美術についての造詣は深くないけれど、美術館や博物館に行くのが昔から好きです。
整理されたすっきりとした空間の中で美しいものを眺める…なんとも良いです。きっと女性の皆さんだったら好きですよね?美術館。
だから、海外に行くときは時間が許せば美術館に行きたいと思っていて、先日行ったクアラルンプールのイスラム美術館は最近行った中でも感動しました!また今度ご紹介させてください。
本日は東京で開催された「ジョルジョ・モランディ展」について。
以前からなんとなく気になっていたモランディの画。そのことを知っている友人から個展のことを聞き、しかもそれが17年ぶりの本格的な個展とのことで、これは行かねば!と見に行って参りました。
20世紀最高の画家のひとり。もったりとした筆触と淡い色彩でまとめられた、つつましく落ち着いた画面が特徴で、静物画を中心に生涯にわたって他の画派や運動に深入りすることなく、独自のスタイルを貫いたイタリアの画家。
パンフレットを見て頂くとわかると思いますが、全ての画がとても静かな色で描かれているのが特徴です。モランディの作品には、同じようなモティ―フが何度も繰りかえし出てきます。
色彩も終始淡々としていて、乳白色、グレー、ブルーばかりが並びますが、単調なのに目が離せない、そんな感じでした。私なりにセクションの解説を読み取ると、この人を引き付ける魅力は光や構図を探究したモランディの本質だそうです。
もともとトーンの落ちたスモーキーな色合いが好きな私!すごく惹かれました。
静かな色と、微妙なコントラスト。無機質な花瓶はどれも似たような画なのに、とても瞑想的で不思議な感覚。語彙力がないのでモランディの魅力があまり表現できませんが、行ってみて良かったなあと思えた個展でした。
東京駅は皆様もうご存知だと思いますが、ここに併設されている美術館が今回モランディ展が開催されていた「東京ステーションギャラリー」です。
東京ステーションギャラリーは中も雰囲気たっぷり。特に壁部分が重要文化財となっている階段が素敵です。
モランディはヴァリエーション(変奏)に焦点を当て、わずかに異なる無数の表現を生み出すことを画家の生涯をかけて探究したといいます。同じものでも見方を変え、並べたり、組み替えたり。
すこしだけ違うのだけれど、実はすごく違うってかっこいいなあ、、と。自分の思い込みを手放すことって案外難しいです。でも、私もいろんな視点でいろんなことを見られる人になりたい、そんな風に思いました。
花びらを並べたり、まとめたり。
Instagramの花遊び、なかなか楽しいです。