さて、新年あけてまだのんびりしている自分。こんな私に対してぴりっとさせる意味と自戒を込めたテーマを今日は選びました。言葉って自分を守る武器にもなるし、相手を攻撃するものにもなります。
そんなつもりはなくても相手の置かれた状況によってはまったく逆の意味でとらえられることも多々あります。私もこれまでたくさん失敗してきていますので偉そうなことは一切言えませんが、言葉には2018年も慎重でいたいと思います。
会話が苦手な人の克服法でちらりと触れたのですが「レッスン中に生徒さんに聞いてはいけない話題」があります。
興味はあっても聞かない方が無難だよという話題を今日は5つ、ご紹介します。生徒さんとより良い関係を長く続ける為のご参考にしていただければと思います。
生徒さんに聞いてはいけない話題
その1)出身校を聞く
どちらの大学を出たのですか?という話題はしてはいけません。
優秀そうな方だからきっとさぞかし良い大学なんだろうという意味であっても、人によって学歴には一切触れてほしくないと思っている方も多いものです。
先生から見たらステキな大学じゃない!と思っても、その方にとってはそうでもないということもあります。そんな時、どんなフォローをしても冷たい風が吹き抜けていくばかり。
母校を誇りに思っている方は、大体ご自分から話を始めるものなので、それまでは聞かないようにしましょう。
その2)勤務先を聞く
ついつい知りたくなるのが勤務先です。
悪気はないのですが、話題の流れの中で「どちらにお勤めなんですか?」と言いたくなることがあると思いますが、避けた方が賢明です。
しつこく勤務先をお聞きした結果、それが知らない会社だったら「へ~・・」と言って会話が終わってしまい来まずい思いをするのは生徒さんの方です。「そうですよね、小さな会社なのでご存じ無いと思います・・」こんな言葉を生徒様に言わせてはいけません。
勤務先は必要だったり、話しても良いなと思えば生徒さんの方から話してくれるものです。
また、ご主人の勤務先を知りたがる方も多いのですが、同様にこちらもNGです。場合によっては生徒さんのご主人同士が取引先の関係にあるなんてこともありますし、会社やお仕事の形態によっては他人に話すことが難しい職業もあります。
その3)お子さんのことを聞く
こちらも流れの中でついつい言ってしまいがちなのですが、お子さんのことをお聞きするのは控えましょう。
まず第一に、「お子さんがいるかどうか」を聞くことはNGです。
お子さんがいない場合、そのことをとても悩んでいる方もいます。明るく「うちは子供はいないんですよ」と笑って答えてくれたとしても、実は内面ですごく傷ついているかもしれないのです。
また、お子さんがいるとわかっている方にも、どこの学校に行っているのか、受験の結果はどうなったかなどは、生徒さんから口火を切るまではお聞きしないようにしましょう。
高校生のお子さんがいる場合、同じ学区内にお子さんがいる生徒さん達がいらしたら、気まずい雰囲気にもなりかねません。
その4)年齢をみんなの前で聞く
その方が例え何歳であれ、年齢を大勢の前で聞くのはエチケット違反です。
書類上必要なら、あとでこっそりと教えていただけば良いですし、そうでないなら「何歳なの」とわざわざお聞きするのはやめましょう。中にはなんとか年齢を聞き出そうとして「子供の時に見ていたテレビは?」とか「干支は何?」としつこく食い下がる方がいますが、なぜそこまで年齢を聞きたいのか自体が謎です。
あるイベントで80歳以上の方にお花をプレゼントするという機会があったのですが、何人かの方は「絶対に私の名前を呼ばないで下さい!」とかなり強い口調で、前もって言いにいらしたのです。
80歳まで長生きされるなんてすばらしいことで、みんなでお祝いして差し上げたいと思ったのですが、中にはこのように考えている方も少なからずいることに驚きました。それだけ女性は年齢に対するこだわりが強いのだと思います。
自分よりずっと若いからとか、自分よりずっと年上だからと思っても、年齢に対するこだわりは人それぞれですから、お聞きするのは控えておきましょう。
その5)既婚未婚をお聞きする
最近では、自分の意思で敢えて籍を入れない女性も増えていますから、これは人によるのかもしれません。
ですがやはり聞いて欲しくない、結婚指輪をしてないのだから察してくれという声もありました(この記事を書く為にリサーチした所)。
結婚していないですよと答えると「そうなんだ、でも独身なんて楽しくていいよね、うらやましい」、「きれいなのになんでだろう。きっと理想が高いのね」と決まり文句を(例えフォローではあっても)毎回のように言われるのが面倒なようです。
コンプレックスとして答えたくないという方ばかりではなく、いろいろと説明するのが面倒くさいという方も多いので、あまり触れない方が良い話題であることは確かなようです。
おわりに
このほかに、子育て中のママに不用意にアドバイスをするのもやめておいた方が良いかもしれません。私は、「お子さん小さいのにかわいそうじゃない?」と言われて傷ついたことがあります。逆に励まされたこともあります。置かれた立場によってはとらえ方が違いますので不用意な発言は控えるのがベストですよね。
良かれと思って聞いたつもりでも、上で紹介したことはどれもとてもプライベートなことで、人によっては聞かれることをとても嫌がる話題です。
コンプレックスを持っている、ご主人の職業や立場上話すことを控えたい、プライベートに立ち入られることが不快・・
理由は人それぞれです。
口ごもっているのに、さらに「きっと良い大学を出たんでしょうね」「すごい会社なんでしょう?」「あなたの息子さんなんだから優秀なんでしょう?」と相手を立てるつもりで続けたりすると、さらに墓穴を掘ることになりますから要注意です。
興味本位で聞いたことがきっかけで生徒さんとの関係がギクシャクしてしまったら元も子もありません。
プライベートな話題は、生徒さんとの距離感を考えながらしていきましょう。
ちなみにわたしは45歳!職業はFEJ、子どもは超生意気なのを含めて、ふたりおります(笑)