そこで実際に、マニキュアフラワーは出来るのかどうか、実験をしてみました。
マニキュアフラワーと言う言葉を初めて聞いた方も多いかもしれません。どんなものかというと、ワイヤーで作ったワクにマニキュアで膜を作ってお花を作るというもの。
(出典:http://www.sweetpaulmag.com/)
マニキュアフラワーは、昔からあったアメリカンフラワー(ディップフラワーアート)のテクニックを使っています。
ネイルポリッシュとアメリカンフラワーの原材料がとても似ていることが着目され、気軽に手に入るネイルでお花を作って楽しむ人が増えているようです。
アメリカンフラワーについては、こちらで詳しく紹介していましので、よろしければご一読下さい。
<ディップフラワー(アメリカンフラワー)の紹介
でも、実際に上の紅葉したツリーのよう作品がマニキュアで本当に作れるのでしょうか?
では早速マニキュアフラワーに挑戦してみます。
結果から先に申し上げますと、トップ画像を見て頂くとわかる通り、ちゃんと出来ました!それも意外とかわいい・・。
ただし、マニキュアで出来ることには限界があり、コツや気を付けた方が良いことがありましたので、ご紹介したいと思います。
ドラッグストアーで買ってきた「マジョルカマジョルカ」の新品ネイル白&黒、そしてネットで成功例が多かったセリアのトップコートです。
まずは枠作りです。マニキュアフラワーは表面張力で膜を張るのが基本。ということは、筆の幅と同じくらいならいいのでは?と思い、筆をぐっと広げて図ってみたら約5mm。
手元にあったグルーガンのスティックが直径4mmだったのでこれをとりあえず使ってみました。
ワイヤーは#26裸ワイヤーです。ワイヤーをスティックにぐるりと巻きつけてペンチで根元をしめます。
直径約4mmの真ん丸な枠が出来ました。今後は全てこのグルーで作った4mmの枠が基準になります。
枠が出来たので早速マニキュアを塗ってみましょう。わかりやすいように黒マニキュアを使用。
失敗です。何度やっても膜は貼りませんでした。筆に対して枠の大きさに無理があったようです。
そこで先ほどと同じように作った枠を少しだけつぶして縦長にしてみることに。
ネイルをたっぷりつけて、膜が貼るのを確認しながらゆっくり筆を動かします。
成功です!なんだかうれしい。
ただ、問題はかなり丸が細いということ。これだと使用用途に限りがありそうです。さらに、この方法を何度か繰り返しましたが、一回で出来ることはほぼありませんでした。何度かに1回成功、といった感じです。繰り返し練習しないと難しいという印象です。
そこで次に、アメリカンフラワーと同じテクニックで作ってみることにしました。
アメリカンフラワーは、枠をディップ溶液の中へ、金魚すくいみたいにスッと入れて表面張力で膜を作ります。
同様にネイルのボトルの中へ直接枠をインしてみました。
やりました!一回で膜がきれいに貼りました。
ディップ方式はすごく簡単です!
うわさのセリアのトップコート。ディップ方式だと成功するのは目に見えているので、筆で実験です。
マジョルカマジョルカに比べると、簡単に筆でもオンできました。小さ目の枠が最初に成功したので、上の写真のように大き目の枠で試してみましたが、ご覧の通り成功です。
セリアのトップコートは、ジェルネイルの輝きを目指している商品なので、少しもったりしています。これがマニキュアフラワーには最適なようです。
透明マニキュアでお花を作ってみました。
クリアなガラス細工のように繊細なマニキュアフラワーが出来ました。
コツを掴めば簡単です。枠を大量に作ってどんどんディップ。1回で成功するのであっという間に花びらパーツが出来ました。
お花の形を考えて、基本の枠を少しシェイプしてあります。
このパーツを4枚花びらに使い、中央にペップ芯という造花用の花芯を入れて、お花を作って束ねてみました。
なかなかかわいいですよね。
フランスにエナメル細工という伝統工芸があるのですが、まるでそのエナメルのようです。
気になる強度ですが、思ったよりも強いなと感じました。花びらを上の写真のような花に組み上げる際にも、多少触っても大丈夫でした。
ただ、カッチンカッチンというわけではないので、限界はありますが・・
ディップに2度付けしたら膜が厚くなって強度が上がるかなと思い試したのですがこれは失敗。後から塗ったマニキュアで先に出来ていた膜が溶けて穴が開いてしまいました。
マニキュアの2度塗りでよれてしまうのと同じ原理ですね。
思いの他ちゃんとできたマニキュアフラワー。あまり見たことのない質感なのでかわいく感じました。
ただ最後にひとつ注意が。続けてディップしていたら、途中で気分が悪くなりました。
これは酢酸ブチルという成分によるもので、毒性は低いものの有害物質であることに違いはありません。揮発成分が強いので換気に十分に気を付けて、妊婦さんや体調の悪い方はおやめになった方がいいかもしれません。
安全に気を付けて、楽しんでみて下さいね。