皆さまこんにちは。FEJ/クリエイトアカデミー本部・マコです。
生花のアレンジ方法にはいくつかのやり方がありますが、大きくわけると次の二つの方法に分かれます。
フラワーアレンジメントと投げ入れ。
どちらも花をデザインするという意味では同じですが、花の留め方や見せ方に違いがあります。というわけで本日のブログでは、フラワーアレンジメントと投げ入れの違いについてご説明をしたいと思います。
フラワーアレンジメントとは?
日本ではお祝い花やお悔やみの花など、贈り物としてデザインされたものをフラワーアレンジメントと呼んでいます。
フラワーアレンジメントの特徴としては、花とフラワーベース(花器)がセットになっていて、吸水性フォームに花を挿しアレンジが固定されていることが挙げられます。
そのため、フラワーアレンジメントを作る上では、次のような注意点があります。
【特徴その①】 吸水性フォームを隠さなくてはいけない
アレンジメントを固定する(花を挿す)ためのフォームは、見えないように隠さなくてはなりません。
そのため、アレンジメント用の花器は中身が透けないもの、フォームをセットしやすい間口の広いものが一般的です。
例)陶器、プラスチック製のもの、網目の細かいバスケットや籠
(出展:http://www.hanadonya.com/002-07470.html?ashiato)
(出展:http://www.hanadonya.com/078-00089.html)
【特徴その②】 花と花の隙間を埋めるようにアレンジをする
フラワーアレンジメントは吸水性フォームに花を挿すのですが、出来上がった時にフォームが見えなくなるよう、花材をギューッと詰めて挿す必要があります。
そのため、フラワーアレンジメントでは花と花とが詰まった状態のデザインが一般的です。
投げ入れとは?
吸水性フォームなどの花留めを使わず、花器に直接花を入れてアレンジしていく方法を「投げ入れ」と呼びます。
生け花の世界ではよく耳にする言葉ですが、一般的な生活においても投げ入れの手法で花を生けることは決して珍しいことではありません。
【投げ入れの特徴その①】 自由な挿し方ができる
例えば、庭の花を数本摘んで、無造作に花瓶に挿したり、花屋さんで買ってきた季節の花を数輪花瓶に挿す、というのが投げ入れの基本的な楽しみ方です。
花の高さを切って調整したり、隣同士にくる花を吟味してみたりと、自由なスタイルで花を楽しむことができます。
【特徴その②】 花の固定にてこずることも
投げ入れの場合は花を留めずに入れることがほとんどです。
生け花の世界では、枝を折ったり曲げたりして花留めにすることもありますが、一般的に花を飾る場合の投げ入れは、花留めを用いずに、自由なスタイルで花を入れていきます。
そのため、先端が重い花材や湾曲した枝ものなどを投げ入れで思い通りの位置に留めるには、経験とテクニックが必要になってきます。
慣れてくると花材同士の茎や枝を絡ませながら固定することができるようになります。
フラワーアレンジメントと投げ入れの違いまとめ
花をアレンジメントする上では、どちらも同じことのように思えますが、吸水性フォームを使用するかしないかでは、花の挿し方や用途に違いが出てきます。
フラワーアレンジメントは花を固定できる分持ち運びが便利となり、贈り物としての需要にピッタリとマッチします。投げ入れは花が固定されていない分、持ち運びには不向きなため、ホームデコレーションやディスプレイなどに向いています。
花のアレンジを作る際は、どのような用途で、どのように花を飾りたいかによって、どちらかをお選びになると良いでしょう。
こちらの過去ブログでは、一般的な花束のデザインをご紹介しています。アレンジメントだけではなく「花束」のデザインにもご興味がある方は是非ご参考になさってみてください。
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