こんにちは!町田市「フルールベネット」主宰の通地です。
今回は世界で最大級のクリスマスマーケットが開催されるシュトゥットガルトのご紹介をしてまいります。
バーデン=ヴェルテンベルク州のシュトゥットガルト。
ファンタスティック街道最大の街であり、黒い森の起点として世界中から観光客が訪れます。
ドイツ最大規模のクリスマスマーケットは街全体が会場となって開かれます。
南ドイツ第2の都市として発展したシュトゥットガルト。
中央駅の上に据えつけられたベンツのマークが象徴するように、ダイムラー、ポルシェなど、世界を代表する自動車メーカーが本社を置く一大工業都市でもあります。
シュトゥットガルトのクリスマスマーケットはニュルンベルク、ドレスデンと並んでドイツの3大クリスマスマーケットとして数えられる300年以上も続く伝統ある市です。
街の中心にあるシュロス広場のあたりからシラー広場、市庁舎のあるマルクト広場まで続きます。
各所を繋ぐ道には絶えることなく屋台が続きます。
280件以上の屋台が立ち並ぶその姿は圧巻の一言です。
またマーケットでは最も美しい屋台を決めるコンテストが行われ、屋根の上の飾りつけがとても凝っているのが特徴です。
各お店が思い思いの飾りつけで広場を賑わせています。
ニュルンベルクも、ここシュトゥットガルトも、クリスマス屋台の飾り付けはモミやヒバなどのフレッシュグリーンが使われます。
そのためマーケットを歩くと森のような自然の香りがします。
ドイツらしいクリスマスデコレーションは、グリーンをベースに赤や金などのクリスマスカラーを使った飾り付け。
そしてナチュラルな木製がモチーフに多いのも特徴です。
ヒイラギのリースも見かけました。柊はイエス・キリストがゴルゴダの丘で十字架に磔り付けの刑になった際に、頭にかぶっていた植物です。
ちなみに、欧米で一般的な西洋柊は「クリスマスホーリー」または「イングリッシュホーリー」と言う植物で、日本に出回っているものとは全く異なる植物なのをご存知でしょうか。
日本の柊は「チャイニーズホーリー」、和名では「ヒイラギモチ」と呼ばれる植物が出回り、クリスマスに用いられます。
「聖なる木」として欧米では大切にされる柊。クリスマスホーリー(西洋柊)は姿や形は日本のチャイニーズ-ホーリーと似ていますが、葉はギザギザしていません。
若葉の時期だけギザギザした葉もありますが、成長につれて丸くなります。面白いですね。
西洋柊の若葉のギザギザと日本のヒイラギのギザギザ。語源の由来は、触れるとヒリヒリとしたその痛みを「柊(ひいら)ぐ」と言われることから。
柊の棘の痛み=「受難」=「キリストの受難(キリストの茨の冠)」、赤い実=「キリストの血潮」と言い伝えられてきました。
アドベントクランツも各街々で様々な種類を見かけます。
ドイツ最大のクリスマスマーケットのシュトゥットガルトはいかがだったでしょうか。
次回はメルヘンな景観が中世のままの姿で残ったような街、ローテンブルクについてご案内してまいりたいと思います。
【おとぎの国】ともよばれる魅力たっぷりの世界観をご堪能ください。
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