突然ですが皆さま「ガーランド」って何かご存知ですか?
ネットで検索するとウィキではまずアニメのキディガーランドというアニメが出てきてしまうのですが、本日ご紹介したいのはアニメの方ではないガーランドです。
お花の世界では「ガーランド」といえば「あれね!」と分かるのですが、馴染みのない方もいらっしゃると思います。
そこで今日は、最近よく聞くガーランドについてと、ガーランドレシピを特別にご紹介させていただきます。
ガーランドは、もともとは花や葉、果実などを編むように繋いで作った綱のことを挿します。
今では、壁や窓など家を装飾するために、花や葉で作った綱状のものをガーランドと呼んでいますが、本来は名誉や勝利のしるしとして頭・首につける花輪のことを指していました。
花冠やガーランドはとても歴史が古く、紀元前600の年前、ギリシャ時代に遡ります。 花冠や花綱(ガーランド)を身にまとって神事などを行っていたのが始まりだそうで、恋人同士がガーランドを贈り合うという風習もありました。
恋人から送ってもらったガーランドを部屋に飾って楽しんでいたなんて、なんだかロマンチックですね。
ガーランドは由来からもわかるように古くからあるものなのですが、最近では紙や布・リボンだけで作る綱状のものもガーランドと呼ぶようになり、今ではパーティなどで可愛らしいガーランドを目にするようになってきました。
数年前よりはやり始めたガーランド。実は結婚式フォトやパーティフォトが流行の始まりでした。 空間をより華やかにする為の小道具として始まったのがきっかけです。
工夫次第でなんでもガーランドになりそうです。生花を吊るしても良いですし、100均のフラッグガーランドを活用しても良さそう。パーティーだけでなく、インテリアとして部屋に飾って楽しみたくなりますね!
ガーランドの歴史や最近の流行を知っていただいた後は、「アーティフィシャルグリーン」を使ったガーランドの作り方をご紹介します。
リースやガーランド作りにアーティフィシャルを使うと毎年使用できるので、最近人気が高まっています。もし生のモミやヒバが手に入ったら、作り方は同じなので応用して作ってみてくださいね。
上段左から:
ファーン、ユーカリ、シキミアグランデ
下段左から:
モミ、ローズマリー 。参考として今回使用したグリーンをご紹介していますが、お好みでお好きなものをお使い下さい。
右側:
クリスマスオーナメント、リボン、ミニハス、シナモン、麻紐
※その他、必要ワイヤー・グルーガン・ハサミ・フローラルテープが必要です。
まずはメインになるモミやローズマリーのワイヤリングから。数本ずつツイスティングしたら、フローラルテープで巻いておきます。
ユーカリやシキミアは程よい大きさにカットし、ツイスティングします。
この時、枝に引っ掛けてツイスティングするとワイヤーが抜けないので安心です。 その後、同じくフローラルテープで巻きます。
今回使ったファーン(シダ)はそのままは束ねていけるので、一枝ごとに分けておきます。 必要ならワイヤリング&テーピングをします。
ミニハスはワイヤーを根元に何回か巻きつけて、ワイヤーをねじって留めます。マツボックリを使う方は、ハスと同様にカサにワイヤーを引っ掛けて捻じると良いですよ。
シナモンは真ん中付近で、ワイヤーを数回巻きつけ捩ります。 その後、ワイヤー部分を麻紐で隠す様に巻きつけ、最後に固結びをして止めます。
クリスマスのオーナメントボールは、金具部分にワイヤーを数回巻き止め、捻じります。取れやすいので、グルーガンで止めておくと良いでしょう。
その後、バランスを見ながらひとつに纏めておきます(根本でワイヤーを束ねておく)。
今回は質感の違う2種類のリボンを使用しました。クリスマス柄リボンを使えば、トラディショナルの雰囲気になりますね。
全ての資材のワイヤリングが終わったら、さっそくガーランドを組んでいきます。
手順としては先端(細く)→左右にテープで束を足して増やしながら徐々に幅を太く⇒最後にリボンを飾る・・・となります
先端から組んでいきます。先端は細いニュアンスが出るリーフから始めると良いでしょう。種類の違うグリーンを数本重ね、フローラルテープで止めていきます。テープは切らずに長いままでOKです。
更にリーフをどんどん足しながら、左右の幅を徐々に太くしていきます。
異なるグリーンを重ねると、ニュアンスが出て素敵です。
全体のバランスを見ながら右、左、上といった風に、どんどん組んでいきましょう。
お好みの長さまで組めたら、根本は適当な長さでカットし、フローラルテープでまとめておきます。
その後、飾り付けのオーナメント(フローラルテープ巻いていないもの)をバランスを見ながらつけていきます。
付けたい場所でワイヤーを裏側まで通し、裏側でグルグルと止めましょう。
ワイヤーは、2センチ程でカットし、ワイヤーで壁を傷つけないように、終わり部分を中側にいれましょう。 最後に根本部分に、フックを付けリボンを飾ります。
一番最後にリボンを付ければ完成です。
今回はそれほど大きくないガーランドなので、そのまま組みましたが、もっと長くしたい時には、土台として束ねた枝やロープなどを使用し、そこへ枝をテープで巻いていくと、しっかりとしたガーランドが出来上がります。
また、本物そっくりの質感であらかじめ組まれているガーランドが市販されているので、お子さんと一緒に飾り付けだけするのもお手軽で楽しいと思います^^
(出典:http://www.hanadonya.com/)
今回は、色味を抑えて作ったのでエバーグリーンが映える大人っぽい雰囲気になりました。
ガーランドリースは、壁掛けとして使うのはもちろん、テーブルセンターに置いてもとても素敵です。例えばクリスマスパーティーのテーブルコーディネートとして、キャンドルと一緒に飾るなんていうアイデアはいかがでしょうか。
こちらは、以前、FEJ本部で行ったパーティの時の飾り付けに使ったガーランドです。(これは生のヒバやモミを使っています)
食卓が一気に華やぎますね^^
いつものクリスマスとはちょっと違った飾りつけとして大活躍しそうなガーランドの作り方をご紹介いたしました。
小さなお子様のいるご家庭では、一緒に飾りつけをすれば、クリスマスが来るのがいっそう楽しみになりそうです。
クリスマスが過ぎた後は、クリスマスオーナメントを外してそのまま使ったり、シーズン毎に飾り付けを変えたりして、オールシーズン楽しめるガーランド。今年のクリスマスはグリーンガーランド作りにぜひ挑戦してみてくださいね。