<綺麗な作品写真を撮るカメラテクニック!女性受けするテーブルフォトの極意は光のコントロール
では、写真撮影の時に大切な光についてご紹介しました。
今回の綺麗な作品の写真を撮るテクニック(その2)では、よくお寄せいただくお悩みのひとつ「我が家にはオシャレ写真を撮影できるスペースがありません!」そんな時の解決法についてご紹介したいと思います。
雑誌に載っているようなこんなオシャレなフォト。思わず手を留めて、かわいい~♪と眺めてしまいます。
(出典:http://www.avery.com/avery/)
こうした写真を見る時、私達は当然のように、テーブルの上で撮影されたものと思っていますが、実は、必ずしもそうではありません。
上の写真の場合、ブルーをテーマにしているので背景の壁紙はブルー。ですが、良くよく考えてみると、この撮影の為だけに、ブルーの壁紙の部屋を探したり用意するってとても手間だし予算もかかるんですよね。
それではどうしているの?と言うと、カメラに写る部分だけに、大きな紙や布をピン!と貼っていることがほとんどなのです。
そして手前のダイニングテーブルに見える台も、実際には使い回し用のシンプルな机や、場合によっては台の上に木の板を載せただけなんていうことも。
よりリアリティを出す為に、あえてテーブルクロスが下がっている手前の部分を入れるのがミソです。もしこも部分が無いと、いかにも置いただけ・・という雰囲気になりますよね。
こんな風に、広いスタジオを使っている雑誌の写真でさえも、リアルな部屋を利用して撮影しているわけではないのです。
アレンジメントを撮影する際にお聞きする悩みの多くが「部屋が狭くてオシャレな写真を撮影できる場所がない」です。
スタジオやアトリエをお持ちならともかく、ご自宅が活動拠点という方の場合は壁紙や建具に限界がありますし、生活感のある家具が写り込まないようにするなんて、不可能・・と思われることでしょう。
ですが、ちょっとした一工夫で、意外ときれいな写真が撮れてしまいます。
とてもシンプルに商品写真などを撮影したい時に便利なのが、ロールスクリーン。完全遮光のタイプではなくて、少し光を通すものがオススメです。
【窓美人 ワンタッチシリーズ】【テンションロールスクリーン】女性でも取付簡単!つっぱり式だから穴をあけられない賃貸にも大丈夫! テンションロール(アイボリー、幅60×丈135cm)
このロールスクリーンをテーブルなどの上に、するするっと引き出します。その上にアレンジを置いてぱしゃり、と撮影。
スタジオ撮影のこんなイメージです。
(出典:http://www.photo-studio-for-rent.com/)
これで簡易フォトスタジオの出来上がりです。ネットショップ用のブツドリや、シンプルにささっと撮影したい時には重宝しますよ。
ちなみに本部では、ロールスクリーンの上部に木材をとりつけて、いろいろな場所に持ち運び撮影しています。
ロールスクリーンをテーブルの上に広げて、被写体を置き、構図を整えて撮影します。
露出を少し明るめにすれば、こんな感じで撮影出来ます。ちなみにロゴを入れた以外、画像編集は行っていません^^
アンティーク調のテーブルや板壁の前で撮影すると、アレンジメントはぐっとステキに見えるものです。ですが、あいにくご自宅にそんなインテリアが無いという場合は、DIYしてしまいましょう。
作り方はとても簡単。ベニヤパネルにお好みの色を塗るだけです。
木目調のパネルに、つや消し系のペンキやアクリル絵の具などを薄めに塗っていきます。
あまり濃く塗りすぎると、せっかくの木目が消えてしまうので要注意です。ただ、木目が見えすぎてもシャビーになりすぎて、用途が限定されますから、ほどほどがオススメです。
下に茶色やグレーを塗って乾かし、再度その上から色を重ね塗りし、しっかり乾かしてからヤスリをかけると、さらに本格的な木目ボードが作れます^^
左はグレーの下地+白の上塗り+やすりがけ。右はペパーミントグリーの1度塗り+やすりがけのボードです。
このボードをテーブルの上に置き、被写体を置いて構図を整えて撮影します。
このように撮影出来ます。
木目ボードよりも簡単なのがケント紙ボードを使うテクニックです。
FEJ本部ではB1サイズの白、黒を使用しています。
マーメイドボードなど、エンボスのあるタイプは壁紙的に使えます。
色もユザワヤや東急ハンズでは多数揃っていますので、何枚か持っているとイメージに合わせてお使いいただけ便利です。
(出典:http://www.gazaihanbai.jp/)
冒頭でご紹介したブルーのかわいいフォトでも、こんなボードがあれば簡単に壁紙の再現が出来ますね。
白いボードはテーブルの上に、黒いボードは壁に立てかけ、被写体を置いて構図を整え、撮影します。
アンダーに露出を調整すれば、雰囲気のある写真になります。
賃貸のマンションに住んでいると壁紙を張り替えることが出来ませんよね。
そんな時には、オシャレなパーテーションやアンティークドアを活用してみましょう。
3連間仕切り バロックウッドホワイトパテーション 120×170
スクリーン パーテーション 間仕切り 3連 3つ折り ホワイト OP-509WH
【アンティーク調インテリアドア】 アイアンデコウッドドア ブラック
お部屋の一角の光の良い場所に置いて、リースを掛けたり、テーブルをその前に置いてアレンジを撮影すれば、雰囲気のある写真になります。
(出典:http://www.jenniferrizzo.com/)
FEJ本部のスタジオにあるストック棚にはアンティークのドアがついていて、入口の本物のアンティークドアも入れると合計7枚になります。撮影にも大活躍しています。
壁に立てかけるだけでも雰囲気が出るアンティークドア。こちらもオススメですよ。
終わりに
前回のテーブルフォトのテクニックに引き続き、今回は背景の作り方についてご紹介いたしました。背景の板はホームセンターやネットショップで購入できます。ほんの少しの工夫でオシャレに撮影するスペースを作ることができるのです。
特に作品を販売する人は、雰囲気のある写真が売上に直結します。ほんのひと手間で素敵な写真が撮れるようになりますので、教室をされている方、モノ作りをされている方などはぜひ参考にしてみてください。
良い写真を撮るには、
・光のコントロール
・背景の準備(狭い部屋でもOK!)
この2点が重要です。
次回は、この方法を知っておくとより素敵な写真が撮れるという永久保存版スタイリングのテクニックについてご紹介したいと思います!