花を始めた頃、神様のような人がいる!と教えてもらったのが実はダニエル・オストでした。
影響を受けた、なんておこがましくてとっても言えませんが、当時の花を見て、「花って本当に美しいなあ」と感動したことを覚えています。
お花を長くされている方は皆さんすでにご存じかもしれませんが、今日は改めてこのダニエル・オストの魅力についてご紹介したいと思います。
数々のフラワーデザインコンテストで賞を獲り、ベルギー王室の花装飾をはじめ、万国展覧会のディスプレイ、有名な建築物を作品に取り込んだ作品などが有名です。
日本では京都のお寺に花をダイナミックに生けていくイベントが有名で、生け花の世界にも彼のファンが多くいるのです。
当協会の会員様もダニエル・オストの京都イベントに参加された人もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずはどのくらい彼の作品が素晴らしいかをぜひ画像でご覧くださいませ。
(出典:https://www.facebook.com/ostdaniel/)
(出典:http://contemporarybasketry.blogspot.jp/)
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(出典:http://www.yawatagaki.com/)
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美しい作品の数々いかがだったでしょうか?素晴らしい作品ばかりで、本当に目を奪われてしまいます。
花の芸術を鑑賞したあとは、彼のヒストリーについてご紹介していきたいと思います。どんな歴史を歩み、一体
どんなことにインスピレーションを得ているのでしょうか?
ダニエルオストは1955年にベルギーで生まれています。小さなころから祖父母の影響で植物に親しんでいたとのこと。
ベルギーカップでの優勝を皮切りに、20代でヨーロッパカップで準優勝しています。ヨーロッパカップとは、ワールドカップチャンピオンシップの出場をかけたヨーロッパ最大のフラワーデザインコンテストです(その後、30歳でワールドカップ準優勝)。
若くしてベルギーのトップフローリストに上り詰めたオストは、45歳でベルギー王国フィリップ皇太子の結婚式でサンミッシェル大聖堂の装花を担当し、世界中の注目の的となりました。
また、日本ひいきとして知られているオスト。作品にも色濃く、和のテイストが出ているのですが、日本の挿花家・栗崎昇氏に影響を受けて師と仰いでいます。栗崎氏の花の本を見てその人生観が大きく変わったと言われています。
(出典:http://www.sunwave.co.jp/)
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栗崎氏は花を生けることは花を生かすこと、と言います。
そんな栗崎氏の花に影響されたオストだからこそ、その植物の持つ可能性を極限まで引き出した、あの大胆な作風が生まれたのかもしれませんね。
花と言えばかわいらしいものの代名詞ですが、それがオストの手にかかると、ものすごいパワーを持って私達を圧倒する存在へと変貌します。
植物のフォルムに着目し、繊細かつ大胆に、西洋と東洋を融合させて作られたオスト作品は、フローリストのみならず、世界中の現代アーティスト達に大きな影響を与えています。
斬新であることは時に異様さをもたらすこともありますが、植物の魅力を最大限に引き出すオスト作品には、必ずどこかに美が内包されています。
だからこそ、世界の人々がオストの花に魅了されてやまないのではないでしょうか。