そもそも「プリザーブドフラワーアレンジ」って何？

プリザーブドフラワーは、生花を特殊加工した枯れないお花です。
造花でもなくドライフラワーでもないプリザーブドフラワー。
水やりが不要で、忙しい人でも枯らす心配がない為、現在百貨店やショップでは人気商品の一つとなっています。
今回のブログでは「プリザーブドフラワーアレンジメント」に必要な道具についてご紹介していきます。

まず最初に揃えたい必須アイテム

①クラフトハサミ

　（商品例）
「クラフトチョキ　プリザ」（アルス）　参考基準価格　2100円

　プリザーブドフラワーアレンジに特化したクラフトハサミです。これ一本で花びらのカットからワイヤーカットまで幅広い用途に対応できます。
プリザ用のクラフトバサミには、刃の根本部分にワイヤーをカット出来る機能があり、#24ワイヤーであれば簡単にカットすることが出来ます。
とりあえずこの一本があれば、別にワイヤーカッターを用意する必要がないので、最初の一本にはおすすめのハサミと言えます。

②グルーガン

　（商品例）
「グルーガンS」（横浜ディスプレイミュージアム）　参考基準価格　1000円
「グルースティック」（横浜ディスプレイミュージアム　参考基準価格　380円

　花材にワイヤーを接着する時や、ローズの開花の際には必ず必要なグルーガン。プリザーブドのアレンジでは必須のアイテムです。
低温用・高温用がありますが、プリザーブドアレンジの場合は低温用で問題ありません。やけどの心配が少ない低温用の方がお子様でも扱いやすいのでおすすめです。
本体だけでなく、グルースティックにも低温用・高温用があります。また太さも色々ありますので購入の際は注意しましょう。プリザの場合一般的には太さ7㎜を使用します。

③フラワーアレンジメント用ワイヤー

　（商品例）
「裸ワイヤー」（朝日ワイヤープロダクツ）　参考基準価格　420円

　プリザーブドフラワーには茎がありません。茎の代わりにワイヤーを通してアレンジするため、フラワーアレンジメント用のワイヤーは必須のアイテムとなります。
一般的にプリザーブドフラワーに使うワイヤーは#24（２４番と読みます）のワイヤーです。この数字は太さを表し、#22,#20と数字が小さくなるほど太く、＃26,#28と数字が大きくなるほど細くなります。シルバー色のワイヤーを裸線（ハダカセン）と呼びます。
　一方で、地巻きワイヤー（ジマキワイヤー）はグリーンやホワイトなど色付きの薄い紙が巻いてあるものになります。
花材の色などに応じて使い分けます。

④フローラルテープ

　（商品例）
「フローラルテープD」（横浜ディスプレイミュージアム）　参考基準価格　210円

　フローラルテープはワイヤリングした花材が不安定な時に補強するために使用します。写真のようにワイヤーを巻き付けた部分に巻くだけで安定したアレンジに仕上げることが出来ます。
また、ブライダルブーケの製作ではすべてのワイヤーにテーピングを施します。フローラルテープ同士がくっつきやすい性質を利用し、たくさんの花材を束ねやすくサポートしてくれる優れものです。テープはしっかりと伸ばすことで粘着力を発揮します。そのままでは粘着性が無いので使い方には注意が必要です。

⑤セックブリック

　（商品例）
「ドライ用セックブリックG 1個箱」（東京堂）参考基準価格　720円

　一般的にはオアシスの名でご存じの方も多いと思います。セックブリックの他、フラワーフォームやフラワーアレンジメント用スポンジなどさまざまな名称で呼ばれます。
プリザーブドアレンジの場合、水を含ませないで使う「ドライ用」を使用します。生花用のスポンジに比べかたい素材で作られているため、花材をしっかりホールドしてくれます。
ベースの大きさに合わせカットしてボンドなどでセットします。

　上記の他に、ボンドや両面テープを使用するアレンジもあります。こちらはご自宅にあるもので十分。新しいものをわざわざ買い足す必要はありません。

あると便利♪プラスワンのアイテム

①ワイヤーカッター・アーティフィシャルカッター

（商品例）
「ワイヤーカット MFUJY145」（Silky）参考基準価格　1610円
「アーティフィシャルカッター AC-5V （近正）参考基準価格　オープン価格

ワイヤーカッターはワイヤー切り専用のハサミです。クラフトバサミでカットが難しい太めのワイヤーや、アーティフィシャルフラワーの茎部分をカットするのにとても便利。
クラフトハサミのワイヤーカット部分はあまり太いワイヤーのカットを想定していませんので、切りにくい上、刃を痛める原因にもなりますので、一本持っておくことをお勧めします。

アーティフィシャルフラワーの中にはかなり太めの頑丈なワイヤーが入っているものがあり、通常のワイヤーカッターでは簡単にカット出来ない事があります。
そんな時に便利なのがアーティフィシャルカッターです。
強くて鋭い切れ味で固い茎も軽い力でスパッとカットすることが出来ます。アーティフィシャルフラワーをたくさん使うアレンジの場合はあると便利です♪

（左）アーティフィシャルカッター（右）ワイヤーカッター

②グルーガンスタンド

（商品例）
「グルーガンスタンド S ブラック 」（松村工芸）参考基準価格　1150円

グルーガンを立てておけるグルーガンスタンド。スタンドに立てて置くことで作業効率がアップするだけでなく、グルーガンの側面や先端にグルーが付着することを防げます。

さまざまなタイプの商品がありますが、こちらの商品は便利な組み立て式のグルーガンスタンドです。折りたためるのでコンパクトに収納出来て便利♪
さらにグルーが溶けて付いてもきれいに剥がれる特殊シートになっていますので、スタンド自体もキレイに長く使うことが出来ます。
最初は無くても大丈夫。トレーや新聞紙の上に置くだけでも大丈夫ですが、アレンジに慣れてきたらプラスワンのアイテムとして用意すると便利ですよ。

③グルーパッド　または　シリコンマット

（商品例）
「グルーパッド」（東京堂）参考基準価格　2830円

グルーパッドやレジン用のシリコンマットはプリザーブドフラワーアレンジにも大活躍。
グルーが剝がれやすい性質を生かしてさまざまな場面で活躍します。
特にプリザーブドローズをグルーを使ってブルーミング（開花）するときには欠かせないアイテムです。

④フォームナイフ

（商品例）
「2way フォームナイフ カッター 」（アイガー）参考基準価格　1100円

セックブリックをカットするための専用ナイフです。ギザギザの方は硬めの造花用アレンジフォームなどに、まっすぐの方は生花用フォームに使い勝手が良い商品です。
無い場合はカッターナイフでも代用出来ますので、最初は無くても全く問題ありません。

⑤猫の爪磨き

（商品例）
「猫の爪とぎ 」（ダイソー）参考基準価格　110円

なぜフラワーアレンジメントに猫の爪とぎ…？疑問に思った方も多いはず。
でもこのアイテム、多くのお花の先生が愛用している優れものなんです！

使い方は写真のように、ワイヤリングしたお花を挿しておくだけ。ダンボールの隙間にすっと入るのでたくさんの花材を仮置きしておくのにとても便利なんです。
プリザーブドフラワーは寝かせておくと花びらが潰れたり型崩れが心配ですが、立てて置く事でその心配もなくなりますし、作業効率が一段とアップしますよ。
１００円ショップでも購入出来ますので、気軽に試せますね♪是非お試しください。

まとめ

いかがだったでしょうか？

お花に興味を持っていただいた方に向けて、最初に揃えたい道具について解説してみました。
必ずしもすべてを新たにそろえる必要はなく、自宅にあるもので代用できるものはどんどん使って下さい。

形にこだわらず、自分なりの作品作りを楽しんで頂けたら嬉しいです。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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奈良県宇陀市のフラワーサロン
「花と暮らそう」

HANARA　-ハナラ-

ＦＥＪ認定講師　植物雑貨クリエイター　中野真弓

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