バラの花のように見える松ぼっくり。リース作りなどハンドメイドのアクセントとして用いられることも多いとても可愛らしいこの木の実ですが、何の植物の実かをご存知でしょうか。
常緑針葉樹のヒマラヤ杉。一般に販売されているものは樽状の雌花の先端部分になります。
近くで見るととても大きくてしっかりとしています。
12月になると木の下に落ちたシダローズを拾うことができます。
こちらは昨年のヒマラヤ杉の松かさです。拾った松かさから良く見る「シダローズ」になるまでの過程をお披露目いたします。2018年12月初旬。この時は松かさの表面は硬く笠もまだ開いていませんでした。
シダローズの先端は成熟した松かさが崩壊して結果的に外れた部分になるので、このままほったらかしにしておけば、自然と崩れ落ちてシダローズができます。この時は開花を早めるため、暖かい日の当たるベランダへ放置することにしました。
【1週間後】
1週間が経過して少しずつ開いてきました。
【2週間後】
更に1週間が経過したところです。コロンと可愛らしい松かさになりました。
笠を触ると全体的にグラグラします。
この状態までくれば手でも簡単に先端を取り外すことができます。
面白いくらいポロポロと崩れていきます。
他のシダローズも綺麗に取れました♪
裏側はこのようになっています。
中央のくぼみに木の棒や割りばしを指し、接着剤で固定してステムを作ることもできます。ミニブーケのように束ねて使うこともできるので便利なくぼみです。
精巧な木工細工のようなシダローズ。日頃良く目にするものがどんな植物の実なのかを知ると、より身近に感じられるようになってクラフト制作ももっと楽しくなりますね。また、ワークショップやレッスン時にこの話をすると場も和んで会話も弾みとても賑やかになりますよ (*‘∀‘)
東京町田 ライセンススクール
フラワー&輸入雑貨「フルールベネット」通地 美弥子
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