Jeff Leatham: Visionary Floral Art and Design
元モデルのイケメンフロリストというだけでなく、彼が生み出す現代的で独創的な花の世界は、パリで旋風を巻き起こしています。1度だけパリで彼の活けこみに遭遇したことがあります。モダンでリズミカルでとっても色っぽい花。これが私のイメージです。
今日はこのジェフ・リーサムの世界にせまってみたいと思います。
まずはジェフのステキな花の世界をお楽しみ下さい。
(出典:https://www.instagram.com/)
(出典:http://www.modernhomemagazine.com.au/)(出典:http://botanicalbrouhaha.com/)
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単なるフラワーデザインに留まらないジェフの花は、今もインスタレーションとして高い評価を受けています。
現在、42歳のジェフは、アメリカ・ユタ州のオグデンという小さな街で生まれ育ちました。
母親の実家が牧場だった為、夏の間は緑豊かな牧場で過ごしていました。また、生物学の教授号を持っていた父親は、いつもすばらしい庭を作っていたそうで、それらは後の彼のスタイルに、影響を与えたそうです。
ですが花の道へまっすぐに進んでわけではなく、ショップ店員、スターバックスのバリスタなど職を転々とし、モデルとしてヨーロッパとアメリカを行き来したりしています。ただどれもあまりぱっとしなかったようです。
そんな彼に転機が訪れます。
モデルの仕事が途切れ無職だった時、友人からビバリーヒルズのフォーシズンズホテルのフラワーショップでスタッフを募集していることを聞かされます。
花の経験がないジェフでしたが、面接官の女性がいなくなったスキに、周りの女性スタッフに助けられて(おそらくジェフがイケメンだったから)アレンジをなんとか作って無事採用。これがジェフのフロリスト人生のはじまりです。
とは言え、実は最初は掃除をメインに行うパートタイマーとして採用されたそうです。ですが後に世界を席巻するフラワーアティストですから、それだけでは終わりません。持前のセンスと花に対する情熱でメキメキと頭角を現します。
結局、このビバリーヒルズフォーシズンズホテルでの活躍が、世界中のフォーシーズンズホテルチェーンのフラワー装飾を担当する芸術監督の地位へと彼を押し上げることになります。
ドラマになりそうな人生ですね。
(出典:http://blog.grandluxuryhotels.com/)
2014年には、なんとフランス文化省から、その年にフランス文化に多大な貢献をした芸術家として、芸術文化勲章(中でも最も高い地位の「Knighthood(騎士)」を授与されています。
最近では、デスパレートな妻たちでわがままな主婦ガブリエルを演じたエヴァ・ロンゴリアの結婚式でフラワー装飾を手掛けたことで注目を浴びました。
(出典:https://jp.pinterest.com/)
現在は、パリのジョルジュサンクホテルを拠点に、世界中のセレブや、一流メゾンからの仕事をこなし、vogueやコスモポリタンなど一流誌の取材を多数受け、世界中を飛び回る日々を過ごしています。
(出典:https://textileandterrain.wordpress.com/)
ちなみに彼のセレブ顧客は・・
ティナ・ターナー、マドンナ、カイリー・ミノーグ、セリーヌ・ディオン、アヴリル・ラヴィーン、ティナ・ターナー、ダライ・ラマ法王、ヒラリー・クリントンなどなど。
企業やメゾン顧客は・・
アレキサンダーワン、アレキサンダーマックイーン、バレンシアガ、ブルガリ、エルメス、ジバンシー、バーバリー、ティファニー、ロールスロイス、スワロフスキークリスタル、ドンペリニヨンなどなど・・
もちろんこれはほんの一部。今、彼の勢いがどれほどのものなのか、この顧客リストを見れば一目瞭然です。
(出典:https://www.instagram.com/jeffleatham/)
ジェフの花は、スタイルや型を重視するフラワーアレンジメントとは一線を画しています。
色は混ぜず単色。花の茎をあまりカットせず大胆に使っていきます。圧倒的なボリュームと豪華さで見るものの目を奪います。この単純明快な豪華さがアメリカンセレブの目に留まったことは納得と言えそうです。
ここ10年ほど、シャンペトルに代表されるナチュラル志向の強い花が支持されてきたパリで、対局を行くジェフのスタイルが一つの地位を築いています。
花の世界の流行がこれからどのように移り変わっていくのか、これをウォッチしていくのも私の楽しみのひとつです。