『日本最大規模!アイディアのヒントにも☆東京蚤の市 取材レポート』
皆様は「蚤の市」にいらしたことはありますか。
「フリーマーケット」や「手作り市」はすっかり身近な存在になり、一度は出かけたことがある方が多いと思います。
それに対し「蚤の市」と言うと、パリのマルシェやロンドンのマーケットを思い浮かべたり、日本でもやっているの?フリマとどう違うの?という方の方が多そうです。
そんな蚤の市、もちろん日本でも開催されています。
・東京蚤の市
(東京都府中市京王閣内、春・秋)
http://tokyonominoichi.com/2015_autumn/
・代官山 蚤の市
(東京都渋谷区蔦屋書店内、不定期)
https://www.facebook.com/DAIKANYAMA.NOMINOICHI
・猿楽蚤の市
(東京都渋谷区MONKEY GALLERY内、不定期)
http://enetokyo.jp/2015/11/869/
・赤坂蚤の市 in ARK HILLS
(東京都港区アークヒルズ内、毎月第4日曜日)
https://www.facebook.com/AKASAKA.NOMINOICHI
・湘南蚤の市
(神奈川県藤沢湘南T-SITE内、不定期)
https://www.facebook.com/SHONAN.NOMINOICHI/
・関西蚤の市
(兵庫県宝塚市JRA阪神競馬場内、不定期)
http://tokyonominoichi.com/kansai/2015_autumn/
・堺蚤の市
(大阪府堺市産業振興センター内、月末日曜日)
http://sakai-nominoichi.com/index.html
・風の市場 筥崎宮蚤の市
(福岡県福岡市筥崎宮参道、不定期)
http://www2.odn.ne.jp/~aaq65470/modern.html
・護国神社 蚤の市
(福岡県福岡市護国神社参道、不定期)
http://g-nominoichi.petit.cc/banana/2350964
ご紹介したものはほんの一部。
カフェの一角で行っている小さな小さな蚤の市から、地元で長く愛されている蚤の市、何万人もの来場者がある蚤の市まで様々です。
「蚤の市」のはっきりとした定義はないのですが、東京近辺で開催されている蚤の市に関して言えば、ヨーロッパのマルシェを思わせるオシャレさが売りになっており、フリーマーケットや手作り市とはまた違う顧客を獲得し、年々規模を拡大しています。
日本最大の蚤の市はと言えば、東京府中で開催されている「東京蚤の市」です。毎回、5万人を動員する大イベントです。
直近では昨年の秋に開催され、お天気に恵まれなかったものの、多くの来場者で賑っていました。
私達フラワーアーティストにとってもアイデアの宝庫であり、多くのインスピレーションを与えてくれる蚤の市。本日は、昨年催された「東京蚤の市」の様子を、たくさんの写真と共に皆様にお伝えしたいと思います。
第8回東京蚤の市
【第8回東京蚤の市】
日程:2015年11月14日(土)、15日(日)
開催場所:東京オーヴァル京王閣
東京都調布市多摩川4-31-1
入場料:500円(小学生までは無料)
http://tokyonominoichi.com/2015_autumn/
Instagram https://www.instagram.com/tokyonominoichi/
広大な会場は迷子になりそう?!
「東京蚤の市」の舞台は東京都調布市。
新宿から電車に乗ること20分弱、京王線「京王多摩川駅」で下車します。
京王多摩川駅前は新宿から20分とは思えないほどのどかで、駅を降りるとすぐに「京王フローラルガーデン」の広大な緑が目に飛び込んできます。お花好きの方なら、蚤の市の帰りにふらりとフローラルガーデンにお寄りいただいても良いですね。
フローラルガーデンを右手に見て線路沿いに歩けばすぐに京王閣へ到着です。当日はぞろぞろと蚤の市と駅を往復する人の波がありますので、迷うことは無いと思います。
かわいいポスター。期待感に胸が高鳴ります。
会場はとても広く、はじめて京王閣に来た方は勝手がわからず迷ってしまうと思います。
荒天の場合をのぞき、雨天決行だそう。
会場内には屋根のないエリアもあるので雨具は必須です。
お目当てはブロカントな小物や雑貨達
蚤の市と言えば、お目当てはブロカントな雑貨達。
アンティークショップや骨董店には、花器やディスプレイ用の雑貨を求めて時々訪れますが、これほどの規模で一気に見て回るチャンスはなかなかありません。
中には年季の入った「誰が買うのかな?」と首を傾げるようなものも。
店主さんもオシャレで、ディスプレイが凝っているお店が多いのが最近の蚤の市。
おそらく店主さん(ディーラー)が国内はもとより海外から直接、ご自身のセンスで買い付けて来ているのだと思います。感性豊かな店主たちが営むお店に目が釘づけです。
アンティークではないものもあるのが蚤の市の魅力。
味わいのある欧米のアンティーク
欧米のアンティークも所狭しと並んでいます。
本物の質感、やはり違います。
インテリアはヨーロッパ、食器はアメリカのものが人気のようです。
アンティークレースはお人形の洋服づくりには欠かせないのだとか。
一味違うアクセサリーパーツ
アクセサリーパーツもたくさん。
味のあるアクセサリー作りに、アンティークやデッドストック、日本ではあまり流通していない輸入のパーツは欠かせません。
ヴィンテージのシャネルボタン。
オールドブックストリート
時間を忘れて屋外を見て回っていると、体が冷えてきます。
そんな時は室内エリア「オールドブックストリート」へどうぞ。懐かしい童話から、ディスプレイやスタイリングにぴったりなオシャレな古本まで、一味違う古本が並んでいます。
お花もたくさん!
リースやミニブーケが売られていたり、ディスプレイにもオシャレに花が使われていました。
時期的にリースが多かったのですが、蚤の市らしく、ドライをたくさん使ったシャビーな雰囲気のものが目立ちました。
参加型のイベントも色々
ワークショップや講演会など、参加型のイベントもあります。
こちらも、世界にひとつ、自分だけの1点ものですね。
北欧市もあります
北欧家具や雑貨を扱う「北欧市」ゾーンもあります。
こちらもたくさんの人で賑っていました。
北欧人気は相変わらず高いようです。
お腹がすいたら・・
イベント会場のもうひとつのお楽しみと言えばフードコーナー。
(蚤の市ではカフェの人もオシャレ)
フードのお店からは、焼きたて熱々の湯気が立ち上り、辺りに良い匂いが漂います。
大きなお肉がごろりと入ったカレーは大人気!
サンドイッチやパニーニは、食べ歩きに便利です。
銀杏の葉を踏みしめながら、片手にコーヒー、片手にサンドイッチを持ち、ブラブラと屋外の会場を回るのは楽しくて、寒さも忘れてしまいます。
一点ものやこだわりの雑貨に会える蚤の市
アンティークの良さは何かといえば、時代を経たことで生まれる味わいだったり、もうこの世に何点もない(あるいは1点しかない)という希少性だったりすると思います。
母や祖母、そのまたおばあちゃん達の時代に生きた人達が愛し、大事にだいじに手入れをしてきた道具たち。大戦をいくつもくぐり抜け、海を渡り、遠い日本にやってきたなんて、思えばすごいことです。
角が欠けて塗装のはがれた鏡、黒ずんた真鍮の燭台、傷のついた銀のスプーン、不格好にカットされた色褪せたレース生地・・。
この傷は何を食べた時についたのかな、残りの生地は誰のドレスになったんだろう、とアンティークアイテムたちの持つストーリーに、しばし想いを馳せるひと時が私は好きです。
古さと希少性だけでなく、こんな風に一緒に持ち帰る「ストーリー」があることもまたアンティークの魅力のひとつだと思います。
そんなアンティークを中心に、こだわりの雑貨達に出会える東京蚤の市、次回は2016年5月14日(土)、15日(日)に開催です。
青葉が気持ち良い季節、古き良きものに出会いにお出かけになってみてはいかがでしょうか。
味わいのあるアンティークとステキなストーリーをぜひお持ち帰り下さい。