けるかと言うと・・
●コストを押さえたい時(販売)
・・グルーポット用のチップは、グルースティックに比べると安いのでコストを抑えることができます。
●大人数のレッスンの時
・・大人数のレッスンの時、電源の関係で、一人1台のグルーガンを使うのは難しいことが多いのですが、そんな時、このグルーポットを中央に置けば、各々が手を伸ばして使うことが出来て便利です。
●スピードを上げて仕事をしたい時
・・グルーガンは先端でスティックを溶かしながら使うので、連続作業が苦手なのですが、グルーポットなら溶けたものを使っていくので、スピーディーに作業が出来ます。リースを作る時などはポットが便利です。
こんな時に、グルーポットをお使いいただければと思います。
以前は、日本の資材問屋さんでは「高粘度ペレット」と「低粘度ペレット」の2種類が販売されていたのですが、低粘度ペレット(OASYS社製)は日本では販売中止になってしまい、現在、一般的に流通しているのは、白い高粘度のペレットのみとなります。
さらっとしている低粘度のグルー(黄色)は、日本では現在は買えなくなってしまいました(海外では流通しています)。
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現在、資材屋さんで手に入るのは白いペレットです。
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白いペレットは少し粘度が高く、ぽってりとついてしまうことがあって、慣れるまで使いにくいのですが、黄色よりもプリザーブドフラワーには色が響きにくいというメリットもあります。
グルーガンは、手持ちで使えるホットボンドです。低温、高温、ノズルのサイズなど、いろいろな種類があるので、お好みで揃えていきましょう。メリアはブルーミングなどの細かい作業には、グルーガンの方がやりやすいこともあります。
低温用グルーガン
●約120度~130度でスティックをとかすものが多い
●「低温用」と書いてあるスティックを使います(やや白い)
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高温用グルーガン
●温度170~210度でスティックを溶かすものが多い。
●「高温用」と書いてあるスティックを使います(やや透明)。
(出典:http://item.rakuten.co.jp/hanadonya-associe/)
気になるのがグルーの素材です。
工業用も含めると、実は様々なグルーがあるのですが、私達が一般的に使っているグルーは「EVA」素材です。
EVAで身近なものと言えばクロックスなどのサンダル。あの素材がEVAと言えば、ピンと来るかもしれません。日本のメーカーのグルーには、有害な成分やホルムアルデヒドなどは含まれていないと言われています。
100均のグルーガンもすっかりおなじみになってきましたが、少し前は、100均のグルーガンは壊れやすいという話もちらほら聞きました。
ただ、PL法などの兼ね合いもあるのか、最近では品質も向上して、あまりそんな話も効かなくなりました。使い勝手の違いはあると思いますが、安全面ではさほど違いはなさそうです。
だからと言って、安全対策を怠ると、トラブルの原因になりますので、十分な注意が必要です。
では具体的にどのように私達はグルーについて気を付ければ良いのでしょうか?
グルーを使用する上で最も気を付けなくてはいけないのが、長時間の連続使用、つまりコンセントに挿しっぱなしにするという行為です。
殆どの事故が、この長時間使用による過熱によるものと言われています。
使わなくなったらすぐに電源から抜くを、習慣にしましょう。
グルーに限らず電化製品は、使い続けるうちに、コードを結んだり束ねたりすることで、細かく断線してしまうことがあります。
断線した状態で、長時間グルーに電源を入れ続けると、ショートしてしまうことがあるのです。
実際にショートすると「ボン!」という音がして、焦げくさい匂いが漂います。もし生徒さんがいる時であれば、かなり驚かれると思います。知人に、グルーポットもグルーガンも、何回かショートさせているという人がいますので、他人事ではありません。
火事になる可能性もありますので、十分な注意が必要です。
コードはぎゅっと結ばないよう、特にグルー本体に近い根本は曲げないようにすることも重要です。
実は5年ほど前、あるメーカーの高温グルーポットにトラブルが相次ぎ、対象機種を東京堂では取り扱わなくなりました。現在は代替えとして少し小さいタイプが取り扱われています(某問屋さんでは引き続き扱われているのですが、改善対策を行い、安全基準に適合した商品を出荷しているそうです)。
その為、現在、比較的手に入りやすいのはこちらのグルーポットになります。
ちょっと小ぶりなので、頻繁にグルーペレットの継ぎ足しが必要ですが、安全には替えられません。
レッスン初回の際に、初心者の方にもそうでない人にも、グルーポットの中身は170度以上になり、天ぷらの油と同じくらい高温になること、コードを束ねずにしまうこと、長時間使用しないことなどをお伝えしていきましょう。
以上、グル―注意情報でした!