皆様こんにちは。東京・新宿でオフィシャルスクール「リップル」を主宰しているおかだと申します。
本日はアレンジメントのグランドカバーに使用する「スパニッシュモス」の扱い方をご紹介いたします。
スパニッシュモスは、生花のアレンジメントや装花などでは比較的良く使う花材です。
ナチュラルな雰囲気が簡単に出せてコストもお安めなので、私も良くアレンジメントに使います^ ^
ただ、このスパニッシュモス、その形状から、アレンジメントにきれいに留めようとした時に、ちょっとしたコツが必要になるのです・・。
そのコツを、今日はご紹介いたします。それではどうぞご覧ください!
スパニッシュモスは中南米原産のエアプランツの一種で、別名を「チランジア・ウスネオイデス」と言います。
ちなみに日本名は「サルオガセモドキ」で、日本に自生するサルオガセに似ていることに由来しています。
これをドライ又はプリザーブド加工したものが、アレンジメントのグランドカバー用として、花材メーカーさんから発売されています。
では早速、スパニッシュモスをアレンジメントに入れる方法をご紹介しましょう。
モスをしっかり留めつつ、高さのある場所や、立体的に入れたい時に適した方法です。
モスを入れる場所に合わせて丸めていきます。
スパニッシュモスは、絡まり合って袋や箱に入っているので、軽くほぐすようにしながら適量を引っ張り出します。
あまり強引に引っ張ると、千切れてしまうので注意しましょう。
千切れたり、袋に残った短くパラパラしたモスはアレンジメントには適しません。
取り出したスパニッシュモスを、手のひらでお団子を作るようにくるくるして軽く丸め、形を整えます。
モスを留める為のUピンを作ります。
#24のフローラルワイヤーで、やや長めのUピンを作ります。
グリーンの地巻ワイヤーがおススメです。
モスにUピンを挿していきます。
その1でお団子状にしたモスに、その2で作ったUピンを挿し込みます。
ピンを挿し込んだら、Uの部分にボンドを少々、塗布します。
モスをつぶさないようにしながら、Uピンを挿した真下でワイヤーをクロスさせ、軽くねじります。
ワイヤーをクロスさせた所とモスが接する部分にもボンドを少々つけておくと安心です。
尚モスを大きめにまとめた時は、このピンをひとつのお団子に複数箇所に打ちます。
ワイヤリングが出来ました!
ワイヤリングし終わったら、全体を軽く振って、細かいモスを振り落としておきます。
ワイヤリングしたモスをアレンジメントへ入れていきます。
まずはアレンジメントの前方右横に1ケ所、デザインの一部としてモスを入れました。
次に、あまり花材を入れていないアレンジメントの後方に1ケ所、グランドカバーとしてモスを入れてみました。
モスがお団子になっているので、ふんわりと立体的にアレンジメントへ入れることが出来ます。
全体にモスを入れ終えたら、更に長目のUピンを何か所か上から挿し、しっかりと固定して下さい。
更に、ヘアスプレーやアレンジメント用硬化剤を軽くスプレーしておくと安心です^^
斜め後ろからのショットです。
モスがアレンジメントと一体化して、動きもプラスされました。
グランドカバーの役割だけで無く、全体をナチュラルに仕上がるのに一役買ってくれています^^
お団子を作った後に、モスを少し引っ張りだして先端に遊びを作り、流れるようにしても面白いです。
モスの先端に遊びがあると、ハンギングしたり高い位置に入れた際、スパニッシュモスの特性が良く出て、ナチュラルなアレンジ作りに役立ちます。
普通のモスよりもボリュームを出しやすいので、広範囲のグランドカバーとして良く使用するスパニッシュモスですが、直接アレンジメントに入れていくと、落下が気になり、どうしてもぎゅうぎゅうに入れがちです。
ですが今回のように、お団子をワイヤリングしたものを幾つか重ねて入れていくことで立体感を出ますし、スパニッシュモス自体を素材のひとつとして有効に利用することができます。
よろしければぜひお試しくださいね。
今回のテクニックが皆様のアレンジメント作りのお役にたてばうれしいです。ご覧頂き、ありがとうございました。
東京オフィシャルスクール「Lippleリップル」おかだそのこ