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お花の先生必見です その素材大丈夫? レッスンで遭遇しそうなアレルギー素材

2015.05.10
投稿者:fujie

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私たちの協会には手工芸部門クリエイトアカデミーというカテゴリーがあります。その中の「コサージュクラス」では、おとなの女性に喜んでいただけるコサージュのレッスンを行っています。

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パリの著名なコサージュ工房で直々に学んだ作品もあります。

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私は特に羽から作ったコサージュが好きで、羽を探しにフランス・ロンドン・東京・韓国・中国に羽を探しに行った経験があります。

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コースで作るコサージュは、制作に手間がかかりますが、出来上がった作品は本当に愛おしくて、今でも大事にしています。

余談ですが、下の画像のコサージュは、某大手人気宝飾ブランドのバイヤー様より販促品として継続的にたくさんのご注文を頂いていおります。

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咳が止まらなくなりました


2015年のある日のことです。私たちのもとに1通のメールが届きました。当協会に加盟して下さっている、上記でご紹介したコサージュをレッスンされている先生からのものでした。

クリエイトアカデミーのコサージュコースを生徒さんに教えていたところ、生徒さんの咳が止まらなくなりました。

生徒さんもそれまで知らなかったそうですが、実は羽根アレルギーだということが、今回の件でわかりました。

それほど重症では無いそうですが、ご一報まで。

羽根アレルギー


―羽根アレルギーとは―

一般に言われている「羽根アレルギー」は、羽根に不着した微細なダストやダニなどに対するアレルギー反応が殆どと言われています。

ハウスダストのアレルギーがある方は、羽根を使ったレッスンをする際には、注意が必要です(殺菌、消毒を厳重に繰り返し洗浄されたばかりの羽根によってアレルギーを起こす人はほとんどいないそうです)。

がーん、とショックを受けたと同時に重症なアレルギーではなかったことにホッとしたことを覚えています。コサージュコースの
講座を開発していた時、私はまったくアレルギーのことを考慮していなかったことを猛省したのです。

そこで今回どのような素材にアレルギーが出やすいかをまとめてみましたので、良かったら参考にしてください。

アレルゲンはたくさんあるので花を中心にレッスンに出てきそうなものだけを抜粋しておきます。 レッスンをされる際には、生徒様に大きなアレルギーがないかどうかも確認なさるとトラブルを防ぐことができます。安全・安心なレッスンをご提供して参りましょう!

フラワーレッスンで遭遇しそうなアレルギー素材


花・植物関係

植物のアレルギー(花粉症)で有名なのは、杉、ヒノキ、ブタクサ、イネ科の植物など。これらは花粉を風によって広範囲に飛散される「風媒」という方法で受粉をする植物たちです。

一方、花粉を風によって飛ばすのではなく、匂いや色で虫や鳥を引きつけて受粉する「虫媒(鳥媒)」という方法を取る植物があります。

一般的に、この虫媒で受粉する植物のアレルギーは少ないのですが、園芸農家や、私達のように花粉に実際に触れる機会の多い人達は、花粉を吸い込んでしまったり、触った手で目をこすったりすることで発症する可能性があり、注意が必要です。

ミモザアカシヤ

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ミモザ(アカシヤ)と言えば「アカシヤハチミツ」という位ですから虫媒花なのですが、花粉が舞いやすく、花粉症を引き起こしやすい花です。ミモザが多く自生しているオーストラリアやフランスなどではミモザの花粉症になる方がたくさんいらっしゃるそうです。



ユリ科の植物

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ユリはの花粉も要注意です。

ユリは花の中央にたっぷりと花粉のついたメシベを持っています。触ったことのある方はわかると思いますが、ほんの少し触れただけで大量の花粉が指につきます。洋服に付着すると落ちないのでやっかいです。



バラ科の植物

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え?と思われるかもしれませんが、実はバラ科の植物の花粉でアレルギーを引き起こす方もいます。

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バラ科の植物、梅もアレルギーの原因になることが。

990f4c7242fa7b1fe13743a57e2ff0b9_s同じくバラ科の植物、桜でも。


キク科の植物

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キク科のアレルゲンで有名なのが「ブタクサ」です。ですがアレンジメントには使いませんよね。

その他に菊と言えば、写真のような花を想像して、これだけ注意しておけば大丈夫、と思われるかもしれませんが、実はキク科でアレンジメントに人気の植物はほかにもたくさんあります。

ガーベラ

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ダリア

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マーガレットやノースポール
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ヒマワリ

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椿

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椿は、花粉を風によって飛散させる植物ではないのですが、花芯にたっぷりと花粉がついていることから、触ってしまい、アレルギーを引き起こす方がいらっしゃいます。

 


ナデシコ

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母の日のアレンジなどにも良く使われるナデシコ。とても可憐で身近な花ですが、こちらもアレルギーを引き起こすことがあります。


ウイキョウ(フェンネル)
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こちらはハーブとして有名なフェンネル。
アレンジメントでもおなじみの花材ですが、こちらもアレルゲンとして報告されています。


ハンノキ

612483(出典:https://hc.minhana.net/

冬場のアレンジやリース作りなどに良く使うハンノキ。使うのは実で、アレルゲンは花ですが、花粉が残っていることもあるので注意します。


オリーブ

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オリーブオイルでおなじみのオリーブも、最近では花材として流通するにようになりました。このオリーブも、主に栽培が活発な西日本でアレルギーが報告されています。

梅雨時のカビや、ホコリに付着するダニに要注意

ドライフラワーはナチュラル感が魅力ですが、その分、梅雨の湿気に弱いという難点があります。湿気を帯びたまま放置しておくとカビが発生してしまうことも。

また、防腐処理をしていない場合は、自然素材だけにダニなどがついてしまうこともあります。

保管する場合は、密封のできるポリエチレン袋などに、防虫剤と一緒にしまっておき、購入後にはなるべく早く使いきってしまいましょう。

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レッスンの時に注意


犬猫アレルギー

ご自宅でレッスンをされている方が気を付けなくてはいけないのがペットのアレルギーです。

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特に犬とネコのアレルギーを持っている方は案外多いもの。

ペットがご自宅にいらっしゃる方は、教室へ入れないことはもちろんですが、レッスンを初めてお申込みいただいた際に、「当家には犬がおります。教室へ入れることは一切ありませんのでご迷惑をおかけすることはございませんが、お嫌いな方もいらっしゃるかと思いますので念のため申し上げておきます」と、あらかじめ一言申し上げておけばトラブルになる可能性が低そうです。

 

おもてなしにも要注意?!


女性相手のレッスンだと、おもてなしとしてハーブティーをお入れするシーンもあると思います。おいしいハーブティをお入れしたら生徒さんも喜んでくだいますし、それをきっかけに会話も弾みそうですね。

そんなハーブ、アレルギー対策としても有用ですが、反面、アレルギーを引き起こす原因になることもあるので要注意です。

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たとえばハーブティの原料としてメジャーなカモミールは、アレルギーを起こしやすいキク科の植物です。

また、バラ科のハナビラやドライの果肉は、ハーブティにブレンドされている事が多い材料ですが、バラ科の果実は、シラカバ花粉との交叉反応でアレルギーを引き起こす物質として有名です。

ハーブティをふるまう時は、必ずお好みをお聞きして、念のために紅茶やコーヒーの用意もしておくようにしましょう。

赤ちゃん関係のレッスンに注意!


 

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最近では、赤ちゃんがキーワードのレッスンも盛んです。おむつケーキや赤ちゃんのアクセサリー、スタイ作りなどなど。

こんな時に注意したいのが、ホルムアルデヒドの基準値が上回っているリボンや布を使う事。 特にラメや木工用ボンドは皮膚がかぶれるので使用が禁止されています。

お子様向けの商品をレッスンされる時には十分お気を付けださいね。

私たちがお届けしている赤ちゃん向けのレッスン「マタニティ&ベビコース」は、赤ちゃんコサージュとママのマタニティサッシュを作るレッスンですが、リボンや布は、基準をクリアしたもののみを使用していますので、安心して赤ちゃんにお使いいただけます。

maternity_mainマタニティ&ベビーコースについて

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おわりに


アレルギーとひとことで言っても、花粉症からホルムアルデヒドなどの化学物質まで、さまざまな要因が考えられ、その程度もちょっと目がかゆいという人から、重症な症状を引き起こす方まで様々です。

あまりにも神経質になりすぎると、生活を楽しむことが出来なくなってしまいますが、対生徒様、お客様には万全の心構えで臨み、トラブルを引き起こさないようにしたいものです。

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Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。